バンタム級世界王座連続防衛回数ランキング(記録関連) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2017/01/11

バンタム級世界王座連続防衛回数ランキング(記録関連) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2017/01/11

 

さてさて、本日は日本でもスーパースターがひしめいたバンタム級。
黄金のバンタムを破ったファイティング 原田(笹崎)
玄人からニワカまで、熱狂させた辰吉 丈一郎(大阪帝拳)
その辰吉との伝説の一戦を制した薬師寺 保栄(松田)
ウィラポンを倒した長谷川 穂積。
そして、”神の左”山中 慎介。 

この階級の王者たちの人気は凄まじいものがありますが…
彼らが刻んだ記録はどうだったのか…
連続防衛回数記録を除いてみましょう。 

※WBA以前、NBA時代は除く。 

バンタム級世界王座連続防衛回数トップ10

115~118ポンド (52.163~53.524kg)
ファイティング 原田が日本人として初めて2階級制覇を達成した階級であり、
桜井 孝雄(三迫)が日本人として初めてオリンピックボクシングで金メダルを獲得したのもこの階級。
さらに日本人として初めて新垣 諭(奈良池田)がIBF世界王座を獲得したのもこの階級。
日本のボクシング史ではバンタムから始まる記録が多数あります。

初代世界王者は1890年6月27日に王座を獲得したジョージ・ディクソン(カナダ)
125年以上の歴史を誇る。
そんな歴史深いバンタムに名を残す王者たちが数々ランクイン。

第1位 16度防衛 第4代IBF世界バンタム級王者

オーランド・カニザレス(米) 

テキサス州出身のメキシコ系米国人。
兄は世界バンタム級二団体統一王者のガビー・カニザレス(米)

ポール・ゴンザレス(米)に喫した1敗のみで世界初挑戦。
ケルビン・シーブルックス(米)を相手に15RTKOで王座を獲得。
その後、16度の防衛を刻んだ後、WBA世界スーパーバンタム級のウィルフレド・バスケス(プエルトリコ)に挑戦。
互角の展開を演じながら惜しくも王座は獲得ならず。
その試合後、IBF世界バンタム級王座は返上しています。

IBFの地位がまだ低かった時代…。
しかし、カニザレスの実力はレジェンド級。
日本のメジャー4団体認可が遅れたことは、こういった強豪と日本人選手が戦っていたら…
なんていう浪漫の妨げになっていたとも言えると思うんです。

当時は技巧派として、リカルド・ロペス(メキシコ)と並び称されたとか…。
鬼塚 勝也(協栄)とのマスボクシングの映像なんかもあります。
ちなみにカニザレスは日本人で初めて世界4団体のベルトを集めた高山 勝成(仲里)の憧れのボクサー。

16度目の防衛戦で戦ったセルヒオ・レイジェス(メキシコ)とは、なんと再戦を日本で行っています。
IBA世界フェザー級のタイトルマッチ…マイナータイトルですし、当時日本では注目度が低かったようで
生で観戦したのはよっぽどのマニアだったとか…。

 

第2位 14度防衛 第25代WBC世界バンタム級王者

ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ) 

引退時のリングネームはウィラポン・サハプロムですが、ここは日本のファンに馴染みのある
ナコンルアンプロモーションと表記。

「敗者への冒涜となる」という信念から、勝利後に笑顔を見せることはなく「デスマスク」と異名された。
ムエタイ3階級制覇…強すぎて相手がいないことから国際式(ボクシング)に転向。
デビュー4戦目でダオルン・チョーシリワット(タイ)(当時のリングネームはダオルン・MPペトロリアム)との際どい判定を制してWBA世界バンタム級王座を獲得。

この王座は、初防衛戦で”ガーナの超特急”ナナ・コナドゥ(ガーナ)に衝撃のKOで奪われる。
その後は3年かけてボクシングのキャリアをしっかり構築。
満を持して挑んだ相手が辰吉 丈一郎。
日本の大スターを圧倒的に制する6RKO勝利で第25代WBC世界バンタム級王者となる。

2度目の防衛戦では、辰吉との再戦を制し、4度目の防衛戦では西岡 利晃(帝拳)(当時はJM加古川ジム所属)を中差判定で葬る。
さらに7度目の防衛戦では西岡と再戦しドロー防衛、11度目の防衛戦でも両者は拳を交え、2度目のドロー。
12度目の防衛戦でようやく決着がつく、3-0の判定勝ち。
西岡と引き分けた試合では「デスマスク」と呼ばれたウィラポンが飛びあがって喜ぶ珍しいシーンも…。

その後、時を経てスーパーバンタムでラスベガスに乗り込むほどの王者となった西岡。
しかし、当時を知る人は…「西岡はこんなもんじゃなかった」と…。
そんな西岡を4度退けたウィラポン…どんだけすげぇんだよ。

15度目の防衛戦、迎えた相手は長谷川 穂積。
誰もがウィラポン勝利を予想する中、長谷川が判定で王座を奪取。
日本のエースと呼ばれた長谷川伝説の幕開けとなったのがこの試合。

一年後の再戦でも9RTKOで敗れ去り…その後、世界戦のリングに上がることはなくなりました。

頻繁にノンタイトルを挟みながらも、6年半で築き上げた14度の防衛は普段の取り組みの賜物。
どれだけ大スターになっても練習熱心で知られました。

現在はレストラン経営者。
将来は自分のジムを持ちたいそうな…。

第3位 12度防衛 第41代WBA世界バンタム級王者

アンセルモ・モレノ(パナマ) 

山中 慎介と2度に渡る名勝負を演じたパナマの亡霊が3位。

アマチュアで2度も世界を制し、
プロの世界でも世界王者に成り上がったウラジミール・シドレンコ(ウクライナ)
はっきりとした判定で下しての王座獲得。

3度目の防衛戦でシドレンコとの再戦を際どく制すると、
強豪たちを防衛戦に迎え、際どい判定で制し続ける。
7度目の防衛戦までで2-1のスプリット判定は半数を超える4度。
ネオマール・セルメーニョ(ベネズエラ)とは6度目と7度目の防衛戦で戦い、いずれも2-1の判定で退ける。

この7度目の防衛戦後、スーパー王者に認定されると…
ここから一気に強さを見せ始める。

フライ級を制していたロレンソ・パーラ(ベネズエラ)に何もさせずに2階級制覇を阻止…引退に追い込むと、
スーパーフライ級で猛威をふるったビック・ダルチニアン(豪)を一人がフルマークをつける大差で退ける。
王座を保持したまま挑んだスーパーバンタム級王座ではのちに三階級制覇王者となるアブネル・マレス(メキシコ)
苦杯を喫するも、さらに2度防衛を上乗せし、12度の防衛を記録。

迎えた13度目の防衛戦、負傷判定でフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)の軍門に下る。
しかしこの試合…モレノが勝っていたと言う人も多くいる試合…。
王座から滑り落ちてしまいます。

そして…挑んだのが山中 慎介が保持していたWBC世界バンタム級王座。
これをまたも際どい判定で落とす…モレノ本人曰く、地元判定だと…それほどに際どかった両者の戦い。
僕の眼には妥当にも思えた判定ですが、モレノ勝利と出ても許容範囲内と思えるほど拮抗した試合でした。

しかし、これでまだ終わらず…
スリヤン・ソールンビサイ(タイ)との事実上の挑戦者決定戦を制して、もう一度、山中に挑む。

前戦を地元判定で落としたと信じて疑わないモレノ。
スリヤンとの試合から、スタイルに変更を加え、相手を倒すスタイルに…。

山中との再戦では1Rから山中をダウン寸前に追い込み…
お互いにダウンの応酬の末、最後は神の左に沈みました。
「倒さなければ勝てない…」
モレノが前に出たからこその激戦、もう…見てた僕、大感動、モレノ大好き。

地元判定も、敵地開催も…そんな理不尽さでさえ、ボクシングは味付けにして濃厚な旨みを生み出してしまう。
山中vsモレノⅠが地元判定だとは…僕は思えませんが、そう信じたモレノが強打者の山中と撃ち合いに行き
あと一歩まで追い込んだ…これって壮大なドラマだと思うのです。

さて…4位以降はこんな感じ。 

第4位 11度防衛 第29代WBC世界バンタム級王者 山中 慎介(帝拳)
第5位 10度防衛 第26代WBC世界バンタム級王者 長谷川 穂積(真正)
第6位 9度防衛 第15代WBA世界バンタム級王者 ジェフ・チャンドラー(米)
第6位 9度防衛 第11代WBC世界バンタム級王者 カルロス・サラテ(メキシコ)
第6位 9度防衛 第7代IBF世界バンタム級王者 ティム・オースティン(米)
第9位 8度防衛 第12代WBC世界バンタム級王者 ルペ・ピントール(メキシコ)
第9位 8度防衛 第42代WBA世界バンタム級王者 亀田 興毅(亀田)

 

4位には11度防衛の山中 慎介(帝拳)。

同数でのトップ3へあと1度の現役王者。
しかも、3位には自身が2度破っているモレノ。
そこに名を連ねるには充分な資格を有しているのと感じます。

名門の南京都高校(通称:ナンキン)から専修大へ進学、ボクシング部の主将を務めた。
…が、華々しいトップアマというよりは、実績はあるものの他の強者の陰に隠れるような形。

しかし、プロ転向後は引分を記録しながらではあるものの、無敗のまま世界挑戦。
岩佐 亮佑(セレス)を迎えた日本王座の防衛戦を制して辿り着いたクリスチャン・エスキベル(メキシコ)との王座決定戦。
11RTKOで下して王座を獲得。
初防衛戦では強豪のビック・ダルチニアン(豪)を破り、その名を知らしめる。

さらに1階級下の元世界王者、トマス・ロハス(メキシコ)を失神KOで退けたのを皮切りに、
神の左が強烈なKOシーンを演出していく…。

9度目の防衛戦ではモレノを僅差判定で破り、11度目の防衛戦ではモレノと再戦。
倒し倒されのスリリングな試合で防衛を飾った。

彼の試合はチケットがソールドアウトすることでも有名。
現在、生観戦ファンから最も支持を受ける男…そりゃそうでしょ、毎回毎回スリリングですし。
次戦は、慣例からいくと春あたりの試合…是非ともモレノに並び…そして追い越してほしい!

本人はビッグマッチを望み、他団体王者の防衛戦などの観戦に渡米するなど精力的ですが…。
この辺りの階級になって来ると米でも認知が出てくるので、
ビッグネームとの対戦交渉はなかなか難航すると予想されます。

また、彼ほどの存在が国外での試合となると、TV局やスポンサーの問題まで…。
実は果てしなく高いハードルのようです。

さて、5位には昨年12月、世界王者のまま引退を表明した長谷川 穂積。 

誰しもが勝てないと思っていたウィラポン戦でまさかの王座獲得。
パンチがないと言われたのは世界王座獲得まで…。

初防衛戦をKOで飾り、ウィラポンとのリマッチを完璧なKOで返り討ちにすると、
重ねた10度の防衛のうち7度がKO防衛。
相手の先の先を読んでタイミングを合わせて行く…
伏線に伏線を絡めて拳を突き刺す長谷川に魅了される日本人ファン数多…。
ペースに緩急を作り、勝負所で一気にパワーアップ!!!

こんなの…誰が見たってカッコいいって思っちゃうでしょ。
ラスベガス進出を強く望みながら、対戦相手に避けられたり…
お互い次の試合に勝ったら…って話で、相手側が負けてしまったり…。

そんな中、自身の望みを叶えるべく、変則の王座統一戦でぶつかったのがフェルナンド・モンティエル(メキシコ)
当時、まだ日本では世界王座と認められていなかったWBO。
長谷川が勝てば、WBC世界バンタム級王座の防衛、モンティエルが勝てば王座統一。

事実上の統一王者として名があがれば、米国のリングも近づく…。
そんな一戦で、衝撃の陥落…。
まさかの結末に、長谷川が負けるところなんか想像できなかった日本人ファン…驚愕。
あの日のファン同士のやり取りは、まるでお通夜のようで…
それは昨年の内山 高志(ワタナベ)のまさかの王座陥落以上だったようにも感じます。

その後、長谷川は2階級上げて、フェザー級で二階級制覇。
初防衛戦では米国でも認知のあるジョニー・ゴンサレス(メキシコ)と対戦。
このビッグチャンスも、”ジョニゴン”の前に4RTKOで沈んでしまう。

そこから3年を費やし4連勝の末、三階級制覇を狙ってスーパーバンタム級でキコ・マルティネス(スペイン)に挑戦。
しかし、この試合も完敗…。

「長谷川は壊れている」
「引退するべきだ」
「もうこれ以上、見たくない」

そんなファンの声が上がる中、1年半後…。
ウーゴ・ルイス(メキシコ)を破って、奇跡の復活、三階級制覇を達成する。
…そして、その王座を防衛することなく引退。

僕ら世代が誇る、日本の名王者です。

6位には3名が9度防衛で並びます。

ジェフ・チャンドラー

フリアン・ソリス(プエルトリコ))から王座を奪って9度防衛。
村田 英次郎(金子)を3度までも退けた男。
リッチー・サンドバル(米)にキャリア初のダウンを奪われて判定負けするとそのまま引退した。 

カルロス・サラテ

メキシコの名匠クーヨ・エルナンスが育てた怪物。
66勝のうち63試合がKOと、軽量級ではあり得なさそうなKO率を誇る。
ロドルフォ・マルティネス(メキシコ)から王座を奪うと、
ノンタイトルでは同じく高いKO率で絶大な人気を誇り、
サラテと共にZボーイズと呼ばれたアルフォンソ・サモラ(メキシコ)との決戦。

これを制すると、一階級上でこちらも倒し屋として名高いウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)に挑戦。
こちらはゴメスの強打に屈するものの、バンタム級に戻ると防衛を続け
最後はこちらも連続防衛数トップ10に入る名王者のルペ・ピントールに敗れて王座を陥落した。 

ティム・オースティン

バルセロナ五輪銅メダリストとしてプロ転向。
ムブレロ・ボティーレ(南ア)から王座を奪うとKO防衛を重ねて行く。
のちの第12代WBO世界バンタム級王者ラタナチャイ・ソーウォラピン(タイ)とは
判定までもつれるものの、9度のうち8度がKO防衛。
最後はラファエル・マルケス(メキシコ)に大逆転のTKO負けを喫して王座陥落。

その後、2階級上のフェザー級で世界挑戦するものの、敗北して引退。

 

9位には8度防衛で2名。

一人は名王者、ルペ・ピントール。
カルロス・サラテ(メキシコ)から王座を奪って8度防衛。

2度来日しており、村田 英二郎を相手に引分防衛で王座を守った試合。
そしてハリケーン 照(石川)を最終ラウンドに葬った試合。

この王座は返上し、二階級制覇を狙って強打者のウィルフレド・ゴメスに挑むも、14Rで敗北。 

もう一人が日本の亀田 興毅。
バンタム級王者時代の彼は、強い相手から逃げた、明らかに理不尽な判定で勝った…とされることが多い。
確かに、僕の眼にも理解できない判定は多いのだが…。
彼を批判する気にはなれない。

例えば、王座を獲得したアレクサンデル・ムニョス戦。
確かにムニョスは衰えていた…しかし、ムニョスが初来日したセレス 小林(国際)との試合。
ムニョスが見せた震えるような強打は、今も忘れられない。

長谷川は衰えていた…が、ウーゴ・ルイスとの試合に勝ち、ボクシングファンに感動を与えた。
この試合、仮にルイスが勝っていたとして、”ルイスが衰えた長谷川を選んだ…”なんて僕は言う気にはなれない。
それと同じことが、亀田 興毅vsムニョスにも言える。

ムニョスは僕のヒーローの一人なのだ。
彼がその時点で衰えていたとは言え…彼が全盛期に見せた荒々しいボクシングは、僕の記憶の中で色褪せていない。
衰えた…とは言えムニョスは僕のヒーローなのである。
ムニョスを指して”弱い相手”とは死んでも言いたくないのである。
…それが事実だったとしても。

亀田との対戦のおかげで、衰えたムニョスばかりが取り沙汰される。
全盛期のあの荒々しいムニョスは、どこかに忘れ去られてしまったのか…。
悲しくてならない。

その後、亀田が防衛を重ねれば重ねるほど、亀田バッシングは過激になる。
戦っていた亀田 興毅が悪かったのか…僕はそうは思えない。
亀田 興毅がジャッジペーパーを書き換えた訳でもなく、亀田 興毅自身がマッチメイクしたわけではなく…。
僕は亀田が悲運のボクサーに思えてならない。

また、亀田を連想させるもの、亀田が絡むもの、全てが悪とされたようにも思う。
その様はまるで魔女狩りのようだった…。
仕方ないマッチメイク、調整の為に組まれた試合…そんなものまでが批判される。
そして、亀田に批判を集中させる中、その裏でどんなことが起こっていたのか…。

JBCの内紛劇って何だったんだろう…今もなお続いているハズの大事件は、
亀田の名前で埋もれて行ってしまう…。
亀田と関連付ければ全てワルモノにできてしまう…。
亀田を敵にすれば、全てが正義になってしまう…。

判定の結果も、マッチメイクも、それに絡む人々も、ファンの反応も…
全てがモヤモヤしてしまう。

僕自身としては、亀田のこの記録は認めてしまっていいと思う。
強い相手と戦わない…すなわち、ビッグマッチを求めないということは、
世界王座のその先に行く実力がなかったということ。

デビューしたての4回戦ボクサーが、いきなり世界王者とやれといわれても…
ロッキーじゃあるまいし拒否して当然のこと、選手それぞれに目指す場所がある。
地元判定も、今に始まったことではない。
今なお、現在進行中で世界中で行われているのである。

そのボクシングの理不尽さは、人々の人生そのものと重なる。
世界は理不尽なのである。
その理不尽さを、拳で切り開いていくのがボクサーだと、僕は思う。
だからこそ、ボクシングは人生にたとえられるのだと。
理不尽さはボクシングというドラマの味付けにさえなる。

亀田というコンテンツにボクシングを汚されたと憤るファンもいたが、果たしてそうだろうか。
そんな存在の一人や二人で、ボクシングの魅力は削がれてしまうのだろうか。
僕は…長い歴史で見てみれば、たいしたことはないと思う。

記録はいつか塗り替えらられ、埋もれて行く。
これから何百年もボクシングは続いていくハズだ。

そして、バンタム級の日本人世界王者と聞いて…
人々が真っ先に頭に浮かべるのは、このランキングに名前のない、辰吉 丈一郎だったりする。

亀田を批判したいがばかりに、ボクシングそのものや
勇敢なボクサーたちを貶めるような内容は、もうたくさんだ…なんて思う。
そんなことでボクシングの魅力が傷ついてしまうほど、その魅力はヤワじゃない。

長々と亀田に対する思いを書いたけれど…
そんな複雑な防衛ロードを歩き、アンセルモ・モレノとの対戦命令から逃げるように亀田 興毅は王座を返上。

そして不可解なリング外の闘争に投げ込まれ…4階級制覇を狙ったアメリカでの日本人対決。
河野 公平(ワタナベ)との試合で敗北。
現役を引退することとなる。

さて、ランキング外の選手たち。

オセアニアではファイティング原田のから王座を奪ったライオネル・ローズ(豪)、
第2代IBF世界バンタム級王者のジェフ・フェネック(豪)の3度防衛が最高。
オセアニアのバンタム級王者はこの2名しか排出されていない。

欧州からは第60代WBA世界バンタム級王者のウラジミール・シドレンコ(ウクライナ)の6度が最高。
アフリカからはティム・オースティンに王座を奪われた第6代IBF世界バンタム級王者ムブレロ・ボティーレの5度。

この辺りの階級から、アメリカ本土、さらには欧州、アフリカの世界王者も多数現れ始めます。

…と、ちょっと今日は長くなったのでここまで。
次回はスーパーバンタム級。

※記録は2017/1/11時点

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