WBA世界王座連続防衛回数ランキング(記録関連) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/12/27

WBA世界王座連続防衛回数ランキング(記録関連) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/12/27

 

さてさて、先月末に世界王座の連続防衛回数ランキングを行いましたが、
これを団体ごとに絞ってみたらどうだろうか…というわけで、本日は…

 

WBA世界王座連続防衛回数トップ10 

第1位 19度防衛 第4代WBA世界スーパーフライ級王者 

カオサイ・ギャラクシー(タイ)

タイの国民的英雄、カオサイがトップ。
在位期間は1984年11月21日 – 1992年。
松村 謙二(JA加古川)戦では日本のリングにも上がっています。

双子の兄、カオコー・ギャラクシー(タイ)とともに世界王座を獲得。
どちらか調子のいい方がリングに上がっているとか…根も葉もないうわさが流れたり…

計量時に家庭用の体重計を使うような当時のタイのいい加減な計量もあって
増量疑惑なんかが出たり…

ちなみに渡辺 二郎(大阪帝拳)への挑戦権を獲得しましたが…開催地の問題で実現せず。
タイ秤とも言われるタイの計量を嫌って、タイ開催を譲らなかったカオサイ陣営とは
交渉が成立せず…事実上の統一戦を優先した結果、渡辺のWBA世界王座ははく奪。

指名挑戦者だったカオサイは王座決定戦をエウセビオ・エスピナル(ドミニカ共和国)と争って王座獲得。
19度防衛のうえ、王座を返上して引退。
19という数字はタイで縁起がいいそうで…。

聞いた話ですが、英雄とまで言われたカオサイですが現在はタイで芸人さんのような活躍をしているとのこと。
ボクサーが引退後、タレント転身しておバカコメント連発する…日本でもよくあるアレでしょうか。
何にせよ、元気にされているなら嬉しい限りです。

第1位 19度防衛 第11代WBA世界フェザー級王者 

エウセビオ・ペドロサ(パナマ)

カオサイと同数で1位を分け合う形。
在位期間は1978年4月15日 – 1985年6月8日…実に8年。
元空手家なんていう異色のバックボーンを持った選手。

破り去った相手はロイヤル 小林(国際)や ルーベン・オリバレス(メキシコ)
ロッキー・ロックリッジ(米)など名だたる顔ぶれ。
セシリオ・ラストラ(スペイン)から王座を奪い、バリー・マクギガン(アイルランド)に奪われるまで…

実に色濃い防衛ロードを走り抜けました。 

第3位 18度防衛 第22代WBA世界フェザー級王者 

クリス・ジョン(インドネシア)

暫定王者時代からの在位は 2003年9月27日 – 2013年12月6日。
こちらは10年越え。
「ザ・ドラゴン」の異名とは別に…「細身のインドネシア人」なんていう全然強そうに思えない異名も…。

この選手が王座を獲得した後、マニアも含めて彼を穴王者扱いする人間多数。

しかししかし、議論を呼ぶ判定ながらフアン・マヌエル・マルケス(メキシコ)を破るなど、
積み重ねた防衛は18度、相手は下位ランカーも多かったですが、指名試合では
きっちりトップコンテンダーを下して気がつけばWBA歴代3位の防衛数。

ファンの目…節穴でしたってパターンですかね…。 

日本のトップボクサーも多数ジョンの前に散りました。
佐藤 修(協栄)、武本 在樹(千里馬神戸)、榎 洋之(角海老宝石)木村 章司(花形)細野 悟(大橋)… 

さて、4位以下は以下の形。

第4位 17度防衛 第10代WBA世界ライトフライ級王者 ユ・ミョンウ(韓)
第5位 16度防衛 第29代WBA世界ミドル級王者 ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)
第6位 14度防衛 第8代WBA世界ミドル級王者 カルロス・モンソン(亜)
第6位 14度防衛 第28代WBA世界ミドル級王者 フェリックス・シュトゥルム(独)(2期目)
第8位 13度防衛 第3代WBA世界ライトフライ級王者 具志堅 用高(協栄)
第9位 12度防衛 第41代WBA世界バンタム級王者 アンセルモ・モレノ(パナマ)
第9位 12度防衛 第15代WBA世界スーパーフェザー級王者 ブライアン・ミッチェル(南ア)
第9位 12度防衛 第8代WBA世界ライト級王者 ロベルト・デュラン(パナマ)
第9位 12度防衛 第13代WBA世界ミドル級王者 マービン・ハグラー(米)

トップ5のうち3名をアジア勢が占め、8位には具志堅がつける形。
アメリカからはハグラーが9位に滑り込み。

ハグラー、デュランのような選手はビッグマッチ豊富なスーパースターな分、
防衛数で並べるとなかなか浮き上がってこないですね。

中東アジアからは現役のゴロフキンが5位につける。
来年1年安泰なら、WBAでは前人未到の20度防衛も見えてくるか。

…で、アフリカからは9位のブライアン・ミッチェルが最高位なんですが、
このミッチェルって憶えてる方…多数派なんでしょうか?

在位中、アパルトヘイト政策の制裁から南アフリカでの世界戦が禁止され…
以降全て、敵地!敵地!敵地!
それで12度防衛…。

同時期にはWBCにフリオ・セサール・チャベス(メキシコ)がいた為、
陰に隠れる形になってはしまいましたが…名王者に相応しい卓越した技巧の持ち主。
うーん…なかなか話題に上がらない名前なだけに、再評価求む!って感じの選手です。 

さてさて、現役の日本人世界王者では田口 良一(ワタナベ)が最多の4度防衛。

次いで井岡 一翔(井岡)の3度。

両者、頑張ってほしいなぁ。 

田口は指名試合もクリアしましたが、田中 恒成(畑中)が階級を上げてきましたし、
ミニマム級最強の呼び声高かったエッキー・バドラー(南ア)もライトフライへ…

ワクワクしそうなランキングが形成されていきそうです。

井岡は現在リングマガジンではフライ級1位。
ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)フアン・エストラーダ(メキシコ)がスーパーフライへ転級。
…だから井岡の防衛ロードは安泰かと言えばそうでもなく。

対抗王者にジョンリル・カシメロ(比)
ライトフライからはドニー・ニエテス(比)が上げてきており…。

WBC世界ライトフライ級王者のガニガン・ロペス(メキシコ)に一歩及ばなかったジョナサン・タコニン(比)
ライトフライとフライを両にらみの可能性あり…まだまだ手ごわい相手はたくさんいます。

…と、話が脱線しましたが、いつの時代も世界ランクには強豪多数。
それを討ち砕いて重ねた防衛数です。 

たかが記録、されど記録…。

次回はWBCの連続防衛回数ランキング。

※記録は2016/12/27時点

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