2017/12/10 刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2017/12/10 刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 
 

本日は岐阜のじゅうろくプラザでの興行!
18:00の公開に記事が間に合わないので…

12/10の見どころ紹介…明日から延々と今日からの4週間の観戦記が続きます。
大変だぁ…でも、どうぞよろしく。
中日本のボクサーを全国に知ってもらいたい!
 
 

…東海圏の4週連続興行、大トリを飾るのは、日本ユースタイトルマッチ!
王座の権威がどうこうと、目前には様々な意見が飛び交ったユース王座だったが…
いざ蓋を開けてみれば、後楽園ホールでド級の盛り上がりを見せた。

参加資格は23歳以下のA級選手…つまりその年齢までにA級ライセンスまで辿り着いた選手たち。
その時点である程度の力は保障され、なおかつ、試合は将来を期待されるホープたちの
ガッチガチの潰し合いであり、夢の奪い合いとなるユース王座。

後楽園ホールに乗り込んで初代王座を勝ち取ってきた水野 拓哉(松田)が凱旋して初防衛戦を行う。
 
 

 
 
 

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【ライトフライ級4回戦】
田代 裕正(三河) vs ブル 弘師(トコナメ)

・田代 裕正 デビュー戦

三河ジムよりプロデビュー。
同ジムには一階級下に日本1位の松井 謙太(三河)もおり、
地方ジムながら、幸運な環境とも言えると感じる。
ここからどんなドラマを見せつけるか…楽しみにいしている。
 

・ブル 弘師 2戦2敗

2戦2敗…未勝利。
しかし、僕が最も登場を楽しみにする選手の一人。
またも興行のトップを務めるこの男。
これほどオープニングアクトが似合う男を見たことがない。

リングで叫ぶその咆哮が、その日の幕開けを知らせる。
この選手がトップバッターを務める日は、その咆哮の瞬間からリングに引き込まれてしまう。
第一試合にブルの名前を見るだけで、この日の興行に外れはないと確信する。

その名の通りのブルファイター。
生き様を示すようなファイトを、きっとこの日も見せてくれるはず。
 
 

【51.5kg契約4回戦】
服部 琢磨(市野) vs 安西 蓮(岡崎)

・服部 琢磨 デビュー戦

市野ジムからまた新たな戦士がデビューする。
デビュー戦の為、当然まだその姿を見たことはないが…
真っ向勝負を見せるボクサーが立ち並ぶ、まさに武闘派的な市野ジムの選手たち。
新たな選手にはどうしてもワクワクしてしまう。
 

・安西 蓮 デビュー戦

岡崎ジムからデビュー。
情報は持っていないが、今年躍進中の三河地方…さらなる選手の登場で
勢いに乗せて欲しいと感じている。

同ジムには全日本新人王出場を決めた松浦 克貴(岡崎)が所属。
中日本新人王決勝では、松田 優希(市野)を破っている。
それぞれの後輩がまさに代理戦争のようにデビュー戦でぶつかり合う。

こんな構図にもワクワクしてしまってたまらない。
 
 

【48.5kg契約4回戦】
村松 政実(松田) vs 東 健史(ARITOMI)

・村松 政実 7戦4勝3敗

2連勝のあと、負け越しだった井上 ヨシアキ(三河)に連勝を止められる。
井上は13戦3勝(1KO)9敗1分と大幅負け越しの選手ながら、リーチのあるやりづらい相手。

しかし、そこからリベンジマッチで、1勝1敗とすると、
さらにラバーマッチが行われ、村松が勝利。
B級昇格の権利を得る4勝目を挙げた。

前戦では、刈谷の実力者の一人、冨田 真(HEIWA)との大激戦を惜しくも落としている。
 

・東 健史 6戦3勝(1KO)3敗

東の3敗…そのうち2敗は今年全日本新人王に挑む長井 佑聖(市野)松浦 克貴(岡崎)
今後注目を浴びるであろう二選手に負けをつけられている。
そして、もうひとつの負けが村松に喫した敗北。

この試合は東にとってのリベンジマッチ。
旺盛な手数で攻め立てる…”弾幕の東”と呼びたくなる。
行かなければならないときに行けるボクサー。
戦績イーブンの強豪選手。
 
 

【バンタム級6回戦】
松下 拓磨(市野) vs 中野 ウルフ(橋口)

・松下 拓磨 7戦4勝(2KO)3敗

2015年の中日本スーパーフライ級新人王。
中日本新人王決勝では中村 祐斗(市野)近藤 冬真(蟹江)などの強豪に
黒星をなすりつけてリングを降りた柴田 亮(中日)をも破っている。

昨年の中日本新人王戦は決勝で敗北、前戦で初の6回戦に挑むも、一発に泣いての連敗。
再起からの道が楽しみな選手。
 
 

・中野 ウルフ 12戦3勝5敗(1KO)4分

中日本のリングには2度目の登場。
前戦では伊藤 仁也(三河)を相手に6Rの間、延々と攻め続けた。
これが4度目の6回戦、A級昇格の権利まであと1勝。

力強いパンチは魅力的…A級に上がり、シビアな戦いに挑み続ける姿…
そして驚きの結果でその名を売る姿も想像できる選手。
この選手をまた刈谷のリングで見れることが嬉しくてたまらない。
 
 

【56.0kg契約6回戦】
伊藤 仁也(三河) vs 今橋 将勇(姫路木下)

・伊藤 仁也 9戦5勝3敗1分

L字ガードからのフリッカージャブで柔らかい攻防を見せる選手。
“伊藤 仁也はピカイチ”…一時期僕はこんなふうに言っていた。
ロジャー・メイウェザー(米)を思い起こされるスタイルに心をくすぐられてしまう。

A級昇格を賭けた一戦…スムーズにではなくてもいい。
ここをしっかり勝ち抜けて欲しい。
 

・今橋 将勇 11戦3勝(2KO)6敗2分

10年近くのブランクを空けて復活勝利をあげた今橋だったが現在4連敗中。
西日本の選手だが、デビュー戦は名古屋の地。
のちにOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座を2度獲得する、大橋 弘政(HEIWA)と戦い引分けている。
現在35歳、駆け足でのA級昇格に近づきたいところ。
 
 

【フライ級8回戦】
矢島 大樹(松田) vs 戸谷 彰宏(蟹江)

・矢島 大樹 15戦10勝(5KO)3敗2分 日本ライトフライ級11位

デビュー4連敗からの中日本新人王奪取。
新人王対抗戦では引分の敗者扱いで涙を飲むが…
そこから敵地4連戦…2勝2分で凱旋すると、
前戦で日本ランカーの戸谷から超絶接戦の判定をモノにして日本ランカーへとなった。
試合後、リングで号泣する姿が忘れらない。

オールドタイムのコリアンファイトのように、相手を押し潰していく戦いが魅力的。
 

・戸谷 彰宏 10戦7勝(1KO)3敗 日本ライトフライ級12位

2016年の新人王戦、中日本から唯一の全日本新人王を勝ち取った選手。
その後は、冨田 真(HEIWA)との決着戦を乗り切り、
過去に1度敗れていた矢島 大樹との対戦に挑んだが…ここは惜しい判定を落とした。
 
 

この試合は3度目の対戦となるカード。
ここまで矢島の2勝だが、前戦は戸谷が勝っていたと言うファンも多く、グレー決着と言える試合。
お互いにランクを保持して…ランカー対決として挑むこととなった決着戦。
この試合の背景は分厚すぎてたまらない。
 
 

【日本スーパーバンタム級ユースタイトルマッチ 8回戦】
水野 拓哉(松田) vs 入口 裕貴(エスペランサ)

OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級7位/日本スーパーバンタム級9位/日本スーパーバンタム級日本ユース王者
・水野 拓哉 14戦12勝(11KO)1敗1分

2015年の中日本新人王を獲得するも、西軍代表選では惜敗。
しかし、凱旋となった刈谷で、全日本新人王を獲得していた市村 蓮司(RK蒲田)を圧倒。
そこから順調に勝ち星を積み重ね、前戦では後楽園ホールに登場。
初代日本ユース王座に挑んだ。

派手な入場も話題となったが、中央で期待される石田 凌太(宮田)を接戦で破り
ホープ同士のシビアな一戦を生き残り、ベルトを勝ちとっての凱旋となる。

初防衛戦では東のホープに続いて、西のホープとの決戦。
日本ユースはまさにホープ大戦争。
 

・入口 裕貴(エスペランサ) 10戦8勝(4KO)1敗1分 日本バンタム級12位

1敗は昨年全日本新人王までコマを進めた城後 響(井岡)に敗れたもの。
現地のマニアが目を丸くするハイクオリティの一戦で喫した。
再起戦では引分けるも、その後4連勝。
後楽園ホールに乗り込んで、大嶋 剣心(帝拳)高橋 竜平(横浜光)を攻略している。
 

熾烈な生き残り競争に勝ち続けている二人。
西日本と中日本、どっちのホープが凄いのか…。
痺れまくる一戦。

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ブルの方向で幕を開け、来年の新人王戦の勢力図を見るデビュー戦対決。
そして、4回戦から飛び出しつつある二人がシビアな潰し合い。
数年後にランカーの椅子を狙いに行く2人が西日本の選手と戦う2試合。

プライドを賭けたリベンジマッチのランカー対決に、
全国の勢力図に影響を与える、日本ユースタイトルマッチ。
 

目が離せる試合がないのが困りどころ…。
今年最後となる刈谷あいおいホール…。

どうやら最後の最後まで楽しませてくれそうだ。
 
 

 

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