2017/12/03 刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2017/12/03 刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 
 

…12月一発目は緑ジム興行!
 

4回戦に二つのスーパーカード!

加賀 聖也(タキザワ) vs 大森 雄貴(三津山)
佐々木 政城(天熊丸木) vs 山口 号珠(横浜光)
 

中日本新人王にエントリーすれば本命の一角と見られるであろう3人と、韓国でデビューを飾った山口。
加賀と佐々木の4回戦を見られるのはもしかしたらこれで最後かもしれない。
ラウンドが長くなるのに合わせて、当然ボクシングも変わっていく。
4回戦の12分間に全力をぶち込む試合に魅力を感じるファンには、是非見逃して欲しくない2試合。

さらにヘビー級の2試合と、メインは丸木 凌介。
兄が後楽園ホールでの一大決戦を目指す中、弟は刈谷で絶対に落とせない一戦に挑む。
 
 

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【スーパーライト級4回戦】
下田 一貴(天熊丸木) vs 冨田 雅季雄(三津山)

・下田 一貴 デビュー戦

情報、まったく見つけられず…デビュー戦では仕方ないか…。
今年の中日本新人王戦、この階級はエントリー1名のみだった。
中日本・西部日本新人王対抗戦に挑んだ伊藤 為治(浜松堀内)も既にB級の資格を得ている。

来年の新人王レースでは、新たな顔ぶれとして楽しませてくれることを願って…。
この選手をこの目で確認しに行きたい。
 

・冨田 雅季雄 2戦1勝(1KO)1敗

昨年の中日本新人王戦は1回戦で無念の棄権。
その2カ月後の8月に初勝利を飾っている。
あれから1年以上の月日を空けてのプロ3戦目。
デビューが遅く、33歳となるこの選手が残りのタイムリミットでどこまで登って行けるのか。
3度のエントリーが許される新人王戦、この選手も来年の新人王戦に挑んで欲しいと思える選手。
 
 

【スーパーフライ級4回戦】
今村 太秋(緑) vs 中澤 誠也(本橋)

・今村 太秋 3戦1勝(1KO)2敗

今年ようやく初勝利をつかんだ今村…。
桐林 迅児(HEIWA)との試合では真っ向勝負で敗北。
翌戦では、フレームで勝る西上床 慎一(中日)を相手に、決して無理には飛び込まず
誘い出して仕留めるクレバーさを見せた。

中日本のスーパーフライ級では破格のホープがB級へ登って行った。
この選手の活躍如何で、中日本のスーパーフライ級4回戦の面白さは変わってくるはず。
 

・中澤 誠也 2戦1勝1敗

西日本から遠征の中澤。
1戦1勝で挑んだ今年の西日本新人王戦では、西軍代表となる白石 聖(井岡)と1回戦で当たってしまう。
勝率5分とは言え、日本ランクに片手をかける強豪への敗戦はアテにはならない。
その実力…如何に!
 
 

【54.5㎏契約4回戦】
加賀 聖也(タキザワ) vs 大森 雄貴(三津山)

・加賀 聖也 5戦4勝(1KO)1敗

今年の中日本新人王戦、エントリーしていた加賀を僕は優勝候補に上げていた。
しかし、残念ながら加賀は棄権。
本命不在のスーパーバンタム級は大波乱の中で大きなドラマを巻き起こした。

過去には右手一本で三輪 珠輝(松田)をコントロールしてしまった試合や
後藤 憬(中日)を封じ込んでしまった試合も…。
しなやかなボクシングに期待。
 

・大森 雄貴 3戦2勝(2KO)1敗

今年の中日本新人王戦でデビュー。
突如現れた男は、1回戦で室田 桂秀(畑中)をクロスで沈め、
準決勝で僕が優勝候補に上げたヤノ ジョン(駿河男児)を3Rでドンピシャの右で沈めた。

突如現れた逸材に胸躍る中、決勝戦では…
試合を優位に進めながらの最終ラウンド、高井 一憲(中日)の一撃で新人王を沈められた。
あとわずか数分で取れていたかもしれない新人王。
それに見合う実力を備えている。
 

加賀不在の中で現れたニューヒーロー。
それが全日本新人王も終わらないうちにぶつかり合う。
この試合の勝敗は、今後数年のこの付近の階級の勢力図をズバっと決めてしまう試合になりそうだと感じている。
 
 

【57.5kg契約4回戦】
佐々木 政城(天熊丸木) vs 山口 号珠(横浜光)

・佐々木 政城 5戦3勝(1KO)1敗1分

昨年の中日本新人王戦は決勝で、今年のは準決勝で…
中日本を制する選手に敗れて、新人王を獲り逃している。
今年の全日本新人王を決めている、高瀬 衆斗(蟹江)にドローながら、優勢点で敗退。
こちらも、中日本新人王レースではトップ級の実力を誇る選手。
 

・山口 号珠 1戦1勝

デビュー戦はなんと敵地韓国。
アウェイの地で判定勝利を飾って日本凱旋…が、刈谷の地。
試合を見てはいないが…こんな選手が駆け上がるのも面白いのかもしれない。
 

東日本vs中日本の4回戦…中日本側は実力者と言える佐々木。
韓国でデビューした東の逸材がどれほどのモノなのか…。
地方ファンとしてもバッチバチに盛り上がれるカード。
 
 

【スーパーフェザー級4回戦】
溝越 斗夢(緑) vs 児玉 宏紀(タキザワ)

・溝越 斗夢 デビュー戦

最近爆裂的にレベルの上がっているアマチュアボクシング。
才能の巣窟でもあるUJで戦ってきた高校3年生。

トムと言えば…濱口 人夢(市野)を思い浮かべていたけど、
濱口も深蔵 和希(HEIWA)との大激戦を最後に引退。
入れ替わるようにして登場するトムは、中日本にどんな歴史を残してくれるだろうか…期待!
 

・児玉 宏紀 4戦3敗1分

未だ未勝利…しかし前戦では北川 仁暉(唯心)のアウトボクシングでポイントリードされた後半
捕まえて接近戦で引分けを”勝ち取った”内容の試合。
今年の西日本新人王である木村 テミン(グリーンツダ)に敗れた試合も含まれる。
決して戦績どおりと思うなかれの選手。
 
 

【ライト級8回戦】
山口 祥吾(唯心) vs サム・プアディ(インドネシア)

・山口 祥吾 15戦10勝(5KO)3敗2分 

2014年の全日本新人王が登場。相手の棄権ながら日本ランクを手に入れた。
以降3連勝を飾るも、前田 絃希(グリーンツダ)に敗北。
その後、全日本新人王決定戦で対戦する予定だった平岡 アンディ(大橋)にも敗北。
しかし、直近の試合ではランカーとなっていた前田 絃希とリマッチを行い、敵地大阪で引分けている。
 
 

・サム・プアディ 15戦7勝(5KO)8敗

直近の試合では高橋 裕貴(ハラダ)と対戦し4RTKOで敗れている。
高橋との対戦時のランキングはインドネシアライト級2位。
現在のランクは把握できていない。
戦績も判明済みのもののみの掲載としている。
当日のパンフレットで正確なモノを確認する形。
 

山口は現在ランクを失ってはいるものの、実力は日本ランカー級であることを示したばかり。
再起には失敗した形になっているが…ここは無事に乗り切って欲しいところ。
 
 

【ヘビー級6回戦】
上田 龍(石神井S) vs キム・サンホー(韓)

・上田 龍 7戦5勝(2KO)1敗1分

昨年は全勝で登場した名古屋国際会議場で、竹原 虎辰(緑)に4RKOで敗北。
しかし、胸を熱くさせてくれる1戦だった。
前戦は敵地韓国でドロー。

対戦相手を見つけるのも難しいヘビー級で試合が組まれたことを素直に喜びたい。
この試合に勝てばA級昇格の権利を手に入れる。
日本ランキングに新たな名前が登場するかもしれない。
ヘビー級のサウスポー。
 

・キム・サンホー 7戦5勝1敗1分 韓国ヘビー級2位

サンホーにとってはこれが初めての国外試合。
韓国国内では、全勝のキム・ジンクク(韓)に4RKOが一度きり。
それも、上田が敗北したのと同じ昨年5月。
戦績も同じ、敗れた時期も同じ…日韓でよく似た立場の二人がぶつかりあう。
 
 

【ヘビー級6回戦】
竹原 虎辰(緑) vs イ・プウイン(韓)

・竹原 虎辰 27戦13勝(7KO)11敗3分 OPBF東洋太平洋ヘビー級7位/日本ヘビー級1位

二度の日本王座挑戦は藤本 京太郎(角海老宝石)にはじき返されたが
日本ヘビー級のトップ戦線で長らく活躍してきた選手。
ヘビー級戦線に突如乱入してきた、元WBA世界スーパーライト級王者の
石田 順裕(グリーンツダ)とも拳を合わせている。
1年半ぶりに決まった試合、どうかまだまだ活躍し続けて欲しい大ベテラン。
 

・イ・プウイン 7戦4勝3敗 前韓国ヘビー級王者

イ・フウォンだと思うんだけど…間違ってたらごめんなさい。
戦績も判明済みのもののみ記載している為、正確には当日のパンフレットで。
23歳の若さでナショナル王座を獲得した昨年、今年に入って王座は陥落してしまったが…
長いラウンドもしっかり戦っている選手。
 

39歳の竹原に対して若いプウイン。
キャリアのジャンプアップを狙うならば…この試合をおいしいと思っているのはプウインの方かもしれない。
ヘビー級と言えば名古屋…オケロ・ピーター(緑)を見ていた自分としてはそう思っている。
どうかもう一度、盛り上がる名古屋のヘビー級を見てみたい…負けるな竹原!
 
 

【スーパーウェルター級10回戦】
丸木 凌介(天熊丸木) vs フィリプス・ランガ(インドネシア)

・丸木 凌介 19戦14勝(9KO)4敗1分

OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級4位/WBOアジア太平洋スーパーウェルター級6位/
日本スーパーウェルター級3位

3年前にはWBCスーパーウェルター級ユース王座を獲得。
昨年には日本王座に挑むも、ベテランの野中 悠樹(井岡弘樹)に完敗。
このタイミングでOPBF東洋太平洋王座挑戦の話もあったようだが…
その話は流れてしまったようである。

ここでモチベーションを落とさずに、チャンスを待ち続けられるか…。
そういった部分も試されるように思える。
相手はナショナル王者…思わぬ落とし穴にだけは気をつけて欲しい。

兄の丸木 和也(天熊丸木)は同月、東京で日本ランカー対決に挑む。
“兄弟でチャンピオン”…叶えるためには、ここでの敗北は絶対に厳禁。
兄の戦いに弾みをつけたいところ。
 

・フィリプス・ランガ 27戦10勝(1KO)17敗 インドネシアウェルター級王者

BoxRecでは王座を獲得した試合が漏れているようなので、戦績も不完全だと思われる。
記録に残っている範囲では5年前にIBAインドネシアスーパーフェザー級王座を獲得。
そこから階級を上げて来ている。

インドネシアには国内王座が少なくとも4種類ある為、どれを獲得しているのか気になるところだが…
勝ち負けを繰り返しながらではあるが、インドネシア国内で戦い続けており、今回が初の海外試合になる様子。
頻繁に国外に出て負けを積み重ねている選手とは違うようだ。

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来年の新人王を見るときに、この時期を見ているかどうかで思い入れは全く違う。
もう既に新人王戦のドラマは開始されていると言っていいハズ。
最初の4回戦2試合にも大注目…。
 

そしてこの日は、日本人初の世界三階級制覇王者の亀田 興毅(亀田)がゲストで登場し、
トークショーとボクシング教室をするらしい。
ジョーブログへの指導の映像を見て、亀田 興毅の指導の解りやすさに驚く現役ボクサーたちも多くいた。

※15歳以下は入場無料!!!!
 

ジュニア世代にはとんでもない奴らが増えているが…
10年後にはどのスポーツも少子化の影響を受ける。
きっと日本ランキングはガラガラか、輸入ボクサーでいっぱいになるだろう。

それでも、ボクシングを面白いと言ってもらいたい。
このステージで戦う選手たちの抜群の面白さを知ってもらいたい。
是非とも子供たちに見て欲しい世界だったりする。
 

もう一回書こ…

※15歳以下は入場無料!!!!

 
 

 

大人たち、特にマニアは、ひねくれたことばっか言ってちゃダメだよ。
子供たちの前で、目の前のボクシングを楽しまなきゃ。
 
 

 

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