2026/4/11 -愛知・刈谷あいおいホール- 第7試合~ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2026/4/11 -愛知・刈谷あいおいホール- 第7試合~ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【ライトフライ級4回戦】
羽田 翔太(名古屋大橋) vs 安田 拳眞(天熊丸木)

頭一つ分ほど体格で上回る安田。
ロングレンジを維持しながら、時折飛び込んでボディから攻め上げる。
時折返す羽田だがなかなか遠く、ヒットはわずか。

跳び込んではまとめる安田。
コンパクトにコンパクトに叩き、足を使って遠い位置に陣取る、
至近距離でコンビネーションを撃ち込んだ羽田だが、
ガードを固めてこらえた安田がコンビネーションをやり返す。

至近距離での攻防が増えた3R。
ようやく羽田の手が回り始めたか。
手数が増えるとともにヒットも増えていくが、
安田がクロスをかぶせてコーナーへ追い込み、まとめる場面も。

4Rも撃ち合う場面が多くある中、回転で上回った羽田。
強烈に顔面を跳ね上げたのは安田の右。
試合は撃ち合いの中で終了のゴング。

マイジャッジ 40-36 安田

公式ジャッジ、40-36、39-37、38-38。
2-0 で勝者は安田

圧力のある羽田の前進を忙しく動かす足で制限し、
柔らかな上半身でいなし続けた安田。
前半は手数で圧倒的な差をつけ、後半も印象的なパンチをねじ込んで制した。

距離で羽田の手数を封じ込め、要所で見栄えのいいパンチを叩きこむ。
19歳にしてポイントゲームの巧さも感じさせる。
今後の躍進が楽しみで仕方ない逸材に思えた。

羽田のタフネスは健在、足を使っていた安田だったが、
踏み込んだ場面では強烈なコンビネーションで襲っていた。
意にも介していないような振る舞いは、まるで安田にパンチがないようにさえ思わせてしまう。

いいパンチが入った場面でも効いたように見せない姿には強くなる選手の素養も感じさせる。
上に行けば行くほど、そういった選手が増えていくもの。
2戦目で黒星がついた羽田だが、ここからどう登っていくか、楽しみにしていたい。

羽田 翔太 2戦1勝(1KO)1敗
安田 拳眞 2戦2勝

 

【バンタム級4回戦】
綾野 太晴(中日) vs 樋田 大知(タキザワ)

距離のあるところから踏み込むタイミングを測り合う立ち上がり。
仕掛ける数は樋田の方が多く、上下にトリッキーに拳を撃ち込む。
綾野も右ストレートを突き刺す場面を作って反撃。

2R序盤、樋田の左に強烈に右を被せた綾野。
距離が縮まる場面が増え、両者のスリリングなパンチが交錯し始める。
ラウンド終盤にはボディから顔面へのコンビネーションを立て続けに撃ち込んだ樋田。
綾野は左フックを痛烈に返し、ペースは渡さず。

多彩にトリッキーに踏み込んで顔面を叩く樋田に対し、綾野の強烈な左ボディが目を惹く。
いつも先に踏み込んでいく樋田、待ち受け、離れ際など返す刀で強烈に襲う綾野。
手数、ヒットでは積極性で勝る樋田か…綾野も印象的なヒットは重ねている。

4R、変わらず、忙しく出入りしながら襲っていく樋田。
終盤…少し動きが落ちたかに見えた樋田に対し、ロングのパンチを突き刺す綾野。
ペースはどちらにも渡り切らずに試合は終了のゴングを迎えた。

マイジャッジは 38-38のドロー。

公式ジャッジは39-37が両者に一人ずつ。
最後の一人は38-38。
1-1のドローとなった。

勝敗が決すればどちらかがB級へ昇格していた試合。
両者ともB級へはあと半歩届かず。
このレベルの選手たちが簡単に勝ち上がれない世界。
C級を勝ち抜けることの難しさ、凄みをまざまざと感じさせられた。

積極的に踏み込んでいった樋田、待ち受け的確に襲った綾野。
撃ち出し、撃ち終わり…隙を見せればすぐさま拳が飛んでくる。
お互いに緊張の糸を張り詰め続けたような12分間。
そんな中で、見合う時間少なくテンポよく試合が進んでいった。

見る側にも集中力を要求するようなハイレベルな4回戦。
彼らがのちに昇格するであろうB級の舞台で暴れまわる日が楽しみに思えた。

綾野 太晴 6戦3勝(2KO)2敗1分
樋田 大知 5戦3勝(2KO)1敗1分

 

【スーパーフライ級4回戦】
大坪 真実(名古屋大橋) vs 山本 綾美(パンチアウト)

体格は山本が大きく上回る。
いきなり撃ち合いを仕掛けた山本、まずは撃ち勝つ場面を見せる。
しかし、いったん展開が落ち着くと、腕の長い山本のパンチの引きに合わせて大坪が右を届かせる。

2Rはミドルから至近距離での戦い、手が回るのは大坪の方か。
攻防の中で大坪が撃ち終わりを捉える場面が目立つ。
リーチが短いはずの大坪のパンチが届き、山本のほうが遠いようにも感じる。

3Rには積極性を増した山本だったが、それを柔らかく外して大坪が撃ち終わりを捉える。
大きく力強く振る山本のパンチも時折刺さるが、大坪はひるむことなくいなしていく。

最終ラウンド、前に出て大きなフレームで押し込みにかかる山本。
押し負けない大坪だが、押し合いの中で手が出るのは山本の方か。
両者とも全身で押し合いながら熱戦は終了のゴング。

マイジャッジ 39-37 大坪

公式ジャッジは39-37が両者に一人ずつ。
最後の一人は38-38。
1-1のドローとなった。

リーチで圧倒的に上回る相手に対し、長い距離でも右ストレートを突き刺す独特の距離感。
大坪が40歳にしてはっきりとその成長を示した。
遠心力がついたように振り込まれる山本の強打をしっかりといなし、
体格差の中で、ミドルレンジ以上の距離を互角以上に戦う姿には驚きしかなかった。

しかし、そんな中で押し込みながらのファイトで山本が状況を変えたようにも思えた。
しっかり絞ったからこそのフレームの大きさ。
そこにあるのは距離の有利さだけではない。
4R2分…たった8分間の戦いの中で、見せた戦局の変換。
引き出しが増えれば増えるほど強くなる選手のようにも思える。

初勝利にあと一歩届かずの山本だったが、完全アウェイの敵地メインベントでのドロー。
そしてここからまだまだ強くなる予感のある選手。
大坪もまた、ボクサーとしてのまとまりを増している。
お互いの成長を試すようなリマッチが見たくなった。

中日本女子ボクシングの一つの節目、
集大成のようにも思えていた女子メインイベントだったが…。
観戦を終えてみると、ここを起点に開かれていく未来の、第一話のように思えた。
もう一度相まみえる二人が見たい、ここからより強くなる二人が見たい…。
この先に見たいものをより大きく膨らませた試合。

配信中、感情のままに叫んだナイスファイトの声。
これからがワクワクする…女子ボクシングがより面白くなっていく。

大坪 真実 5戦1勝(1KO)2敗2分
山本 綾美 2戦2分

 

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