タイの若き天才、来襲 張正九(韓)③ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/02/15

タイの若き天才、来襲 張正九(韓)③ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/02/15
 
  

さて…今日はチャン・ジョング(韓)の3日目。
 

ジョングが世界初挑戦でイラリオ・サパタ(パナマ)のクリンチに苦戦して敗北。
クリンチ際の対策を磨いて再戦を3RKOで制し、世界王座を獲得した…
そんなところでしたね。
 
 
 

ジョングが獲得したのはWBCのベルト。
この同時期にWBAのベルトを巻いていたのは日本の渡嘉敷 勝男(協栄)
その渡嘉敷に敗れてWBCのベルトに標準を変えた伊波 政春(河合)が初防衛戦の相手です。
 
 

…が、伊波…悔しいかなジョングに滅多撃ち。
1Rから撃ちに出たジョングに成すすべなく2度のダウン。
なんとか最初の3分を乗り切るものの…2Rに2度のダウンを追加されたところで…レフリーが試合をストップ。
ジョング、初防衛戦を圧倒的に飾ります。
 
 

2度目の防衛戦は2年前にサパタに挑戦し、判定で敗れていたヘルマン・トーレス(メキシコ)
この時ジョングが巻いているWBC世界ライトフライ級のベルトを5年後に巻く、のちの世界王者です。

この頃は協栄ジム所属の協栄 トーレス。
メキシカンですが日本人女性との結婚を機に日本へ移住。
ヘルマン・トーレスから協栄 トーレス、大関 トーレスへと名前を変えています。
 
 

1Rでいきなりカウンターを効かせるジョング。
飛び込んでくるジョングをクリンチで押さえようとするトーレスですが
サパタのクリンチで鍛えられたクリンチワーク。

クリンチ際の攻防ではジョングが圧倒的。
強引に振りほどいて強打を撃ち込んでいきます。
 

クリンチが使えず、素早い踏み込みで距離を詰められると撃つ手がなくなる。
トーレスは自分の土俵のアウトボクシングが通用しません。

そこで歩みを前に進めたトーレス。
相手の土俵での勝負…これもジョングに分があるものの、下がって飲み込まれるよりはマシな展開。
ジョング圧倒的かと思われた展開…が、ジョングが休もうと下がると、逆にトーレスが襲いかかる。

下がった方がやられる…試合は次第にド突き合いに…。
猛烈なやり合いの中、お互いの腕が絡み合い、振りほどいてはパンチを入れる…。
ジョングに分があるもののトーレスも下がらない…。
わずかに撃ち勝つジョング…その差は後半に向かうほどにはっきりしていき、
10Rには連打で押し込まれたトーレスがダウン。

壮絶な殴り合いでしたが終わってみればジョングの大差判定勝ち。
2度目の防衛を飾ります。
 
 

 

3度目の防衛戦に迎えたのは、わずか5戦目のタイの若き天才、ソット・チタラダ(タイ)
ジャブの名手として一時代を築くことになる選手です。

レジェンドvsレジェンドの試合。

美しいボクシングの中に強打を交え、生命線の強烈なジャブを武器とするソット。
ジャブを全て躱すって不可能に近いこと。
このジャブが強烈となると、なす術がなくなるのが普通。

しかし序盤の攻防ではジャブの刺し合いでもジョングは負けず。
相手の土俵で一切負けない。
左をフェイントに飛び込んで強打を放り込むジョング。

手を出せば、ジョングの振り抜くパンチがカウンターで襲ってくる…。
ソットとしてはたまらない展開。
ジョング…経験の差を見せつけます。

ジョングがいつ倒すか…という展開が変わったのが6R。
激しいバッティングでジョングがカット。
ここでソット、負傷判定では勝ち目がないと時折撃ち合いを交えるように…

9Rにソットへプッシングの減点が与えられると
倒すしかなくなったと判断したのか、完全にインファイトに作戦変更。
重心が完全に前に…撃ち合う気満々の前傾姿勢。

ここからはジョングとソットの壮絶な殴り合い…。

ジョング優位と思いきや…撃ち勝ったのはソット。
インファイトが土俵のジョングを上回る。
ジョングはボディを効かされあわやのシーンも。
しかしジョングも撃ち返す。

11Rに入ると前半の貯金を生かそうと、リングにサークリングの円を描いたのはジョング。
左目の視界を失い、10Rにはインファイトで追い詰められ…。
わずか5戦目のヒヨっ子に、王者のプライドを捨て去ります。
足を使いながら、時折鋭いカウンターで応戦。

インファイト、アウトボクシング…いずれもハイレベルの熱戦。

最終的にはジョングが逃げ切る形で、3-0の判定勝利。
点差にはジョングのハッキリとした勝利でしたが、
お互いがお互いの得意分野を潰され、様々な展開が詰まった内容の濃い1戦でした。
 
 

ちなみにこの試合で減点のタイミング、注意のタイミング、
とても素晴らしいレフリングを見せたレフリーのルディ・オルテガ。
二人の試合を完ぺきにコントロールしていました…が、
リングを忙しく動き回る二人に、足が吊って試合が中断するなんてトラブルも…。
 
 
 

この熱戦の勢いもあり、名声を高めたジョング。
ここからライバルたちとの激戦が本格化していきます。

そんなところは明後日以降…。

では!
 
 

【カテゴリ別】
2016年選手紹介一覧に戻る

選手紹介一覧に戻る

カテゴリ別記事一覧に戻る
 
 

【日付別】
【記事一覧】2016年2月に戻る

【記事一覧】2015年~2016年に戻る

【記事一覧】に戻る
 
 
 

各選手の戦績はこちら。
ボクシング選手名鑑
 
 

 
 

 
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました