ネガティブスポーツ…ボクシング(コラム) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/09/09

ネガティブスポーツ…ボクシング(コラム) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/09/09
 
 

 

また、井岡 一翔(井岡) 絡みの話になってしまうのだけど…
この選手が一番、批判の矢面に立っているから、どうしても名前が多く出てきてしまう。
 
 

WBA正規王者の上に、スーパー王者がいることにTVが触れない。
ファンの間でそんな批判が渦巻いていた。
 

僕はこれで井岡が批判されることに違和感を感じていた。
確かに、TV局のやり方はとても滑稽だ。

井上 尚弥(大橋)vsダビド・カルモナ(メキシコ)
を放送したTV局に関しても…

「井上は今までパンチをもらったことがありません」…から始まり、
カルモナのナックルで捉えたパンチを「掠りました!!」
 

もう…悲惨だ。
 
 

言ってしまえばいい。
井岡にはまだ倒すべき相手がいると…。
井上だってパンチをもらうことがあると…。
 

神格化することに意味はない。
そんなことをしたって仕方がない…。
インターネットの力をナメている。
 

情報量の少なかった昔なら通用したかもしれない。
でも…今は…
 

時代に沿った演出をしてほしい。
…というかあけっぴろげに正直に言ってしまえばいい。
 

「現在はベルトが分裂、WBAのベルトでさえ3つある。
 世界王座の希少価値は減少しているが…ボクシングの魅力は変わらない。」

僕はこれが正解だと思う。
 
 

ベルトの分裂を魅力的に語れるテレビを見たことがない。
過去のベルトと比較して劣等感を煽ろうとする雑誌もある。

それでボクシングは繁栄するのか…
今は大したことがない?…ベルトの希少価値だけの話だろうと僕は思う。

そのベルトを望む選手の激戦…付随するドラマ。
これには何の変化もないと思うし、ボクシング特有の期待される二人がすれ違うさみしさ…
僕はこれも魅力だとおもうのだけど…ベルトが増えて複雑さを増した世界戦線に、この哀愁はより多く…。

そして逆に、世界の強豪たちの名前がより掘り出されるようになった。
今の時代を受け入れて、なおかつ面白さを体感することはできるはずである。
 

テレビマンの力は落ちている。
大橋 秀行(ヨネクラ)vsチャン・ジョング(韓)を放送した関係者たちは…
天才だったと感じてしまう。
 

ボクシングに対する熱狂は…今と昔では比べようがないほど落ちている。
それは何故か?

世界王座の価値が下がった?
アメリカの競技人口が減った?

そんなものは付属要因でしかない。
 
 

現在進行形のボクシングを魅力的に語れる人間が減ったんだと思う。
 

選手や団体、マッチメーカー、テレビにばかり責任を求める声が上がるが…
僕にはどうにも人のせいにしているように思えてしまう。
 

関係者も、テレビも、編集者も…ファンも…
自分たちにその責がないか振りかえって見てほしい。
 

それぞれが省みて…それぞれが盛り上がるボクシングを考えて…
そうして改善はされていくものだと思う。
 
 

僕はただのファンだから…
だからこそ、ファンに責任はないのか?と思ってしまう。

ボクシングに詳しいハズのファンが…世界王座を大したことがないと言ってしまう。
世界王者を捕まえて、本物、偽物を議論する…
それを覗き見たボクシングに興味を持ったばかりのファンが幻滅する。
 

何も演出しろと言っているのではない。
凄くないものを凄いと言えと言っているわけではない。

問題提起はファンの役目、声を上げるのもファンの役目。
しかしそんな時、誤解を招かないような注意喚起は必要だと思う。
 

それでもボクシングは面白い…こうなったことでこういう面白みが出てきた…
そんな真実を…しっかり語ってほしい。
詳しい人なら尚更、僕以上にボクシングの魅力を知っているハズなのだし。
 

五輪へのプロ参戦…賛成か反対かの議論は沢山見たが…
どこに魅力を見出すか…そんなところには及ばないものが多数。
 

ファンがボクシングの魅力をひた隠して、体制や選手、判定に異を唱える。
こんな時代が、早々に終わってくれることを心底望みます。
 
 

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