2019/12/15 -石川・石川県産業展示館- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
さて、近づいてまいりました。
冬の金沢、カシミ興行。
メインには二度目の世界挑戦を目指すセルバニアがタイから元世界王者を呼び寄せての勝負。
さらに、セミファイナルには原石から宝石への開花が待たれる英が登場。
いつその力を開花させるのか…目が離せないシーンに入っている。
この日は、同日に刈谷あいおいホールでも興行が…。
なんでぶつけてしまうんですかバカ野郎!と泣き叫びたくなる状況。
刈谷に参戦予定なので見に行けないのが悔やまれまくるカードの並び。
日中対抗戦となる第1試合~セミファイナル…。
地元選手に全然美味しくないアジアの強豪選手をぶつけてしまうドSっぷり炸裂なカシミ興行。
ちょっと特殊な色合いの金沢のボクシングが、この日もまた客席を魅了してくれることでしょう。
【スーパーフェザー級4回戦】
長谷 和紀(トヤマ) vs ファン・キソン(中)
長谷 和紀 5戦3勝(2KO)1敗1分
2019年度中日本フェザー級新人王。
今年の中日本新人王決勝戦、各階級の選手たちの中で最もセンセーショナルな姿を見せた選手。
中日本・西部日本新人王対抗戦ではボディから削られて敗北するものの、
まだまだ地力負けするシーンは見せたことがない。
富山県唯一のプロボクサー。
4回戦ながら、地元興行ではメインイベンターを務めた。
ファン・キソン 戦績不明
日中対抗戦の一つとして、4回戦ボクサーに躍進著しい中国の選手が当てられる。
情報は見つからぬものの、昨今来日する中国人ボクサーは日本のリングで強さを発揮することが多い。
かつ、なんで?ってくらいに無名の強いアジア人を呼んでしまうカシミ興行。
しっかりとした選手が登場することが予想される。
この試合に引き分け以上でB級昇格の権利が手に入る長谷。
来年の新人王戦への再エントリーの道もある中、この試合の結果如何では6回戦へ進む道も考えられる。
オープニングから、ボクサーズロードの大きな分岐点の要素が絡む試合。
【スーパーバンタム級4回戦】
渡辺 大和(カシミ) vs チャン・イエフェン(中)
渡辺 大和 3戦1勝2敗
デビュー戦ではしっかりとしたファイトで、被弾も少なくボディから試合を制した。
その後は敵地、海外のリングで2連敗となっているが、久々の地元の試合。
溜めた鬱憤を爆発させて欲しいところ。
チャン・イエフェン 戦績不明
こちらも情報は見つからず。
不利な敵地のリングで連敗はしたものの、デビュー戦で見せた戦いぶりは素晴らしかった渡辺。
あれからどこまで強くなったかが気になるところ。
来年の新人王戦へのエントリーも期待したいところだが、
海外での試合を重ねる姿もまた魅力的。
どちらにしてもこの選手のここからは楽しみなところ…見に行けないのが悔やまれる。
【バンタム級】
水上 翔太(カシミ) vs ゾウ・ビンチェン(中)
水上 翔太 4戦3勝(2KO)1分
アマチュア戦績:30戦20勝10敗、海外で戦った1分はBoxRecの戦績から削除されている。
今年の春の同地での試合では、スピードとそれを生かした暴力的なラッシュに驚かされた。
今年の新人王戦はエントリーはしたものの棄権により不参戦。
来年のエントリーがあるなら、優勝候補の一角にもなり得る選手。
ゾウ・ビンチェン 12戦7勝5敗
日本のリングには初参戦。
戦績的にいいわけではないが、対戦相手には中国王者や地域王者など、アジアの強豪が含まれており、
今年の夏にはWBC世界ユース王座にも挑戦している。
4回戦の相手にこれだけ試合を積み重ねた相手を呼ぶというのもなかなか…
ホーム選手にアジアの強豪をぶち当ててしまうカシミ興行のドSっぷりが現れているカード。
これに勝てば、B級昇格となる水上。
こちらもまた、第一試合と同じく、新人王戦へのエントリーがあるかどうかも含めて、
キャリアの分岐となるように見える試合。
【136lb契約8回戦】
ピッコロ・ボリバー(カシミ) vs バイ・アフー(中)
日本フェザー級13位
ピッコロ・ボリバー 10戦8勝(3KO)2敗
なんでもできる技巧派でありながら、一発一発の重さもすさまじい。
スイッチを使いこなし、警戒感の高い戦いぶりはリング上に凄まじい緊張感をもたらす。
前戦では初の東京のリングで、ホープの宇津木 秀(ワタナベ)にボディから苦杯を舐めた。
幸いランキングは残り、ここからの再浮上に期待。
バイ・アフー 11戦8勝(5KO)3敗
中国で11戦を積み上げて、今回が初の中国国外のリング。
中国ではミスターファンタスティックと呼ばれる選手。
8勝の中にはIBFユースタイトル挑戦を叶える選手に上げた星も含まれる。
前戦ではタイトル戦以外での初の敗北となったピッコロ。
ここからの再浮上には負けられない戦い…。
勝って日本王座挑戦権を有する12位以上にまで日本ランキングを引き上げたい所。
醸し出す緊張感の高さがヒリヒリさせてくれるボクサー。
この選手の魅力が全国区になって欲しい思いもある。
【スーパーバンタム級8回戦】
英 洸貴(カシミ) vs カン・バオリン(中)
日本スーパーバンタム級15位
英 洸貴 9戦6勝(2KO)3分
昨年の新人王戦では原石としての輝きをまき散らして全日本新人王を獲得。
今年は春の地元のリングで1勝を挙げ、さらに中国のリングで優勢に試合を進めながらドロー。
持ち合わせたポテンシャルから、求められる結果のハードルは高い。
一撃一撃の美しさは国内屈指の選手。
PBNGニュージーランドスーパーフェザー級王者
カン・バオリン 9戦7勝(2KO)2敗
今回が初の中国外のリング。
前戦では地元のリングで豪州選手と空位のニュージーランド王座を争って勝利。
2階級上のナショナル王座を獲得している。
また、現在B級戦線で活躍する松澤 拳(宮田)を中国のリングで5RTKOで破っている。
前回の春のカシミ興行もそうだったが、英に対するカシミ興行のドSっぷりはすさまじい。
それだけ期待をかけられているようにも感じる。
この日もまた、一筋縄ではいかない相手。
まだまだ原石を思わせる英の戦いぶりが、いつ宝石へと開花するか…。
その瞬間を見逃したくなければ、1戦たりとも見逃せない。
ここ数戦の戦いぶりを見る限り…その日は近いようにも思える。
【127lb契約8回戦】
ゼネシス・カシミ・セルバニア(カシミ) vs プンルアン・ソーシンユー(タイ)
OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級2位/WBOアジア太平洋フェザー級6位/日本フェザー級4位
ゼネシス・カシミ・セルバニア 35戦33勝(16KO)2敗
今年2月、二度目の世界挑戦まであと一歩のところで、米本土のリングで敗北したセルバニア。
フィリピンで、次世代のピッグプロスペクトとして世界中の注目を集めながら、
北陸のカシミジムに拠点を移した強豪選手。
井上 尚弥(大橋)のスパーリングパートナーとしても知名度を誇る。
プンルアン・ソーシンユー 60戦53勝(35KO)7敗
第18代/第21代WBO世界バンタム級王者。
現在リングネーム表記がNGとなった為、パンヤ・ウトクの本名で表記されることも多い。
2度目の世界王座陥落後は階級を上げ、フェザー級で活躍している。
再起以降苦戦している印象はあるが、ここで勝てば、皮切りに再浮上を狙える局面。
実績豊かな強豪選手にセルバニアが挑む試合。
現状両者とも世界ランキング的にはノーランクだが、お互いに勝てば再浮上の可能性を抱える。
お互いに勝負の試合となる局面、もう一度、世界タイトルの舞台へ…。
アジアトップクラスのぶつかり合いが北陸で行われる。
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