2025/05/11 -愛知・刈谷あいおいホール- ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
【バンタム級4回戦】
犬塚 琉樹(名古屋大橋) vs 渡邉 優希也(DANGAN郡山)
お互い鋭く拳を交換する中、犬塚の左フックで渡邊がグラつく。
鋭く拳を振って来る渡邊だが、はっきりと見えているか、
被弾なく左右フックをカウンターで撃ち込んでいく犬塚。
強烈なヒットを重ねる中、左フックで渡邊がダウン。
立ち上がって撃ち返す渡邊だが、
撃ち合いの中で押しつぶされるように膝を着くとレフリーが試合を止めた。
TKOタイムは 1R 1分17秒
DANGAN郡山に苦杯をなめ続けてきた中日本勢。
ようやく、福島からの刺客に勝利を挙げた。
敵地を放浪するように戦い、その名をその土地に残す。
この日、完敗ではっきりと負け役を担うことになっしまった渡邉だが、
強い相手に挑み続けるDANGAN郡山だからこそ、
力を増しての再来が期待できる。
敵地連戦でA級まで登った同ジムの面々も、
こうして筋金が入っていったのだろうと思っている。
強くなった渡邉が、刈谷のリングにリベンジを叶える姿を楽しみにしていたい。
結果としては、今年の中日本新人王戦の目玉選手、
大本命の犬塚が期待値通りの試合を披露した。
今年の全日本新人王獲得後、どのようにランキング戦線を登っていくのか。
バンタム級は中日本でも元日本ランカーや有望選手がいる。
一階級下のスーパーフライ級には中日本にホープたちが集結。
…そんな空想をしてしまった。
まだ、犬塚の新人王戦は開幕してもいない。
大本命と言われる選手が、まさかの敗退を喫することも多くある。
逆に本命がそのまま新人王に輝くことはそれほど多くないとも言える。
若い選手たちは骨格が大きくなる。
エントリーした階級が時間の経過とともに苦しくなることもある。
連戦の中で、コンディション不良、怪我で敗退していく選手も多い。
警戒される中、相手の策略にハマることもある。
注目を浴びれば浴びるほど、難易度は上がるように思う。
ただ、そこを乗り越えてこそだとも感じている。
新人王戦がゴールならいいが、その先を見据えるのであれば、
警戒、対策されるのは当たり前になる。
何より、注目を浴びることでこの期間に応戦者を増やすことができれば、
そのあとのチャンスにも影響を及ぼす。
興行主は、チケットが売れる選手を使いたくなるものだ。
試合さえ見てもらえないのであれば、人気を得る機会さえないことになる。
ここで素晴らしい試合をしたからと言って、新人王が確定するわけではない。
今年一年、ここから…
犬塚を「世界で類を見ない巨大プロボクシングトーナメント」が待ち受ける。
犬塚 琉樹 2戦2勝(2KO)
渡邉 優希也 2戦1勝(1KO)1敗
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