2016/05/08 名古屋国際会議場-セミファイナル&ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2016/05/08 名古屋国際会議場-セミファイナル&ファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

 

【スーパーウェルター級8回戦】

イ・ジュンヨン(韓) vs 丸木 凌介(天熊丸木)

・イ・ジュンヨン 11戦5勝(3KO)3敗3分 25歳
・丸木 凌介 15戦11勝(7KO)3敗1分 25歳
 
 

さて、この日二人目の韓国人選手。
この選手も戦績的には未だ5勝…
しかし昨年、敵地中国でWBCウェルター級ユース王座への挑戦を叶えた猛者。
現韓国ミドル級王者、OPBF東洋太平洋ミドル級6位。

対するは現WBCスーパーウェルター級ユース王者。日本ランキング2位の丸木。
お兄ちゃんが負けてしまったこともあって、俄然、弟の凌介には期待を込めてしまう。
2位まで上げてきたランクを失うわけにはいかない丸木…相手はOPBFランカー…。
うーん…なんだかとってもシビア。
 

ジュンヨンは大振りのパンチながら切れ味鋭く、何とも威力のありそうなパンチを振りまわす。
撃ち終わりに体が流れるなど、隙は大きいものの、
パンチがスピードに乗っていて、迂闊に攻めると危険な相手。

そんなジュンヨンを丸木はスピーディーなジャブとスマートなパンチで捉えていく。
1R後半にはジュンヨンを泳がせるシーンも。

しかし2R、スリリングなジュンヨンのパンチを食ってしまった丸木。
ロープに詰めた丸木に対してジュンヨンはラッシュ。
しかし、ロープに体を預けて、大振りなジュンヨンのパンチを次々にかわしていく。
盛り上がる会場…

4Rに入ると、下がりながらジュンヨンを一方的に捉えていく。
大きなフックを時折もらってしまうものの全く怯まない丸木。

5R、ロープに詰まった丸木をジュンヨンが攻め立てようとするものの、上手く体を入れ替える丸木。
いったん攻守が逆転するが、ジュンヨンは攻めの姿勢を貫き、丸木を逆にロープまで押し返す。

6Rも丸太のような腕を振るうジュンヨンにロープまで詰められてしまう丸木…。
ジュンヨンの連打を食らうと…ここで開き直ったように丸木が撃ち合いに挑む。

お互いに防御もそこそこに強烈なパンチを叩きつけ合う…
まるで大橋 秀行(ヨネクラ) vs チャン・ジョング(韓)の再現のよう。

そこから8Rの試合終了のゴングが鳴るまで…
二人はただただド突き合い、会場は熱狂。

この日の夜、”激闘王”八重樫 東(大橋)が世界戦で撃ち合いを展開しましたが…
本家のお株を奪う激闘っぷりを見せた丸木とジュンヨン。
それは、夜にTVで見た八重樫が物足りなく思えたほど…
 

判定では順当に丸木が3-0の判定勝利。

本人もインタビューで言ってたけど…客は喜ぶけど身内は見てられないって…まさにその通りだと思う。
丸木会長…どんな思いで見てたんだろう…。
 
 
 

【スーパーライト級8回戦】

ウォン・ウーミン(韓) vs 小出 大貴(緑)

・ウォン・ウーミン 8戦7勝(4KO)1敗 31歳
・小出 大貴 31戦22勝(9KO)7敗2分 30歳 サウスポー
 

韓国ウェルター級王者でOPBF東洋太平洋6位にランキングされるウーミン。
かたや1年半ぶりの試合で、OPBFランクに挑む小出。

ウーミンはスピードもある上に振ってくる。
OPBFランカーなので当然ではあるが、かなり厄介な相手。

オープンニングではウーミンがいきなりの右をヒット。
しかし小出も飛び込んでの右フックでやり返す。

小刻みなフットワークで距離を測る小出。
ウーミンは撃ち終わりに体が流れる為、そこを狙う。

しかし…試合は突然の終了。
小出の一瞬の隙に叩き込まれたウーミンの左フック。
衝撃の一撃でマットに突っ伏す小出。
立ち上がるものの、全く足の定まらない小出に…レフリーが試合をストップ。
 

小出は復帰戦を飾れず…あまりにも悔しいだろう負け方。
試合後の悔しさをかみ殺すような表情が印象に残る。
 
 

ウーミンは…本当にパンチがある。
この日登場した韓国人選手全員に言えることなんだけれど…
マニー・パッキアオ(比)ノニト・ドネア(比)の活躍はアジア全体に影響を与えていると思えて…。

撃ち終わりに体が流れながらも、鋭さや返しでそれを補う特徴は、強いフィリピン人の特徴だし…。
そこに加えてコリアンファイター特融の撃たれ強さや、被弾を恐れないスタイルがあわさって…。

今日見た選手たちの階級はアジアの選手が戦うにはかなり難しい(マッチメイク含め)階級だけど、
彼らのような選手が活躍していけば…”ボクシング大国”韓国の復活もあり得るのかもと感じた。

反韓やら反日やらはあるけども…
リングの上ではそういった目線は一切消し去って見ていたいと思うので尚更…
僕は強い韓国の復活…日韓の壮絶な戦いを見てみたいと思ってしまう。
 
 
 

——–
 

そういえばこの日、突然隣に座ったのが星野 敬太郎(花形)
このときばかりは「すっげぇ…」「うぉぉ…」なんて口走ってた僕もダンマリ。
ニワカがばれるの恥ずかしい…って…何気にしてんだか(笑)

チラチラ見ながら、心の中で「うぉぉぉ!星野だよぉぉぉぉ!」って…。
その後、自分のジムの各務原 タカシ(コパン星野)と一緒にいろんな方に挨拶されてました。
会長さんはやっぱり大変。
 
 

あ…ちなみにこの日は緑ジムの主催興行。
僕の中で楽しみな遊びがありまして…皆さんももし緑ジムの興行に行かれたらやってみてください。
 

題して…
 
 
 

「ウォーリーを探せ!」ならぬ…
 

「ピーターを探せ!」
 
 
 

手順は簡単。
 
 

①会場に入ります。
②黒人を探します。
③その中で一番でかいやつを見つけます。

ハイ!それ!ピーター!
 
 

この方法で間違えることはまずありません。
日本から初めてWBC世界ヘビー級王座に挑んだオケロ・ピーター(緑)
人呼んで「ウガンダが産んだ日本の誇り」→多分言ってるの僕だけ

「ファンでした!」って言ったら、顔面崩れ落ちるんじゃないかってくらいのとびっきりの笑顔で
「ありがとねぇぇぇ」って握手してくれました。

ピーターの手…大きかったなぁ。
あの手で、オレグ・マスカエフ(カザフスタン)をぶん殴ったんだよな…。

これだけでチケット買った意味ありそう(笑)

いや、星野も大好きだったんですけどね…。
ミニマム級がメチャクチャ好きですし、星野なんて僕の思春期真っ只中の選手ですし…。
でも…勇気ないし…ピーターはなんだかとっつきやすいし…。
 

ん~…なんだか周りのボクヲタさんに怒られそう(笑)
 
 

とにもかくにも濃厚だった一日。
帰ってきて八重樫 東(大橋)井上 尚弥(大橋)を見る頃にはヘロヘロ。
 

やっぱり世界戦は素晴らしい。
それでも今日の僕の中のベストバウトは丸木 凌介(天熊丸木)
そして、ダビド・カルモナ(メキシコ)の頑張りもまた…心に残る。
 
 

母の日…ボクシング漬けだった僕に、かみさんの機嫌はすこぶる悪く…。
しょうがないよね。

ボクシング面白いんだもの。
 
 

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