2022/05/08 -愛知・刈谷あいおいホール- 第6試合、セミファイナル(中日本ボクシング観戦記)　ボクシング選手名鑑ピックアップ！

三島壮志　デビュー戦
中澤快　1戦1敗

飛び込んで振り抜く中澤のロングフック。
多少遠くても届くリーチの長い三島の強打。
お互い見えている為、決定的なシーンは訪れなかったが
スリリングなフルスイングの交換が続いた。

長いリーチを持ちながらも、近距離の的中率で上回ったように見えた三島。
近い所でも、長い所でも戦える楽しみな選手が出て来たと感じる。

対して中澤は終盤に見せた小さなコンビネーションが目を惹いた。
あれがより多く織り交ぜられれば、思い切り振るうフックの脅威がより増すようにも感じる。

両者とも今後の期待値が高まった試合。

中澤は8月の中日本新人王決勝で赤塚翔(名古屋大橋)と対戦。
赤塚もこの日、次戦に繋がる一戦を戦っている。
ここから3ヶ月、どちらが力を伸ばして来るか…。

村井貴裕　27戦15勝(5KO)10敗2分
松浦克貴　11戦6勝(1KO)4敗1分

村井が微動だにせず、曲者の松浦を封じ込んだ。
ボディを効かせ、回転のいい連打であわやTKOの場面まで作る。
松浦は目に見える仕掛けを魅せることはできず、
村井が松浦のいいところを完全に封じ込んだ試合にも見えた。

動じぬ強さは30戦に届こうかという経験の賜物とも思える。
そして、回転のいいコンビネーションという武器を何度も叩き付け
相手を封じ、自身を活かす、ある意味、完璧な試合内容だったようにも思う。

これで3連敗を脱出。
ブランクからB級(6回戦)での戦いとなっていたが、
ここからまた、A級で戦っていくと考えられる。

中日本に移籍してから未勝利だった村井。
フォルムを掴めていなかったが、会心の勝利でその魅力を叩きつけてくれた。
楽しみでたまらない。

トラブルか、ボディが効いたか、村井にさせてもらえなかったか。
らしさが見えなかった松浦。
松浦はこんなもんじゃない。

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