2026/9/28 -東京・後楽園ホール- 前置き(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
後楽園ホールの入口に立った瞬間いろんな記憶がよみがえった。
初めて後楽園ホールに来たときは家出同然だった。
窮屈な家庭に嫌気がさし、行く当てもなく飛び出した。
自分が一番行きたい場所はどこだろう…東京に行ってみたかった。
後楽園ホールに行ってみたかった。
親の財布からくすねたお金もわずか。
後楽園ホールの当日券を買って飛び込んだ。
あれから30年近く…。
あの頃はくっきり見えていた景色も霞むようになった。
中年男性41歳、おじいちゃんにでもなった気分だ。
寝袋を抱えて月に一度の後楽園ホール。
ヒッチハイクで通った時期もあった。
ある時期から、仕事の都合で回数が減り、地方ボクシングに熱を入れ始めた。
コロナが起こって、その頻度も減った。
今では樋口 藍(一力)の試合があるときだけになっている。
僕と後楽園ホールをつなぎとめてくれている女子ボクサー。
感謝してもしきれない。
ここでいつもの前置き。
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。
この日は1試合が中止と放ったものの、中日本の選手が3名出場予定。
会場を見渡すと知った顔が多数。
開始前に顔を見つけては談笑が繰り返される。
彼らが、彼女たちが、そのボクサーズロードで魅了してきた人々。
それぞれが、それぞれのターニングポイントとなる試合を迎える中、
聖地後楽園ホールに集って声援を送る。
自分の人生を重ね、勇気づけてもらい、影響を受け…。
ボクサーたちはその拳で様々な人間の人生を変えていく。
樋口に出会わなかったら、僕は今頃どうしていただろうか。
考えても仕方のないことに考えを巡らせる。
少なくとも今ほど豊かな人生ではなかったはずだ。
この選手を愛していたから見えた世界がたくさんある。
耐えてこれた日々がたくさんある。
「らんちゃんも頑張ってるもんな」
それが魔法の呪文のように自分を動かしてくれる。
そして、樋口を好きと言う共通点で人々をつないでくれる。
樋口だけじゃなく、選手それぞれがそうやってファンに何かを与えている。
いつもだれかの人生を変えている場所。
後楽園ホールのゴングが鳴る。
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