2024/3/31 -愛知・名古屋国際会議場- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
予定していたビッグトーナメントが中止。
さらにメインに予定していた亀田 和毅(TMK) vs レラト・ドゥラミニ(南ア)も中止。
予定当初からはだいぶスモールにはなりましたが、
それでも重岡兄弟の世界戦が2本。
そもそものスケールがでかすぎただけの話。
中日本のリングで2つの世界戦が行われるのは異例。
超ビッグ興行であることに変わりはありません。
普段見れない西日本の選手たちも続々登場。
こちらはAbemaTVで配信予定。
当日は刈谷あいおいホールでも興行があり、こちらは中日本の選手たちが中心。
YouTube sakanaチャンネルより配信予定です。
どちらかしか見れない時代じゃない。
スマホにPC、TVに繋いで…どちらもお楽しみください。
【バンタム級6回戦】
パークプーム・タウィンラム(タイ) vs 森脇 龍星(KWORLD3)
パークプーム・タウィンラム 16戦9勝(6KO)6敗1分
日本のリング初登場。
実力未知数のパークプーム。
トータルの戦績は綺麗ではありませんが、直近4連勝での来日。
森脇 龍星 デビュー戦
U-15時代から何度も全国を制し、国体でも優勝を飾った19歳。
極真世界王者の経歴もあり。KWORLD3のアマエリートが6回戦デビュー。
アマチュアの3Rからプロの6Rへ…実力お披露目です。
直近の4連勝の相手にはタイトル挑戦経験者もおり、とにかく不気味なパークプーム。
大型ルーキー、森脇がこの相手にどういった戦いをみせるか。
アマチュア時代の試合映像での予習は sakana チャンネルで。
【ライト級8回戦】
英 豪(LUSH緑) vs 竹嶋 宏心(KWORLD3)
英 豪 1戦1勝(1KO)
デビュー戦では完璧な戦いぶりでベテラン選手から勝利を収めた英。
元駒大ボクシング部副主将。
技巧も破壊力もあり。
竹嶋 宏心 11戦7勝(4KO)3敗1分
技巧派からファイターへ。
アマエリートとして中日本から華々しくデビューしたものの、
プロのリングでは負けも複数経験した。
戦いの場を西日本にうつして久しい竹嶋が久々に中日本のリングへ。
現在日本ライト級9位にランキングされる竹嶋。
プロのリングで激しい撃ち合いも経験しながら着々と登って来た。
自身と同じく中日本のリングで6回戦デビューした英との対決は
その存在感を誇示する戦いにも感じられる。
一方、英からはランカー挑戦としてのチャンスもあり。
さらに、自身の実力をはっきりと示すチャンスでもある。
現時点の力が現在の日本ランキング戦線でどの位置にあるのか。
はっきりとした勝ち方を見せれば、要注目選手として浮上するハズ。
■日本ミドル級タイトルマッチ
【ミドル級10回戦】
国本 陸(六島) vs 可兒 栄樹(T&T)
国本 陸 11戦10勝(4KO)1敗
日本とWBOアジア太平洋のベルトを保持。
現在国内ミドル級ではっきりと日本No.1の位置を示している。
この試合が3度目の防衛戦。
可兒 栄樹 14戦8勝(4KO)3敗3分
日本1位にランキングし、最強の挑戦者として挑む。
過去、中日本のリングでは能嶋 宏弥(薬師寺)のWBOアジア太平洋ミドル級王座に挑み
ダウンを奪われながらも、ボディ攻めで苦しめた。
日本王者vs日本1位の戦い。
当初はミドル級の世界的ビッグトーナメントの準々決勝として組まれた試合。
先のチャンスは消えたが、国本が現在の国内最強の地位を確固たるものにするには
必要なカードの一つだとも感じる。
また、可兒にとっても、2度目のタイトル挑戦であり、大きなチャンス。
通常のタイトルマッチ以上に、両者のキャリアに大きく意味を与えそうな一戦。
【228ポンド契約8回戦】
アレキサンドル・ジュル(ルーマニア) vs 但馬ブランドン ミツロ(KWORLD3)
アレキサンドル・ジュル 25戦20勝(8KO)5敗
過去、クルーザー級で欧州の王座を複数獲得している強豪。
2021年の2度の地域タイトル挑戦で連敗し、一旦はトップ戦線を離脱。
2年を置いてのカムバックとなるのがこの試合。
但馬ブランドン ミツロ 10戦10勝(7KO)
アマチュア時代から国内敵なし状態の但馬。
プロのリングでもその状態は変わらず、
重ければ重いほどファイトマネーが跳ね上がるボクシングで
チャンスを得るのにも苦戦している状態。
ようやくアジア外の地域王者クラスとの対戦となる但馬。
日本人選手が参入しにくい世界ヘビー級戦線を狙うにあたって、
一旦は新設で選手数が少ないブリッジャー級で戦いに挑んで行く。
世界に挑める男であることをはっきりと示して欲しい。
■IBF世界ミニマム級タイトルマッチ
【ミニマム級12回戦】
重岡 銀次朗(ワタナベ) vs アルアル・アンダレス(比)
重岡 銀次朗 11戦10勝(8KO)1無効試合
47.6kg以下のミニマム級は、小さな体に恵まれた選ばれし者のみの階級。
152cm、神に選ばれた骨格を持つ銀二朗はこの階級で長期防衛が期待できる数少ない選手。
この試合が2度目の防衛戦、並み居る世界ランカーを根こそぎ倒していく防衛ロード。
アルアル・アンダレス 19戦14勝(6KO)2敗3分
一撃での世界強奪も充分に予見できる強打者。
過去3戦の引分けはいずれも世界トップ戦線でのもので、強打だけの選手でもない。
これが2度目の世界挑戦となる。
ミニマム級の強豪世界ランカーを迎えての防衛戦。
相手は新陳代謝も激しいこの階級で長年トップ戦線に居続ける強豪。
まだまだ戴冠間もない重岡の王者としての戦いぶりに期待。
【フェザー級10回戦】
亀田 和毅(TMK) vs ケビン・ビジャヌエバ(メキシコ)
亀田 和毅 44戦40勝(22KO)4敗
言わずと知れた亀田三兄弟の三男。スピードは世界最高峰。
この階級で世界三階級目の制覇を目指す。
IBF世界挑戦者決定戦に敗れ、再戦が組まれるも流れてのこの試合。
ケビン・ビジャヌエバ 29戦22勝(15KO)4敗3分
23歳で30戦近くの戦績を積み上げ、WBC世界ユースシルバー王座を獲得。
世界2位の亀田は、彼がその名を世界にアピールするのにはビッグチャンス。
ここ数年の2敗はいずれも世界ランカーに挑んでのモノ。
挑戦者決定戦としてレラト・ドゥラミニ(南ア)との試合を予定していたが
実際に出たIBFの指令は別選手とドゥラミニとの試合…結果、試合はキャンセルとなった。
また、ここから改めて世界への道を模索となる亀田にとって、
モチベーションの維持も難しい試合と思えるが、
三階級制覇に向けて転べない試合であることは変わらない。
■WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
【ミニマム級12回戦】
重岡 優大(ワタナベ) vs メルビン・ジェルサレム(比)
重岡 優大 8戦8勝(5KO)
ペッマニー・CPフレッシュマート(タイ)とのWBC世界ミニマム級正規・暫定王座統一戦で
ベルトをまとめ上げ、ミニマム級最強との評価も多い優大。
今回は元世界王者の強豪を迎えて、暫定時代から数えて2度目の防衛戦。
メルビン・ジェルサレム 24戦21勝(13KO)3敗
昨年、谷口 将隆(ワタナベ)を2RTKOで破ってWBO世界ミニマム級王座を奪い去った猛者。
初防衛戦で陥落するも、再起を遂げて、2団体目のWBC世界王座に挑む。
驚くほど伸びる右ストレートは逸品。
同門の谷口からベルトを奪ったジェルサレムを迎えての仇討ちマッチの構図。
元世界王者としての実力は日本のリングで証明済みの選手だ。
独特のタイミング、伸びる右ストレートにどう対処していくのか。
重岡兄が最強を証明する中の1ページとなって欲しい。
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