2018/3/25 刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/3/25 刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

さて、今年の中日本ボクシングの開幕が着々と迫ってまいりました。
3/25を皮切りに、3/31と4/1で3興行。
 
 

3/25の中日本ボクシング観戦記の掲載が終わる前に
3/31の興行を迎える可能性もあり、さらには4/1の興行は確実に
試合から数日後の掲載になってしまいます…。

そうなると、3/25を超えた時点で、見どころ紹介を書いている隙がない。
…と言うわけで。

いつものペースより少し早いですが、ここで見どころ紹介を立て続けに…
 

まずは今年の中日本開幕興行となる刈谷市あいおいホール。
松田ジム興行のSUPER FIGHT.55から。
 
 

 
 

■中日本スーパーバンタム級新人王準々決勝
【スーパーバンタム級4回戦】
室田 桂秀(畑中) vs 古俣 諒(浜松堀内)

・室田 桂秀 2戦2敗

ここまで、静岡のジムに所属するヤノ ジョン(駿河男児)
大森 雄貴(三津山)といった好選手に2度の敗北を喫した。
今回もまた相手は静岡の選手…自身もまた静岡出身。

2度目の新人王挑戦。
二つの負けをどう昇華させてくるのか…強い相手に喫した2つの敗北は糧になっているはず。
 

・古俣 諒 デビュー戦

今年の中日本新人王の注目ポイントの一つと思えるのが、浜松堀内ジムの選手たち。
全エントリー選手の中でデビュー戦は11名…そのうち5名が浜松堀内ジム所属。
まず最初にリングに立つのが古俣。

このジムの選手たちの活躍いかんでは、当初の優勝予想なんてくっちゃくちゃになってしまう可能性もある。
また、選手数減少の中で5人ものデビュー戦の選手を送り込んでくることにはとっても敬服。
ぜひとも僕のようなにわかファンの予想をひっくり返す台風の目になってほしい。
 

この試合に勝利すれば、準決勝で待ち受けるのは後藤 憬(中日)
デビュー当初は近距離での連打が魅力だった選手。
幾分か前からミドルレンジでのカウンターが光りはじめ、着々とその強さを増してきている。
6戦3勝3敗と戦績イーブンだが、ここからの躍進も期待できる。

まずはこの試合で、後藤の対角コーナーを射止めるのはどちらか…。
内容によっては、準決勝が待ちきれないほどワクワクしてしまうかもしれない。
ぜひ好試合に期待したい。
 
 

 

■中日本スーパーライト級新人王準決勝
【スーパーライト級4回戦】
近藤 裕真(畑中) vs 片岡 晃誠(蟹江)

・近藤 裕真 3戦1勝(1KO)1敗1分

デビュー戦での鮮烈なKO勝利から、前半不利を巻き返しての引分け…。
そして、いきなり効かされ何もできずに敗れ去った昨年の中日本・西部日本新人王対抗戦。

昨年の新人王戦はライト級でエントリー。
エントリー2名の中、相手の棄権で不戦のまま中日本新人王となった。
今年エントリーしたスーパーライト級は4名のエントリー…
実力を誇示して2度目の中日本新人王と行きたいところ。
 

・片岡 晃誠 3戦2勝(1KO)1敗

僕がこの階級の優勝予想にあげているのが片岡。
当て感に優れた選手で、デビュー戦では乱戦になりそうな局面で抜群の輝きを放った。

直近の試合では昨年の東日本新人王、内藤 未来(E&Jカシアス)と互角の戦いをした橘 ジョージ(協栄)
2-1の惜しい試合を落としているが、どちらに転んでもおかしくない試合で、
マイジャッジは片岡に付けている。
 

昨年の中日本新人王vs今年の中日本新人王優勝候補。
開幕から熱いカードとなっている。
毎年、新人王で大化けを見せる選手が何人か出てくるが…
今年それを期待する選手の一人でもある近藤。

お互い負ければ連敗となる試合…まさに潰し合いとも言えるシビアな組み合わせに
新人王の残酷さも感じてしまう。
 
 

【スーパーフライ級4回戦】
大林 鮎真(三河) vs 角本 陽平(結花)

・大林 鮎真 デビュー戦

最近、躍進著しい三河ジムより新たな選手がデビューする。
中日本4回戦でこの近辺の階級は、実力者が順調にB級へ勝ち上がりを見せる反面、
殻を破りつつある中堅勢もおり、ここでもし新たな存在感を発揮する選手が出てくるならば…
また抜群に面白いストーリーが構築されていくようにも思う。
超絶期待!
 

・角本 陽平 デビュー戦

鳥取の結花ジムから遠征の角本。
結花ジムは遠い西部日本のジムだが、中日本のリングに頻繁に上がっている。
中国地方の新興ジム…地方でなおかつ新興となれば様々な困難があるが頑張ってほしい。
昨年ようやくジム初のB級選手が産まれ、さらにA級選手が1名移籍してきた様子。
順調にジムの歴史を刻んでいるように思える。

僕にとって中日本のジムの選手と同じくらい愛着がわいている結花ジムの選手。
敵地選手と思わずに、力を込めて試合を見たい。
 

お互い登り調子のジムからのデビュー。
来年の新人王へのエントリーもあり得る二人なだけに、ここからの戦いをしっかり見守りたいと思う。
 
 

 

【フェザー級4回戦】
阿部 史也(タキザワ) vs 東 祐也(北海道畠山)

・阿部 史也 デビュー戦

タキザワジムからデビュー。
刈谷工業ボクシング部で昨年の国体に出場。
勝利はならなかったようだが、期待の選手と聞いている。
 

・東 祐也 2戦1勝(1KO)1分

遠い北海道から遠征。
これまで北海道での2試合で1勝1分。
なかなか見ることの叶わない道産子ボクサー…。

かつてはプロボクシングがなかなか育たず、アマチュア強豪地域と化した北海道。
最近は北海道での興行も復活し、順調にプロボクサーを輩出しつつあると聞く。
北のボクサーの実力、この目でしっかりと確認したい。
 

中日本vs北日本…
なかなか見れない構図はとても新鮮。
 
 

 

※中止※
【スーパーフェザー級4回戦】
工藤 拓磨(松田) vs 片山 奎志(結花)

・工藤 拓磨(松田) デビュー戦

名門松田ジムからデビューする工藤。

関東2部の専修大ボクシング部でアマチュアキャリアを積んで選手。
地元名古屋に戻ってのプロデビュー、この選手もやはり高い期待値で見たいと思う。
 

・片山 奎志(結花) デビュー戦

第4試合で登場する角本と同じく結花ジムよりデビュー。
この選手もまた、しっかり見ていきたい選手だと思っている。
 

このカード、何があったか工藤の棄権により事前に中止となっている。
怪我だろうか…遠征となっていた片山には不憫だが、それ以上に工藤が心配だ。
大学ボクシングを経た選手ということで期待していただけに、早くデビュー戦を見たいと思っている。

…が、もし怪我ならしっかり治して、その実力をリングで示せるように準備してほしい。
 
 

 

【スーパーバンタム級8回戦】
佐伯 瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ) vs 菊地 永太(真正)

OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級15位
・佐伯 瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ) 8戦7勝(1KO)1敗

デビュー戦から輝きを放った佐伯が、前試合でタイの強豪…
クーキアット・ソーケーオカムシー(タイ)に競り勝ち、ついにOPBFランカーとなった。
どちらが勝ってもおかしくない接戦をモノにした経験は大きかったと思う。

岐阜でメインイベンターを張る佐伯。
地方の看板選手が興行の都合で負けを許されず、チャレンジマッチに挑めずに
試合を消化していく姿もよくある中で、佐伯に用意されたのは、超シビアな路線だったようだ。

今回の相手も間違いなく強敵。
自身の3倍以上のキャリアを誇り、長らく日本ランカーとして君臨する相手。

佐伯がOPBFに続き、日本ランク獲得に挑んで行く。
 

日本バンタム級6位
・菊地 永太(真正) 29戦20勝(8KO)5敗(3KO)4分

西日本新人王を獲得したのももう10年前。
以降、数々の激戦を戦い、負けを乗り越え現在の地位を築いている。

中日本のリングには一昨年の12月に登場し、
ランカー級の実力者と言われ続けた深蔵 和希(HEIWA)のアタックをいなし続けての大差判定を飾った。

柔らかく丁寧…身体能力や体の強さ以上に積み上げたモノの強さを感じる菊地。
対戦相手にとって崩すのは容易ではない難しい相手だと感じる。
 

国内バンタム級では間違いなく強豪の一人に入ると思える菊地。
派手さの無さが、菊地という選手の強さとイコールにも思える。
圧倒的な身体能力で上回れればいいが…そうでなければ誰しもが難しさを感じる相手だろう。

佐伯に菊地を圧倒するような身体能力があるかと言えば、答えはNoだろう。
間違いなく、佐伯にとっては試練の一戦となるはず。
ここをどう乗り越えていくのか、この試合は佐伯の数年後を見るうえでキーになる試合だと感じている。

中日本の主役の一人となりつつある佐伯…見逃す手は絶対にない。
 
 

 

■日本スーパーバンタム級ユースタイトルマッチ
【スーパーバンタム級8回戦】
水野 拓哉(松田) vs 馬庭 大樹(ONETWO)

OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級9位/日本スーパーバンタム級7位/日本スーパーバンタム級ユース王者
・水野 拓哉 15戦13勝(11KO)1敗1分

新設された日本ユース王座決定戦から初防衛戦…2戦続けて薄氷の勝利が続いた。
前試合も入口 裕貴(エスペランサ)に大苦戦。
マイジャッジでは入口につけたが…勝利は水野に転がり込んだ。

判定に賛否のあった試合…払拭するためにボクサーができることは一つだけだろう。
強さを誇示することのみ。

前戦は苦戦したとは言え、一時期撃つ頻度の減った抜群のボディブローも復活してきた。
下から崩すときの水野は飛び抜けて痛快なボクシングを披露する。
「中京のホープ」として国内ファンの間に名前も売れてきた水野。

その存在感を全国区でさらに高めて欲しい所。
 

・馬庭 大樹(ONETWO) 8戦6勝(4KO)1敗1分

新人王などへはエントリーせず、後楽園ホールでキャリアを構築してきた。
その分、地方には名前が聞こえてきてはいないが…
彼の試合を見た東京のファンに聞くと、軒並み高評価が返ってくる。

戦歴の中で気になるのはデビュー戦の定常 育郎(T&T)戦。
定常はスタミナには難があるが、抜群の身体能力を誇る、才能の塊のような選手だと思っている。
6回戦のリングで一時期苦しんだが…4回戦の短期決戦で定常が苦戦する姿は僕にはあまり想像がつかない。
…馬庭はデビュー戦でその定常と引分けている。
 
 

日本ユースに挑戦する権利を得られるのは23歳以下のA級選手。
短期間でA級にまで駆け上がった選手にのみ挑戦が許されるユース王座…。
タイトル戦に登場するすべての選手が、ホープとみなされていい選手ばかりだ。

今回もまた、水野にとって難しい試合になるのではないかと思っている。
しかし…水野にとってハッキリとした勝利が必要なのも事実だとは思う。

今、名古屋で田中 恒成(畑中)の次にチケットが売れるボクサーが水野だろう。
地方の人気ボクサー…この試練もやはり、絵になるストーリーにしてしまうのだろうか。
それとも…東京からやってくるホープが、中日本のファンにその名を刻みつけるか…。
 

昨年新設された日本ユース王座…面白さは抜群だ。
 
 
 

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