2023/05/14 -三重・メッセウィングみえ- 第4試合~第6試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2023/05/14 -三重・メッセウィングみえ- 第4試合~第6試合(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【スーパーフェザー級4回戦】
長谷川 澪司(市野) vs 中根 一樹(天熊丸木)

長谷川 澪司 1戦1敗
中根 一樹 2戦2敗

 

 

開始直後のワンツーでダウンを奪った長谷川。
再開直後、もみ合いの中で倒れたところで、2度目のダウン。
ここでレフリーは続行を許さず、1R 41秒でのKO劇となった。

行くべき時に行ける…そんな姿を見せながらデビュー戦で敗れていた長谷川。
この日、チャンスに一気に攻めて初勝利を手に入れた。

中根は何もできないままダウンを奪われ、
スリップとされてもおかしくない微妙なダウンから試合が終了。
不完全燃焼感がはっきりと読み取れる表情を見せた。

かなり揺れていた状態だったことも鑑みれば致し方なくも思えるが、
もっとやりたかったことは間違いないように思える。


この日の試合開始前、丸木 孝雄名誉会長に言葉をもらった。
今日出場する天熊丸木ジムの2選手について
「私に期待をさせる選手です」と。


私という言葉を使って彼らの面子を立てた。

丸木 孝雄の名前は大きい。
選手としては中部地区所属のジムの選手として初めて世界挑戦を叶え、
石井 広三(天熊丸木)を育てた名トレーナーとしての名前もある。

そして丸木名誉会長の世代にとって、その名を賭す意味は、
我々世代とは比べモノにならないほどの大きな重みをもつ。

3戦連続の1RKO負け…もう一度、挑む中根を見たい。
叶うことならレジェンドがかけた期待に応える場面が見たいと感じた。

 

【ライト級6回戦】
山辺 蓮(市野) vs 戸川 叡二(姫路木下)

山辺 蓮 7戦5勝(5KO)2敗 サウスポー
戸川 叡二 13戦7勝(4KO)6敗 サウスポー

 

 

序盤から的確にクリーンヒットを奪っていった山辺。
2Rには右フックで腰を落とした戸川に対して、仕留めにかかった。
戸川も必死にサバイブし、しがみつこうとして二人がリングに倒れ込むシーンも。

そこから焦らず、いったんリセットし、無理攻めせずにKOへとつなげた。
2R 2分46秒でのKO勝ち。
強い勝ち方に感じる。

スイッチを繰り返しながら対抗した戸川だったが、2Rにもらった右フックのダメージから回復できず。
戸川は西の強豪、チェ・ヨンドゥ(田中・金沢)とも判定まで戦った選手。
この選手をしっかりとKOで勝ったことに意味があるように思う。

A級昇格まであと1勝。
いずれやって来るだろう、国内トップ選手たちと拳を交える時期が今から楽しみだと感じる。

 

【54.5kg契約6回戦】
塩田 賢(市野) vs 菅原 健太(名古屋大橋)

塩田 賢 4戦4勝(2KO) サウスポー
菅原 健太 7戦4勝(2KO)2敗1分

 

 

マイジャッジは58-56で菅原。
公式ジャッジは58-56、56-58、57-57で1-1のドロー。

塩田への58-56も納得できない範囲ではない。接戦だった。

戦前から好試合が期待されたカードは、将来への伏線にも思えた。
実力拮抗と思われた試合、その予想通りのドローでもある。


ラウンドを獲ったと感じると拳を掲げてコーナーへ戻ってアピール。
これほどまでに剥き出しの、そしてこれほどまでに強い菅原は初めて見た。

試合後、「自分が負けていた」「相手に申し訳ない」と口にした塩田。
塩田自身が、菅原を強くしたように思える。
認める相手だからこそ、菅原に成長があった。


この結果をもって二人のライバル関係が成立したように思う。
ここから二人の出世レース、さらにはいつかのリマッチまで。
二人は階級が合う限り、このカードのリマッチへの期待は膨らみ続ける。

その時、二人がどんな立ち位置にいるのか。
この試合の重みは二人の今後の活躍次第で変わってくる。
まだこの試合は終わっていない。

 

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