薬物に邪魔されたレジェンド① レノックス・ルイス(英) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2015/10/21

薬物に邪魔されたレジェンド① レノックス・ルイス(英) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2015/10/21
 
 
 

…やってしまいました。
まだまだ登録人数が100人に届かないボクシング選手名鑑
ゆくゆくはうん千人とボクサーを登録していって、よくわかんない海外ボクサーが日本に来るときなんかに
どんな選手なんだろう?…って覗いてもらえるブログにしたい…はずなんですが。

こんなレジェンド登録してる暇ないでしょ!って感じなんですが…。

この選手…我慢できませんでした。
僕の青春時代にヘビー級で一時代を築いた、思い出のボクサーです。
 

…というわけで、今回のピックアップはレノックス・ルイス(英)

っつーかピックアップしたところで、他のサイトでいくらでも情報拾えるわ!!ってやつですね。
まぁ、それはそれで…そんなのを2回に分けて紹介しちゃいます。
なんかごめんなさい。
 
 

マイク・タイソン(米)イベンダー・ホリフィールド(米)、レノックス・ルイス…
僕の青春時代のヘビー級の主役はこの3人くらいでしょうか。
 

最終的に最も強かったのがルイス。
ただし、最も人気が無かったのがルイス。
なぜ最も強かったはずなのに最も人気がなかったのか…。

ボクシングファンは皆知ってることかもしれないけど、我慢して読んでね!
 
 

まずは国籍。
イギリスで生まれてカナダに移り住んだ、ルイス。
ジャマイカ移民のルーツを持っており、レゲエ大好き、ジャマイカ大好き。
3つの母国を持っている…なんてよく言ってました。

ただそれは、人気薄の原因にもなってて…。
現在ヘビー級はウラジミール・クリチコ(ウクライナ)の独壇場ですが、彼も人気の薄いヘビー級王者。
それでもホームにしているドイツや、母国のウクライナでは熱狂的な人気を誇ってるんですね。

ことルイスに関しては…カナダ代表でソウルオリンピックで金メダルを獲得したまでは良かった。
その後、イギリスとカナダの二重国籍となっていた彼は、イギリスからプロデビュー。
それがカナダでは裏切りと捉えられた。
かたやイギリスでファンがついたかと言えばそうではなく、
カナダ代表として金メダルを獲得していた彼は輸入ボクサーに近いイメージを持たれ…
ルーツであるジャマイカにとっても…いち外国人ボクサーで…。
 

そして時代も悪かった。
同時期に熱狂的な人気を得たのは、マイク・タイソン。
小さな体と剛腕で相手を殴り倒す大迫力のタイソンに対して、
大柄な体ながらもシャープなジャブを放つルイスは迫力に欠けた。

よくモハメド・アリ(米)の陰に隠れた名王者、ラリー・ホームズ(米)に例えられていました。
ルイスがタイソンを倒したように、ホームズもアリを倒しましたが、
どちらもアリ、タイソンのカリスマ的な輝きの陰に隠れて、人気を得ることはできませんでした。
 

そして最後に運。
ドノバン・ラドック(カナダ)に勝って、WBC世界ヘビー級の指名挑戦権を手に入れたルイス。
当時のWBCのベルトを持っていたのはWBA・WBC・IBF統一世界ヘビー級王者リディック・ボウ(米)

実はボウ、ソウルオリンピックの決勝で、ルイスに2度もダウンを奪われ、コテンパンにやられてるんです。
そのせいで逃げたのかどうかは定かではありませんが、ルイスはボウに対戦を拒否されます。
WBCはボウのベルトを剥奪し、ルイスをWBC世界ヘビー級王者に認定するわけですが…

タイトルマッチって、やっぱり熱狂的なもので、
新王者が誕生する瞬間をファンは目の当たりにして、世界王者と認めるわけで…
ルイスは世界タイトルマッチをやらずに王者になってしまったわけです。
歓喜の瞬間なし、壮絶な試合でもなく、圧倒的な試合でもなく、
そもそも勝ちとったわけでもなく、ただ認定されてしまったんですね。
よく知らないファンからしたら、ルイス?誰だそれ?ってなってしまうわけですよ。

その後、そのWBC世界ヘビー級王座は3度防衛。
4度目の防衛戦、彼はオリバー・マッコール(米)から交通事故のようなパンチをもらいKO負け。
彼がプロ生活で喫した2つの敗戦はいずれも、負けないだろう…という相手から、
アンラッキーなパンチをもらっての敗戦。
よく、大ポカをやらかす…なんて言われていました。

そこからチャンスはなかなか巡って来ず、世界王座の再獲得まで遠回りすること2年半。
その間にもヘビー級はセンセーショナルな話題を振りまき続け、ルイスの名前は忘れ去られかけていました。

ちなみに伝説の名王者だったジョージ・フォアマン(米)
20年ぶりに45歳で世界王座に返り咲き…なんてのもこの頃。
心臓疾患で一度引退したホリフィールドが復帰し、タイソンを討ち破ったのもこの頃でした。
フォアマンとタイソン、ホリフィールドの話題ばかりでルイスの話題があがることはとても少なかった。
 
 

ルイスはタイソンが返上したWBCのベルトを、
かつて自分をマットに這わせたマッコールとひっそり争うことに。
ここでセンセーショナルな試合で劇勝すれば、
もしかしたら彼はニューヒーローとして違う人生を歩んでいたかもしれません。
ところがそうはいかなかった。

3R終了後、コーナーに戻ることを拒否したマッコール。
リングの上をうろうろ歩き始め、4Rには突然号泣し始めます。
完全に戦意を喪失し、5Rにレフリーが試合を止め、
ルイスのTKO勝利を宣言する…なんとも胸焼けしそうな試合。

マッコールは精神障害と診断され、強制的に精神病院に入れられますが、
実は精神疾患ではなくコカイン中毒の後遺症でした。
またもや新王者誕生の熱狂を浴びることなく世界王者のベルトを手に入れたルイス。
世間はタイソンとホリフィールドのリターンマッチで話題沸騰の真っ最中でした。

コカインにタイトルマッチを台無しにされてしまったルイス。
この後も、コカインに世紀の対決を邪魔されることになります。
 
 

…というわけで、今日はここまでにしときます。
あんまり長くなると読みにくいんで…

というわけでまた明日ですね。
 
 

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