ロンドン五輪金メダリスト① ルーク・キャンベル(英) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2015/10/20

ロンドン五輪金メダリスト① ルーク・キャンベル(英) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2015/10/20
 
 

本日のピックアップはロンドン五輪で日本の清水聡選手を破って金メダルを獲得したルーク・キャンベル(英)
 
 
 

まだまだ世界を獲ってない選手なんでそこまで知名度ないかと思いきや、やっぱり金メダリスト。
村田 諒太(帝拳)が頑張ってるのもあってロンドン五輪の金メダリストは話題に上がることが多いですし、
清水選手を破っての金メダルですしね。
それなりに情報が入って来ます。
 

ロンドン五輪ではバンタム級での出場でしたが、プロ転向後はライト級で活躍しています。
現在12戦12勝。

先日、幼少からのライバル、トミー・コイル(英)を破ってWBCインターナショナルライト級王座を獲得。
この試合はWBC世界ライト級挑戦者決定戦でもあったので、見事世界挑戦権を手に入れました。

…と言ってもね、まだまだわかんないのがボクシング。
交渉がまとまらなければズルズルいきますし。
12/12に試合予定が組まれてますんで、これが前哨戦になるようですね。
対戦相手は上位ランカーを予定しているようですので、挑戦権を奪いにがっつり挑んでくるでしょう。

規定路線でいけば、先日ピックアップしたホルヘ・リナレス(ベネズエラ)
次の次くらいの対戦相手になる感じですかね。
 
 

オリンピック金メダリストで最強王者と言えばギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)
天笠 尚(山上)との防衛戦で日本にも来ましたよね。
彼はアマチュアの中でも格段にプロ向きでした。

最近負けたのが、五輪2連覇のゾウ・シミン(中)
アマチュアの最高峰、世界ボクシング選手権とオリンピックを
それぞれ2連覇してプロの世界に乗り込んで来ましたが、期待はずれの声も多く上がっています。

そもそも、ボクシングってアマチュアが強いか、プロが強いか…よくわかんないんです。
プロで強くてもアマチュアで通用しなかった選手もいるし、
アマチュアで強くてもプロ向きじゃない選手もいる。
根本的には同じ競技なんですが、実は野球とソフトボールくらい違う。
 

だから、アマチュアからプロに転向した時、その水に慣れるまで早い選手もいれば、遅い選手もいる。
持っている基礎が違うから、当然アマチュアで優秀な選手はプロでも優秀な成績を残すことが多いですが
オリンピックで金メダルを獲ったから、
プロになったらすぐにでも世界戦できるくらいか…っていうと、それはまた別の話。
 
 

リゴンドウと同じようにアテネ五輪で金メダルを獲得した選手が、
プロ転向後何戦で世界王者になったかを見てみると…
アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)ユリオルキス・ガンボア(キューバ)が揃って15戦。
アンドレ・ウォード(米)が21戦。
オドラニエル・ソリス(キューバ)に至っては未だに世界が獲れず。

ソリスって、五輪の金メダルは1コだけですけど、世界選手権は3連覇してるトップアマです。
 

5人中4人が世界を獲ってますから、確率的には80%。
でもアマでトップだからってその時点でプロの試合に適応でるかどうかは分からないんですね。

キャンベルに至ってはこのままいくと14戦目か15戦目あたりで世界挑戦を実現させそうですが…。
ガンボアやポベトキンほどプロ向きのボクシングをしているかどうかっていうと
そこは僕もただのファンなのでなんとも言えない部分が多いんですが、
見てる限り、まだスタイルが固まっていないように見えるんです。

僕、ボクシングのトレーナーでもなければライセンスも持ってないただのファンなので、
それが技術的なこと言いだすと、お前何様だってなっちゃうんで難しいとこなんですけど…。
ただ、戦い方にバラつきがあるのは確かで、これが残り1戦か2戦で固まりきるのかな…って。
 

村田選手の試合はよくテレビ中継されてるので見てる人も多いと思うんですが、
毎試合毎試合課題があって、その課題をクリアするために戦い方を変えてますよね。
そうやって自分のスタイルを作り上げている途上なんですね。

だから今のボクシングがたどたどしく見えたり、よもや弱そうに見えたりするのはしょうがない。
このキャンベルもやっぱり似たような状況なので…。
早過ぎるんじゃないかと思ってしまいます…。

でも早過ぎるって言われて世界を獲った選手もたくさんいて、
さらに世界タイトルマッチという最高峰の試合をこなす中で、スタイルが固まり、技術が上がり…
安定政権を築いたってボクサーもそれなりにいるんですよね。

アマでこれだけの戦績を残してる選手だと、ある時から突然化け物みたいになるタイプもいますし。
アンドレ・ウォードなんかそんなタイプでしたよね。
 

なんにせよ、まだ20代後半なんで、オリンピックでメダルを獲って転向してくる選手としては若い方。
経験不足を露呈しても、ボクシングでは慰めにならない「いい経験でした」なんて
慰めもまともに聞こえそうです。

ゾウ・シミンなんて34歳ですよ。
30万ドルのファイトマネーでデビューしたそうなんですが、果たして次があるのかどうか…。
いい経験してる場合じゃないんです!
 
 

まぁ、キャンベルさん、アマ出身選手の中ではなかなか好戦的なタイプなので
このままリナレスと当たるようなら、面白い試合になると思います。

来年になるか、どうなるか…前哨戦でこけることもありますからね。
ちょっと期待してチェックしときたいと思います。

では…また明日。
 
 

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