遠回り…あぁ…遠回り ヘスス・ロハス(ベネズエラ) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2015/11/05
さてさて、ヘスス・ロハス(ベネズエラ)のピックアップ第2回。
世界初挑戦でベルト獲得にを成功するも、脱臼でベルトを手放し、再挑戦もドローでベルト獲得できず…。
そんなところまでですね。
再挑戦でベルトを奪い返せなかったロハス。
ここからしばらく遠回りしてしまいます。
早くランキングを回復しようと、世界戦前とは打って変わって、実績のある選手とのマッチメイク。
WBA、WBCにそれぞれ1回ずつ挑戦したフリオ・グディーニョ(パナマ)、
この選手は無冠戦でイラリオ・サパタ(パナマ)なんていう名王者に黒星をなすりつけた実績を持つ実力者で、
世界王者には届かなかったものの、匹敵する実力を持ち合わせた選手。
直前までWBAラテンアメリカのベルトを巻いていたオスカル・ボリバル(コロンビア)…。
結果再起に失敗、この二人に連敗しランキングを落としてしまいます。
しかしロハスさん、諦めません。
ボクシングと同じでしつこいです。
オスカー・ボリバルとの再戦を制し、初代WBO世界ミニマム級王者で
ベルトを返上して階級を上げてきたラファエル・トーレス(プエルトリコ)をも破ります。
一気にランキングを回復した後は、負けなしのホープたちを根こそぎ倒していきます。
日本のホープ、ピューマ渡久地(ビクトリー)
南米のホープ、デュノイ・ペーニャ(コロンビア)
母国のホープ、ホセ・ボニージャ(ベネズエラ)
このうちね、ピューマ渡久地戦はyoutubeに残ってると思います。
3Rあたりから勝てると踏んだようで、圧倒的な差を見せつけて最終的にはTKO勝ちした試合。
見てもらうとね、クリンチ際にグローブ押さえたりとか、軽くはありますがほぼクリーンなファイト。
ゴング後の打撃に渡久地が熱くなる場面がありますが、この当時これくらいはよくあること。
この試合のロハスは、アッパーを器用に使いこなすただの強豪。
実力差があると感じれば、反則で減点のリスクを犯したりとかはしないんですね。
ちなみにこのピューマ渡久地って選手、鬼塚 勝也(協栄)、辰吉 丈一郎(大阪帝拳)と共に
平成の三羽烏と呼ばれた1人。
そんな日本のホープを軽くいなしちゃうんです。
最終的にはWBAラテンアメリカ王座とベネズエラの国内王座を獲得し、通産4度目の世界戦へ再浮上。
前回の挑戦から3年を費やし、この時ちょうど30歳。
この当時のボクサーの30歳ってベテランの域に入ってくる頃。
そろそろ衰えが見えて引退かな…っていう。
相手はタイのセーン・ソープルンチット(タイ)。
2Rあたりからペースをつかむロハスですが、3Rにセーンが首投げを繰り返すも減点どころか注意もなし。
タイでの世界戦の難しさ…こういったところにもありあます。
このあたりからペースを握り返したセーン、撃ち合いになるとムエタイ仕込みの撃たれ強さで撃ち勝ちます。
この頃のセーンはとにかく強かった。
コンビネーションのスピード、体幹の強さ、パンチの強さ…技術で上回っても他の性能で上回られてしまう。
結局、ペースを握り返すことができず、ロハスは大差の判定負け。
映像に残っている試合で、ロハスが完全に負けたって試合はこの試合だけかもしれません。
ともあれまたも世界を獲り損ねたロハス…この年齢で世界戦で負ける…っていうのはかなり厳しい。
それでもあきらめないロハスさん…。
できるだけ早い再挑戦を目指して、再起戦で強豪のダニー・ヌニェス(ドミニカ共和国)と
WBA中米王座を争います…が、再起失敗。
じゃあってんで、階級を上げます。
またもや来日して日本のホープ大場 貴志(姫路木下)を倒し、
セーンにベルトを奪われ、WBAボリビア地域王者に落ち着いていた、
前WBA世界王者ダビド・グリマン(ベネズエラ)との2度の戦いを制し…
ようやく辿り着いたヨックタイ・シスオー(タイ)との5度目の世界戦。
前回の世界戦から費やした時間は3年半、この時、既に33歳の大ベテラン…。
この試合も敵地に乗り込み、接戦を演じますが、際どい判定を拾えず…。
最小1ポイント差の際どい判定負け。
これで引退…なんてロハスさんしません!
もう世界戦で負けるのなんて慣れっこです!
すぐさまWBAラテンアメリカのタイトルを手に入れ、
今度は半年の期間で世界王座再挑戦のチャンスを手に入れます。
さて、ここからロハスさん、来日4連戦となって来ます。
このあたりで彼の存在を知った選手も多いかと…。
懐かしいなぁなんて思えそうなその辺のくだりはまた次回…。
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