フロイド…引退 ロジャー・メイウェザー(米)⑫ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/10/03

フロイド…引退 ロジャー・メイウェザー(米)⑫ ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/10/03
 
 
 

ロジャー・メイウェザー(米)のピックアップ12日目。
 

前回はロジャーが、ホープのビリー・ホワイト(米)を相手に、世界トップ戦線で戦う者の意地を見せつけ、
完膚なきまでのKO勝利を飾ったところまで。
 
 

順調に世界再挑戦への階段を上るロジャー。
しかし、このタイミングでメイウェザー家にとって大きな事件が起こります。

長男のフロイド・メイウェザー(米)が、かつてホープ同士の一騎撃ちで敗れたマーロン・スターリング(米)と再戦。
USBA全米ウェルター級王座に挑戦する形となったこの試合で、フロイドは敗北。
 

…引退を決めます。
 

この勝利したスターリングはその後2年強の時間をかけて世界王座を獲得することになる強豪。
マジックマンの異名は日本のファンも知るところ。

世界の壁に跳ね返される形となり、長男が無冠のままリングを去っていきます。
 

3兄弟の出世頭として背負うものが増えたロジャー。

自身も遠回りの最中ではあったものの、世界再挑戦を叶えるべく
USBA全米スーパーフェザー級タイトルマッチに挑みます。
 
 

相手は20戦全勝の全米王者、ケニー・ベイスモア(米)。
 

試合開始のゴングが鳴るとガードも上げずに近づいていくロジャー。
まるでベイスモアを格下と見て飲んでかかっているよう。
いきなりベイスモアのジャブを浴びて、セットし直す。
とたんに長いリーチを生かしたジャブでベイスモアをコントロール。
ベイスモアは距離が遠く、ジャブさえ届かない。

そんな展開で開始1分を経過したところで、ロジャーはスッと近づき、
いきなり右フックを振り抜いて強烈なダメージを与える。

クリンチに逃げたベイスモア…ロジャーとベイスモアをレフリーが引き離した直後
虚を突いた右ストレートでベイスモアも反撃。
ロジャーは少し緊張感が足りないか、これをモロに被弾。

頭に来たか、足を止めたロジャー…ベイスモアの入り際に、
打撃音が響き渡るような右アッパーを突き上げる。
ここはクリンチで逃げたベイスモアですが…2分過ぎには、右ストレートと右フックをそれぞれ相撃ち。
この撃ち合いで、ダメージの残るベイスモアはさらにダメージを蓄積。

離れては抱きしめ、離れては抱きしめ…必死にクリンチで組みついて時間を稼ごうとするベイスモア…
…と見せかけて、抱きつく直前に右の強烈なオーバーハンドをロジャーの顎にヒットさせる。
なかなかの策士に見えるベイスモアの攻撃。
20戦全勝のレコードはダテじゃありません。
 

2R、足を使い始めたベイスモアに対して、追いかけながら右ストレートをヒットさせるロジャー。
遠い距離からいきなり踏み込んで右ストレートをヒットさせるベイスモア…。
ジャブから右のオーバーハンドを放つベイスモアにカウンターで右ストレートを浴びせるロジャー…。
予備動作の少ない右ストレートでロジャーを捉えるベイスモア…。

激戦の匂いがしそうな展開の中、ベイスモアは何度もクリンチに逃れつつ…
レフリーが二人を引き離す瞬間を狙ってロジャーを急襲。
離れ際に強烈な右ストレートを浴びせる。

これには手ごたえがあったかベイスモアは突然足を止めて撃ち合いだす。
お互いロングの強打を撃ち合って効かせていく…展開。

しかしラウンド後半、ロジャーが一旦距離を作って立て直すと、
ベイスモアは入り際を次々と叩かれ、カウンターの標的になってしまう。
 

3R、ジャブとフットワークを使って乱雑になった戦いを一旦リセットするロジャー。
こうなると一方的にロジャーのパンチがヒット。
ベイスモアがダッキングしたところに撃ち降ろした右で、ベイスモアは尻もちをつきかけるもなんとかこらえる。
さらにダメージを抱えたベイスモアがクリンチに逃げようとしたところを、
ロジャーは抵抗するようにベイスモアを突き飛ばす。

明らかにダメージでふんばりが効かず尻もちをつくベイスモア。
スリップからレフリーが助け起こしての再開後、ベイスモアの右ストレートに対して
ロジャーの右フックが痛烈に刺さる。

またもクリンチに逃れようとするベイスモア。
腕が絡み合う中、強引に右フックをヒットさせるロジャー。

レフリーが一旦割って入り、ロジャーのプッシュに対する注意…。
ここでレフリーが注意している最中に突然ロジャーを殴りつけたベイスモア。
レフリーがベイスモアに対して注意を与える形で試合は小休止。
ピンチのまっただ中でまんまと回復の時間を手に入れる策士っぷりを発揮する。

しかし試合が再開されると、ロジャーは被弾しながらでも強烈なカウンターを奪っていく。
ベイスモアはさらにダメージを重ねてしまう…そんな中で…突然その瞬間が訪れる。
一旦二人の間に距離ができ、フェイントを重ね合ったところで、ロジャーが撃ったワンツー。
これが見事にベイスモアを捉え、前のめりに倒れ込むダウン。

なんとか立ち上がろうとしたベイスモアが、足元が定まらずに倒れ込んだところでレフリーは試合をストップ。
撃ち合いの多い激戦になろうかというところで、
結局は元世界王者の貫録を見せ、実力差を見せる3RTKOで勝利。
 

リングサイドで、シュガー・レイ・レナード(米)が観戦するなど注目も高かったこの試合、
強いロジャー・メイウェザーの復活を印象付け、USBA全米スーパーフェザー級王座獲得とともに
世界再挑戦のチャンスをつかみます。
 
 

相手は超強豪。
WBC世界スーパーフェザー級王者 フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)


 
 

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