狂った虎 クレイジー・キム(ヨネクラ)① ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/01/25

狂った虎 クレイジー・キム(ヨネクラ)① ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/01/25
 
 

さて…、ほんとはこの選手…触りたくないんだよなぁ…。
今回のピックアップは…クレイジー・キム(ヨネクラ)
 

この選手ね…好きだ!!っていうコアなファンが多過ぎる…。
ボクシング関連のブログ書いてる人…キムについて書いてる人が多い多い…。
 
 

彼に熱中したボクシングファンと比べたらね…僕なんか後楽園で1回しか見たことないし…
いわばキムに関しては完全に“ニワカ”なんです。
ただね、これ読んでる人には、こんな面白いボクサーがいたんだよ!ってことは知っといて欲しいし、
これ読んだことがきっかけで、キムを知ってくれる人が増えればね…いいな、と。

キムのことが好きで好きでどうしようもありませんでした!って人が
いいブログ書いてたりするんで…、これ読んで興味が沸いたら、そっちも読んでみてください。
それこそ、文章の熱が僕とはまるっきり違うものになってると思うので…。
 
 

試合前から相手をボロクソにけなして、
世界で最も悪い奴…みたいな雰囲気でホールに入場してきて、
ゴングが鳴ると、職人のような目つきで男らしいクリーンな殴り合いをして、
終わった瞬間は、相手のコーナーに歩み寄って何かしらの会話を交わし、
インタビューになると「こんなつまんねぇ試合…」って悪態をつく。

これ…クレイジー・キムはいつもこんな流れ。
 
 

あと、解説席にジムの先輩で元世界王者の大先輩大橋 秀行(ヨネクラ)がいると
クレイジー加減が増してしまう。

インタビューで大橋の奥さんをブス呼ばわりしたり、右腕で勃起ポーズとって「ボッキンキ~ン!」って…
「ボッキンキ~ン!」は後々もよく使ってましたが、大橋さんに絡んで口走ったのが最初だったそうな。

当然上下関係の厳しいボクシングの世界、大橋の理解あってのものだとは思うんですけどね。
様々な格闘技に精通してる大橋さん、パフォーマンスは嫌いじゃないハズなんで。
ジムの先輩後輩とかその辺の前情報なしに見たら、ちょっと怖くなりそうですが…。
 

減量直後のインタビューでは、「今食べたいものは何ですか?」って聞かれて「おっぱい!お前のおっぱい!」…
 

後輩に声援を送る彼はとにかく良く目立つ…。
これ…ボクヲタの後楽園あるある。
クレイジー・キム…目立ちすぎ。
大声張り上げて応援してるから…。

そんな時のクレイジー・キムは誰が見てもいい奴にしか見えない。
だから、ヒールではあるんだけど、後楽園に通ってるようなファンは、
クレイジー・キムが好きって人が後を絶たない。
 
 

そんなクレイジーなキムさんですが、実はアマエリート。
そんなイメージさらっさら無いんですが、インターハイ、高校選抜を制覇しています。
大学はボクシングの名門、法政大学に進学。

ボクシング推薦だとは思いますが、あんなクレイジーなのに実は高学歴です。
1人暮らしができるって理由で法政大学に入学。
料理番だったそうですが、彼の実家は料亭…、作るものはプロ級だったそうで…。
 

プロになってからもアマチュアの試合会場によく顔を出してたそうで…
大学ボクシングのリーグ戦とか逐一チェック、メチャクチャ詳しくて…

北京五輪を逃した直後の村田 諒太(帝拳)を、ナンキン(南京都高校)の村田君はどうなった?
…なんて気にしてたりしたそうです。
のちに日本のアマチュアボクシングのトップ選手となる若き川内 将嗣を
九州大会で見つけて絶賛してたりとか…

…どこまでボクシング見に行ってんだ!って。
そんであんたの先見の明はどんだけ凄いんだ!って…。
 
 

どんなにヒール気取っても、ボクシング好きなんだよね。
ほんっとに。
 

そんなキムさん、デビューした頃はヒールでも何でもなく、ヨネクラジム期待のアマエリートだった。
性格は真面目、ボクシングは巧み…
リングネームも本名の金山 俊治。

クレイジー・キムが真面目だなんて…金山時代をよく知らない僕にとってはちょっと信じられないかも。
 
 

デビュー戦から相手は難敵となります。
全日本新人王に西軍代表として出場した中日本新人王の松下 文昭(鈴鹿ニイミ)
これを下して、その後4連勝。

プロデビューから1年半、あっという間に日本王座に挑戦します。
当時の王者は大東 旭(大鵬)。この試合が9度目の防衛戦。
36戦目となり、世界を狙う位置にいた大東と、6戦目の金山とではまだまだ経験に大きな差があり…
僅差の判定負け。しかしながらスプリットデジジョンまで持ち込んだ金山も見事なもの。

大東はこの試合後、日本王座を返上。
その後も連勝を重ね、1度はハビエル・カスティジェホ(スペイン)
WBC世界スーパーウェルター級王座に挑戦が決定するも
オスカー・デラホーヤ(米)にその挑戦をさらわれ…なんていう、
中量級における日本の政治力の弱さを痛感させられた歴史の主人公だったりします。
 

初の敗戦を喫した金山、再起戦を1試合だけ挟み、大東の返上した王座を決定戦で
手に入れた河合 丈矢(オーキッドカワイ)との試合。
2度目の日本王座挑戦です。

この試合で、王者の河合は試合序盤を捨てます。
アマエリートの金山にポイントを獲られても仕方がない。
それよりも徹底してボディを攻めて、早いラウンドでガス欠させよう…と。
この作戦がドンピシャでハマり、金山はまたもスプリットデジジョンで敗北。
 

ここからまた1年後、スーパーウェルター級の王座に座っていたのは
スーパーライト級で世界挑戦の経験がある吉野 弘幸(ワタナベ)
ウェルター級では日本王座14度防衛、東洋太平洋2度防衛の実績を持ちます。

この試合、ちょっと詳しく取り上げたいので今日はここまで。
名勝負に推すボクヲタさんもいる試合なんで、明後日詳しく書いていきます。
 

…というわけでボッキンキ~ン!
 
 

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