ボクシング雑誌(コラム) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/01/23

ボクシング雑誌(コラム) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2016/01/23
 
 

日本のボクシング情報誌と言えば、ボクシングマガジンとボクシングビート。
どちらも月刊誌で毎月15日発売。
 
 

ボクマガ派かビート派か…っていうのはファンでも分かれるところで…。
 
 

どちらも同じボクシング情報誌なので、よく似た雑誌と言われればそうなんですが、
あえて分けるとするなら…

幅広く情報が載っているのがボクシングマガジン。
注目の試合や選手インタビューなんかの情報量が多いのがボクシングビート。
 
 

僕の場合は元々はボクマガ派。
現在は両方購読しています。
 
 

そこでね、ある時ふと気付いたんですが、雑誌の紙の質…
これは圧倒的にボクマガの方が粗悪。
ペラっペラで、ちょっと丸めようもんならすぐに跡がつく。

長期間保管したい僕としては全く持って不便を感じずにはいられないんですが…
実はこれ、元々紙の質は両方同じ程度だった。
それがある一時から、ボクシングマガジンの紙質が変わったんですね。
 

雑誌の後ろの方にある、ジムの広告もかなり減った。
…そんなに売れないのかぁ、なんて考え込んでしまいます。
 

ボクシング記者の名前なんかを見ていくと、
ボクシングマガジンってかなり少数で作られているよう。
外注のライターさんなんかを使いながらも、実際に編纂に関わってる人間は少数に見える。

ボクシングの試合って日本全国で行われるし、それこそ海外の情報もあって、
ボクシングマガジンのようにできる限り情報を網羅しようとすると、とにかく膨大な量になる。
それをこんな人数で裁いてるのか…なんて思うと、尊敬の念を込めずにはいられないわけです。
 
 
 

…が、同時にボクシングというスポーツがそれほど固定ファンを捕まえているスポーツでは
ないんだろうな。と実感してしまう訳です。

好きな人でも年に数回の世界タイトルマッチだけを見て、
チケットなんか買ったことない!って人も多数いるでしょう。

後楽園ホールが満員になったとして…収容人数は2,005人。
野球なんかとはケタが違う訳ですね。
そんな“小さな”後楽園ホールでさえ、ガラッガラの興行は多数ある。
 

世界戦をやれるようになって、TVの放映権料や、スポンサー収入が入るようにならなければ、
ボクシングは儲からない。
それは周知の事実ではあるんですけどね…魅力的なマッチメイクに尽力しても、
国内レベルではなかなかTVも入んない訳じゃないですか…。
 
 

4回戦でも魅力的なカードはあるし、感動させられることはある。
それは雑誌ではなかなか伝わらないし、現地まで行かないと…とも感じます。
だって取り上げなきゃいけない選手や試合が多々あるのに、
4回戦の試合に紙面は割けないじゃないですか。

負け越し選手がランク入りを賭けて、必死に日本ランカーに挑むような試合…
ボクサー定年目前の選手が、B級ライセンスを目指して、
これから上に昇って行こうとする若者と撃ち合う試合…

1試合1試合丁寧に魅力を説明すれば、
こんなにも面白いんだ…っていうのを絶対共感できると思う。
でもそれにはきっと雑誌に載せる予算だとかも足りないんでしょうね。
 
 

僕がよくやるのが、ボクシングよく知らない…なんて子をボクシングの試合に連れ出して…。
でもね、出てくるのは名前の売れてない、ノーランカーの選手がほとんど。

だから、この選手のキャリアはこんな感じで、この試合に勝てばどうなって、負ければどうで…
お互いこういう意味合いで負けられなくて…こういう魅力があって…なんてのを
1試合1試合文字に起こしたものを作って、先に読んどいてもらう。

そうするとね、泥仕合なんて言われるようなコチャコチャした試合でもね、
みんな握りこぶし作っちゃう。
デビューしたての選手たちのコチャコチャした試合なんて、
世界レベルの試合に比べたらただの揉み合いにしか見えない。

なんだか別のスポーツを見てるようだったりすることもある。
 
 

それでもね、どっちかに肩入れして見ちゃうと…グッと体に力が入ってね…。
がんばれよ!負けんなよ!…って。

昨日までボクシングのボの字も知らなかったような子が、
ダウンした選手に向かって大声で「立てー!!」なんて叫んでたりする。

そんな時に年に数回あるような、とんでもない試合が繰り広げられた日には…もう…
定期的にチケット買う立派なボクシングファンになっちゃう。

半年くらいしたら、「今俺この選手が好きなんだよ…」って、
誰だそれ?みたいな名前が上がってくる。
 
 
 

ボクシング雑誌見ててもね、世界戦よりも国内戦の方が、
写真や文字から熱がバシバシ伝わることって多々あって。
この記者さん、きっと凄ぇ興奮しながらこの記事書いたんだろうな…って、
いい試合見たんだな…羨ましいなって思っちゃう。
 
 
 

思い出深いのが、畑山 隆則(横浜光)vs コウジ 有沢(草加有澤)

史上最大の日本タイトルマッチと銘打たれたこの試合。
TV中継も入った大規模な試合ではありましたが…

実は僕、この試合の少しあとからボクシングを見始めた。
つまり、リアルタイムじゃないんですね。

でも僕はこの試合が思い出の試合になってる。
 
 

(ちなみにこのブログに登場する、それより前の時代のボクサーたちの記事は、
 当時の雑誌や映像、ボクヲタさんたちから情報をもらってその当時に成りきって書いてます。
 いわゆる“なんちゃって”ってヤツです。)
 

どういうことかっていうと、読んでたボクシングマガジンの中にですね、
チャンピオンカーニバルの特集記事があって、過去の名勝負がいくつか挙げられてた。

畑山vs有沢もチャンピオンカーニバルのうちの1戦として行われていたので
当然その記事で特集されてたんですね…。
 
 

それが…記事の内容がね、記者の熱がそのまま伝わってくるような内容で…。

写真がまた凄いのって…
アドレナリンに任せて有沢をなぎ倒した畑山が、
興奮丸出しの紅潮した顔でコーナーに戻るところを捉えた写真。
荒い鼻息まで写ってんじゃないか…ってくらいの迫力で…。
 

どれだけの熱戦だったかっていうのがそれだけで伝わってきて…記事を読んだだけで全身鳥肌…。
 

慌ててボクシングファン仲間当たりまくって、録画してた試合映像見せてもらって…。

映像を見終わってからしばらくは、みぞおちの辺りがゾワゾワして、なんだか
「おしっこちびっちゃうんじゃないか…」みたいな
ワケのわからない興奮がなかなか収まらなかった。
多分これ、現地で見てた人、何人かおしっこちびってんじゃないかな…。
僕ならちびる!…間違いなく。
 
 
 

沢山の人が努力して、今のボクシング興行があって…。
そして命を削るボクサーたちがいて…。

毎日毎日興奮させてもらっています。

そんな感謝とともに、何かしら貢献できればいいな…と。
周りの友人含め、いろんな人にボクシングって面白いよ!…って言って行きたい。
 

そんな思いで今日もブログとボクシング動画のチェックに勤しみます。

…仕事しろよって話なんですが。
 

そんなところで、また…明後日。
 
 

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