ようやく彼を紹介できます。
帝拳ジムの木村 悠選手。
世界初挑戦を控えて、今彼はこれまでの人生で最も注目を浴びているのではないでしょうか？
高校からアマチュアボクシングを初め、トップクラスの成績を収めます。
大学入学後は全日本選手権ライトフライ級優勝。
もう国内ではトップアマのエリートですね。
大学卒業を待って、スパーリングなんかの出稽古によく行ってた帝拳ジムに入門。
出稽古に帝拳って…日本最高峰のジムの一つですよ。さすがトップアマ。
デビューから順調に勝ちを重ねるも、今年世界挑戦も果たした小野 心(ワタナベ)選手に負傷判定で敗北。
自分を芯から変えたいと、なぜか商社に就職し、商社マンボクサーと言われることに。
プロ意識とか、責任感のところで効果があったそうです(本人談)
もちろん、世界挑戦が決まってからはネットニュースで”勝者マン”の文字が踊ることに。
その後、現世界王者の田口 良一(ワタナベ)に敗れはしますが、その1敗のみで日本タイトルに挑戦。
あの２階級制覇王者 “激闘王”八重樫 東(大橋)と戦ったこともある堀川 謙一(SFマキ)を僅差の判定で破り、
日本王座を奪取。
その後、３度の防衛と前哨戦を挟んで、ペドロ・ゲバラ(メキシコ)との世界戦に駒を進めてきました。
それにしてもあれですね。
軽量級は日本タイトルと世界タイトルの距離が近い！！
って、日本タイトル取るのがどれだけ大変かって…
ライトフライ級の歴代日本チャンピオン直近５名
・黒田 雅之(川崎新田)
・田口 良一(ワタナベ)
・井上尚弥(大橋)
・木村 悠(帝拳)
・堀川 謙一(SFマキ)
世界戦やってないの、最近日本タイトル取った堀川さんだけですよね。
ランキング見ても、世界挑戦者予備軍みたいな連中がごろごろ…。
世界戦やるより、日本タイトル取る方が難しいとかそのうち言われそう…。
とにもかくにもそんなレベルの高い日本タイトルを奪取した木村選手。
充分世界を戦う力はあると思われるのですが…。
戦績を見てください。
20戦17勝(3KO)2敗1分
３…ＫＯ？
17勝しといてたったの３ＫＯです。
驚異の判定勝利率！…こんな言い方するの初めて。
前哨戦でも試合中に捻挫した相手を攻める攻める攻める！
そして全く倒れない対戦相手！！！
強打のゲバラと撃ち合えるわけがない！…と。
避ける木村に追うゲバラ…。こんな展開しかなさそうなんですね。
これはですね…僕にとって生唾ものです。
殴りあって、当たって、勝ちました！
わー強烈なパンチ！
…なんて試合、ボクシングの魅力がうっすーーーーーい！！
フェイントと駆け引きの応酬！映える足さばき！
完ぺきな距離のコントロール！
それこそボクシング！！！
強打者をかき回し、撹乱し、避けて、交わして、空を飛べ！！
戦闘機のように舞い、蚊のように刺す！
………
…ちょっと熱くなりました。
…いや、きっとね、皆ボクシングはまってくればね、こんな選手、あんな試合って好みが出てくると思うの。
僕、ひょろっひょろで力が無いからね、
パンチが無くても、スピードや駆け引きで生き残っていくような選手に自分を重ねてしまうというか。
そんな選手出てくるともうテンションが上がってしまうわけですよ。
ピックアップでね、ゲバラ周りの選手ばっか紹介してんなコイツ…って思った方。
僕はこのページに繋げたかったんです！
ＫＯが無いと面白くないなんて方、ＫＯが無くたって面白いんですよ！
んと…例えばニコライ・ワルーエフ(ロシア)対ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)。
強烈なジーロフとの体格差を、チャガエフが圧倒的なスピード差でヒットアンドアウェイしてる試合。
ジーロフはあと少しでロッキー・マルシアノ(米)の連勝記録に届くってとこで負けちゃった試合。
→ロッキー・マルシアノって超レジェンドね。念の為。
これ、チャガエフを応援する気持ちを作り込んでから動画を検索してみてください。
もう息が詰まって詰まって…いつ息すればいいんだって緊張感。
１発まともにもらえば試合が終わるってとこを、１２Ｒに渡って出入りを繰り返す。
チャガエフ…とんでもない集中力ですよ。さすがアマチュア世界王者。
倒すだけがボクシングじゃないっておわかりいただけましたか？
最高でしょ？このピリピリ感！
もしわからないと言うなら…んー…。
いや、まぁわからない人にはわからないと思います。
それぞれ好みがありますから…。
いや、ただね、僕こういうの好きです！って言いたかっただけなんで。
11/28、試合後ここで熱くなってたら…
そっとしといてください。
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