1勝でタイトルマッチに辿り着いた男 ドロテオ・アギレラ(メキシコ) 選手名鑑ピックアップ! 2015/10/12
たった1勝、されど1勝。
今日紹介するのはドロテオ・アギレラ(メキシコ)選手。
戦績は14戦2勝(2KO)11敗1分…デビューから今日まで、たったの2勝なんです。
こんな戦績でどうやって…。
さてさて、彼の運命を変えた試合まで、この選手、デビューからの戦績は8連敗。
誰がどう見ても立派な噛ませ犬。
そんなこのアギレラさんに、「噛ませてね」と試合を組んだのがマリノ・モンティエル(メキシコ)。
「マリノ・モンティエル メキシコ」って検索してみてください。
いっぱい名前出てくるでしょ?
そう、亀田 興毅(亀田)と対戦してるお方。
弱いだの4流選手だのさんざんっぱら叩かれてますが、世界レベルから見れば確かに弱いんでしょう。
ただ1勝もしたことがない選手からしたら立派な強豪。
この時点で46戦34勝11敗1分。
引分を挟んで4連敗してはいましたが、それは連続して地域タイトルに挑んでいた結果かと思います。
なんせ4戦連続でタイトルマッチしてますから。1度も獲れてないんですけどね。
つまり、その下のレベルでは充分通用したけど、地域タイトルを取る選手たちからしたら格下…
といった感じでしょうか。
そんなこんなでモンティエルさん、そろそろ勝ち星欲しいから1戦楽なの挟んどこっか…ってとこでしょうか。
いまだ1勝もしたことが無い、ドロテオ・アギレラさんと戦うわけです。
ちなみにアギレラさんライトフライ級。
モンティエルさんバンタム級。
念には念を押して3階級下の選手と戦ったわけですね。
ところがところが、哀れモンティエルさん、6RTKOで無残に散るわけです。
これがラッキーパンチなのか何なのか、映像もないので知る由もありませんが
何はともあれ、アギレラさん初勝利!!!
その後、モンティエルさん、あわてて挽回しようと、
世界ランクを持つ亀田のお兄ちゃんと対戦。
対戦相手がトラブルで消えた亀田のお兄ちゃんの試合に、試合4日前に代役として名乗りを上げます。
自分も噛まれたので、こっちも噛みついて挽回だとばかりに
噛ませ犬呼ばわりされながら急遽のリングに勇んで立つわけです。
ただただ、実力差はいかんともしがたく無残に散ります。
あきらめのつかないモンティエルさん、
「ちょっともっかいやってよ。次やったら勝つからさ!」
とばかりにアギレラさんと再戦します。
しかし不運なことにこの試合は負傷判定…。
トラブルで引き分けとなってしまうのです。
あぁ・・・モンティエルさん、その後坂道を転がるように連敗街道をまっしぐらでしたとさ。
そんなこんなでアギレラさん、いわゆる金星獲った上に、再戦でも引分。
3階級上の選手相手ということもあり評価は急上昇。
空位のWBCラテンライトフライ級王座決定戦に挑みます!
残念ながらこの試合では勝てず…でしたが、再起戦ではもう1度挑戦をとばかりに2勝目。
しかしその次で敗れてしまい…そのままリングに立つことはなくなりました。
なんだか哀愁感じちゃいます。
今年7月、そんなアギレラさん、実は復帰しています。
試合は負けてるんですが、ここまで負けてれば何敗しても一緒ですよね。
もう一度…なんてこと起こってくれたら夢があるなぁ…なんて思いながら戦績表を眺める今日でした。
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