2018/11/23 -立山町民会館- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/11/23 -立山町民会館- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

11/11の大阪天神興行の観戦記の途中ですが…。
このままいくと観戦記を書き終わる前に次の興行が終わってしまう…。
と言うわけで、一旦中断して11/23の立山町民会館のカシミ興行の見どころ! 

今回初参戦の富山県。
選手の途切れていたトヤマジムからプロボクサーがデビューした…と思ったらいきなり自主興行。
オール4回戦のメインイベンターは、デビュー2戦目の長谷 和紀(トヤマ)が務める。
これから数年間に渡って、富山のボクシング史はこの選手が中心となる予感。

また、この日のリングには長く中日本の中量級を支えてきた丸木 和也(天熊丸木)が登場し、
現在はトレーナーとなっている白川 亮(トヤマ)と公開スパーリング。
↑相手が変更となり、西遠ジムでトレーナーを務めている、
 元アマチュアライト級日本王者、前岡 デニスロベルト(西遠)との手合わせ。 

さらに、今年日本王座に二度挑戦し、紙一重に迫った丸木 凌介(天熊丸木)
今年の中日本新人王である松岡 蓮(浜松堀内)と公開スパー。
日本のトップ戦線の実力に、新鋭の実力が測られる…考えるだけでもワクワクしてしまう。

その土地にはその土地のボクシングがある。
そしてその土地のボクシング史が刻まれる。
地方興行の魅力香る富山興行、チケットは最安値…破格の2000円!
日本全国、このチケット代を下回る興行があるのだろうか。
リングサイドでも1万円で観戦可能。

地方興行はチケット代が高くなることの方が多いが…。
最近は5000円のチケットが多く、2000円は普段の半額以下。
近い方はぜひぜひ観戦に向かって欲しい。

【フライ級4回戦】
溝口 孝良(西遠) vs 小坂 大地(ARITOMI)

溝口 孝良 9戦2勝5敗2分

8月に石川に続いての北陸のリング。
前回は堀井 俊佑(ワタナベ)を相手に際どい判定を落として、初の判定負けを喫した。

昨年の新人王戦、中村 潔(ARITOMI)を相手に、ダウンを奪われながらも、
果敢に押し込んで残り全ラウンドをとって判定勝利が記憶に残る。
押し込み型のファイターだがグラスジョーが災いして、5敗のうち4敗がKO。
ただし…グラスジョー特有の回復の速さもあり、スリリングで面白い試合を魅せる選手。 

小坂 大地 1戦1敗

今年の中日本新人王戦でデビュー。
中日本フライ級新人王に輝くこととなる服部 琢磨(市野)と対戦し、3度ダウンを奪われての判定負け…。
しかし、ダウンを奪われていない2つのラウンドを獲る盛り返しを見せた。
そして最後の最後、相手の服部にたたらを踏ませ、逆転まであと一歩というところまで迫った。
激戦のデビュー戦から半年…果たして2戦目は…。 

これまで何度も倒されながらも、しぶとく戦い続ける溝口と
デビュー戦で3度倒されながらも、あと一歩まで盛り返す試合をした小坂。
この試合、かなりスリリングな試合になると感じる。
オール4回戦…だからこそか、この日はかなり胸熱なカードが第一試合に組まれている。

【スーパーバンタム級4回戦】
浦島 タロウ(井岡) vs 青柳 冴亮(浜松堀内)

浦島 タロウ デビュー戦

本名は浦島 太志。
苗字にひっかけておとぎ話の主人公の名前をリングネームに。
リングネームの賛否はあるが、目立たなければ見てもらえないのは間違いのない事実。
個人的にはリングネーム大好きなので、名前を見ただけで何か好感を持ってしまう。
北陸でデビューを飾る浦島タロウ、この名前はしばらく忘れないだろう。 

青柳 冴亮 1戦1敗 サウスポー

デビュー戦はいきなり中日本新人王決勝戦。
大森 雄貴(三津山)を相手に固さが抜けきらず、
また安全策を獲った大森にフルマークの判定負けを喫した。
ただし、固い中でも大森のパンチにしっかり反応し、打ち終わりにいくつも長いパンチを合わせた。
センスのある選手に思える…デビュー戦の借りを富山のリングで返せるか。 

デビュー戦と、戦績1戦の選手の戦い。
青柳はデビュー戦を見ているが、力を出し切れたとは思えない。
未知の選手同士の対戦と感じる。

来年の新人王を楽しむためにも、ここで未知を既知にできることにワクワクする。
西日本vs中日本の構図も嬉しいカード。
西に負けるな中日本!

【スーパーバンタム級4回戦】
福井 瑛紀(北海道畠山) vs 竹田 梓(高崎)

福井 瑛紀 1戦1敗

北海道の畠山ジムより遠征。
デビュー戦では先にダウンを奪いながら、逆転の1RTKO負け。
初見の選手…撃ち合う選手のようだ。 

竹田 梓 1戦1勝(1KO)

こちらは群馬県より遠征。
デビュー戦では先にダウンを奪われながら、逆転の1RTKO勝ち。
初見の選手…撃ち合う選手のようだ。 

デビュー戦で、全く真逆の立場での逆転TKOとなった二人。
どちらも好戦的な様子…スリリングな試合が期待できそうだ。

北海道vs群馬…東日本同士の対決が中日本で…。
階級は第2試合と同じくスーパーバンタム級。
前戦と比較して見てみるのも面白いように感じる。

【スーパーウェルター級4回戦】
坂本 慎介(タキザワ) vs 北川 仁暉(唯心)

坂本 慎介 3戦3敗

今年ようやく初戦となる。
前戦から1年半以上が開いて久々のリング。
前戦では1Rに2度のダウンを奪って初勝利まであと一歩に迫りながら
2Rにはダウンを奪い返され、逆転のTKO負けを喫している。 

北川 仁暉 3戦2敗1分

デビュー戦引分け後、加藤 道哉(岐阜ヨコゼキ)と2度対戦して連敗。
足を使った長い距離では安心して見ていられる選手だが、
近い距離での撃ち合いでペースを持っていかれてしまうことも多い。

自分から撃ち合いを仕掛けた前戦ではTKO負け…。
試合ごとに成長を見せる選手、果たして今回は撃ち合うのか、足を使うか…。 

初勝利を目指す二人の戦い。
前回の試合を59.5Kg契約で戦っている北川…4階級以上も上げての試合となる。
今後、北川がどの階級でやっていくのかにも興味が湧くが…
それはこの試合の結果如何かもしれない。

【スーパーフェザー級4回戦】
岡田 和晃(富士) vs 中野 精(杉田)

岡田 和晃 10戦3勝(2KO)7敗

B級まであと1勝から現在6連敗中…1年ぶりの試合となる岡田。
1年前の試合では、現在新人王戦を勝ち上がり、
西軍代表戦に挑もうとする太田 卓矢(とよはし)を相手にスリリングな1RTKO負けを喫している。 

中野 精 1戦1勝(1KO)

デビュー戦は世界戦の前座で相手を2度倒しての1RTKO。
がむしゃらに出てきた相手に対し、下がりながら応戦し、
クリンチが解かれた再開のタイミングで右ストレートを突き刺した。

岐阜の山奥、高山市にできた杉田ジム初のプロボクサーである中野。
近隣に他のプロジムは存在せず、そんなジム唯一の選手。
飛騨地方唯一のプロボクサーとして、地元の人たちに夢を見せてやって欲しい存在。 

7度目のB級昇格挑戦に挑む岡田。
高山のヒーローとなるべき中野。
期待選手と、負け越し選手…背景は異なるが、どちらも負けられない試合…。
しかし、どちらかが負けてしまう…試合前からボクシングの残酷な一面を感じるカード。
見ている側にとっては、血沸き肉躍る…まさにそんな感覚を持ってしまう。

【60Kg契約4回戦】
長谷 和紀(トヤマ) vs 丸谷 雄亮(高崎)

長谷 和紀 1戦1勝(1KO)

デビュー戦では相手を担架送りにする壮絶なKO勝ちを収めた。
タイミングよく、間合いを制し、効かせたタイミングですかさずラッシュを仕掛ける。
持った印象は…「空気の読める戦いをする」。
仕留めるべき場面でしっかりと仕留めに出ていた姿にそれを感じた。
勝負強い選手になっていきそうな背中を感じる選手。 

丸谷 雄亮 4戦1勝(1KO)3敗 サウスポー

初勝利から2ヶ月で2度目の勝利を目指す。
群馬の高崎ジムの選手の為、所見の選手。
戦績は負け越しだが、この時期の戦績はアテにならないことがほとんど。
そして、初勝利をきっかけに変貌する選手が何人もいるのが4回戦。
その戦いぶりを楽しみにしたい。

オール4回戦だが、後楽園ホールで組まれるオール4回戦とは毛色が違うようにも感じる。
トヤマジムが長谷を主役にして打つ興行。
デビュー2戦目にしてメインイベンターの長谷が、
これからの富山のボクシングを背負っていく…そんな意図を感じずにはいられない。

現在、富山県唯一のプロボクサーである長谷。
強かろうが弱かろうが関係ない、その肩には地方と言う重要なボクシングシーンを背負うこととなる。
確実に彼にはまとわりつくように濃厚なドラマが付随して行くだろうと思う。

デビュー2戦目は東日本の選手との対決。
「東に負けるな」は特に強く思うところ。
地元のリングで長谷に強く輝いて欲しいと願う。

 

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