驚異の左「スマッシュ」 ドノバン・ラドック(カナダ) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2015/12/27

驚異の左「スマッシュ」 ドノバン・ラドック(カナダ) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2015/12/27
 
 

さぁ、年末ですね!
12月はとにかく日本人の世界戦が多い!
毎年のことですがね。

なんだかたまたま紅白の裏でボクシング中継やったらそれなりに視聴率をとったことが原因らしいです。
だからTV局が年末に大きな試合やろうと、大型の予算を準備してくれる。
思えばオマール・ナルバエス(亜)も、ギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)も大晦日の来日でしたよね。

金が無きゃビッグネームは見向きもしてくれない。
大晦日は日本のボクシング界がビッグネームを招へいする予算を確保できる大チャンス。
みんなー、チケット買って現地観戦も大事だけど、行けない人はTVで見ようね!
 

家族、親戚、友人…総動員だ!
内山 高志(ワタナベ)の現役が終わっちゃう前に、彼が統一戦するところ見ようぜ!
 

まぁ井上 尚弥(大橋)がどうこう…とかね、井岡 一翔(井岡)の見どころとかね、
そういうの書けばアクセス数とか伸びるんでしょうが、その辺は他の方もネットにだいぶ載せてますしね。

僕みたいな素人が戦前予想したって…。
情報もたくさんあるので、わざわざ今の段階で僕がやらなくてもいいよね。って思うんです。
 

…という訳で、世界戦の情報に埋もれそうですが、今日もいつも通り、ピックアップ!
そろそろ現役選手やれよ!…と思われそうなんですが、年末なんで、今年のボクシングを振り返って…
今年の終わりにはこの人をピックアップしないわけにいかないかなと。
 
 

本日からはドノバン・ラドック(カナダ)のピックアップです。

え?今年を振り返るって言ったのになんで?って方、多数いると思いますが、そこは最後の最後に。
マイク・タイソン(米)と死闘を演じた、「スマッシュ」の使い手。
 
 
 

はじめの一歩なんか読んでる方なら知ってるかな…幕之内一歩のライバル、
千堂武の必殺ショット「スマッシュ」。
これの元ネタなんですね。

さっそく彼の戦績を追っていきましょう。

実はアマチュアエリートだったラドック。
アマ時代にはソウルオリンピック金メダリストで、のちにヘビー級最強と謳われる
レノックス・ルイス(英)を破ったこともあります。

そういった経緯もあり、クルーザー級でのデビュー時はそれなりの注目がありました。
 

1つの引分を挟んでデビュー以来9連勝としたラドック。
中にはのちの国内王者 コンロイ・ネルソン(ジャマイカ)への星も含まれます。

次の対戦相手はデビッド・ジャコ(米)。
この頃のラドックからすれば格下相手の戦い。
この試合を8RTKOで落とすわけなんですが、これはトラブルで敗戦した試合。

試合中に呼吸器疾患に陥り、呼吸困難で試合続行不可能となるんですね。
この呼吸器疾患で一度は医師から引退勧告。
ただ、彼はボクシングにありがちな「不屈の闘志」なんて奴で復帰してくるんですね。
 

しかし、黒星をつけられた上に、1年近いブランク…
さらに呼吸器疾患を患ったことで、のちのキャリアに懐疑的な目を持たれてしまいます。
ここで彼は、アマエリートの道を捨て去り、チャレンジマッチに挑むことに。
 
 
 

復帰後3連勝を挟んで対峙したのは、元WBA世界ヘビー級王者のマーク・ウィバー(米)。
この頃には既にベルトを手放して4年以上経過していましたが、1年前にはピンクロン・トーマス(米)の
持っていたWBC世界ヘビー級王座に挑戦しており、まだまだ世界ランクを維持していたベテランの強豪選手。

この試合を2-1の際どい判定でモノにします。
 
 
 

勢いに乗ってそのまま勝ち進み、復帰後10連勝を飾ったラドック。
ケン・ラカスタ(カナダ)に勝利して空位だったカナダの国内王座を獲得。
 
 

そのまま星を13連勝まで伸ばしたところで、
タイソンに王座を奪われた元WBA世界ヘビー級王者のジェームズ・スミス(米)を7RKOで葬ります。
この試合、2Rにダウンを奪われますが、強烈な左で7Rに逆転KO。
ヘビー級のトップ戦線に本格的に参戦します。
 
 

世界ランクも上昇してきたラドック、このタイミングでWBC世界王者の
マイク・タイソン(米)へ世界初挑戦が決まります。
しかし、この試合、リング外のゴタゴタが続いていたタイソンが急にキャンセル…。
対戦の話は流れてしまい、タイソンが次戦に選んだのはジェームス・ダグラス(米)

この試合にタイソンが勝利していれば、まだ対戦者候補として残っていた
ラドックにもチャンスはあったはず…。
しかしタイソンは東京で無残に散り…。
結局世界挑戦の話は露と消えることになりました。
 
 

気を取り直して、WBAインターコンチネンタルヘビー級王座に挑戦。
元WBA世界ヘビー級王者のマイケル・ドークス(米)を破って王座を獲得します。
この試合は彼のキャリアで最高のKOと言われるほどの痛烈なKO。

ラドックの左なんてどれも痛烈過ぎる程に痛烈なんですが…。
これはね、ぜひ動画検索してみてください。
百聞は一見に…なんて言いますので、ここでは書かずに置きます。
 

ちなみにこのインターコンチネンタルって大陸間王座って意味。
世界王座の次に重要なタイトル…っていう位置づけです。
(現在は建前上…なんて言われれば、まぁそうですね…としか言えないんですが)

だいぶ簡略していますが、重要度で言えばこんな感じ。
世界 > インターコンチネンタル > 地域王座(OPBF東洋太平洋とか) > 国内王座
 

それはさておき、世界挑戦が流れても勢いの止まらないラドック、
国内王座、インターコンチネンタル王座とも、一度も防衛せずに返上。
元世界王者を3人も打倒し、完全に世界に標準を絞っています。

さぁ、世界の頂点に絡むのも時間の問題とも思えるラドック。
ここからの彼の活躍はまた次回。
 
 
 

そんなこんなでまた明後日!
 
 

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