生ける伝説”徹人” ウラジミール・クリチコ(ウクライナ) 選手名鑑ピックアップ! 2015/10/07

生ける伝説”徹人” ウラジミール・クリチコ(ウクライナ) 選手名鑑ピックアップ! 2015/10/07
 
 
 

さてさて、開始から軽量級の記事が続きましたので、今回は振り切ってヘビー級。
 

ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)です。
はい、ビッグネームです。

もう知らないボクシングファンはいないでしょう…ってくらいのヘビー級チャンピオン。
もう12年負けなしなんですね。
 

レノックス・ルイス(英)マイク・タイソン(米)時代のあと、ヘビー級戦線はそれはもう混沌たるものでした。
ライトヘビー級最強だったロイ・ジョーンズJr(米)がクルーザー級を飛び越して
ヘビー級のタイトル取っちゃったり…。

新星やベテランが選手が入れ替わり立ち替わり、順番こでベルトを巻くような感じで…。
この頃はウラジミール・クリチコもトップ戦線にいながら、まだまだ安定していない時期。
格下にあっけらかんと負けちゃったりしてました。

僕は当時、クリス・バード(米)が好きでしたね。
まわりも、デビット・ヘイ(英)だったり、ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)だったり、
好きな選手がバラバラで、それはそれで楽しい時代でもありました。

そしたらいつの間にやらウラジミール・クリチコがぐんぐんグレードアップして行って一時代を築いちゃう…
想像もつかなかったですね。
クリス・バードが勝つって信じて疑わなかったですもん。
スピードが売りのクリス・バードが捕まるわ捕まるわ…。

そこから12年…なんというか若いころより今の方が強いんじゃないかと思っちゃうくらい。
試合はね、ほんっとにつまらない。異常なほどにつまらない。
なんでこの人ボクシングしてるんだろうって思うくらいつまらない。
でもね、勝ちに徹してるの。もう充分過ぎるほど勝ってきたはずなのに勝ちに徹してるの。
その辺、僕好みなの。人気ないのも僕好みなの。

毎回、絶対クリチコ勝つじゃん…って思いながら試合見て、
何の山場も無く勝って、うん、勝ったね…って感じで。
今となってはね、クリチコ時代の終わりを万が一見逃したら大変だ…
もしかしたら負けるかもしんないし…見とくか。
…って毎回、苦痛な時間を過ごすの。
もうここまで来ると、俺こんな苦痛に耐えるなんて、クリチコ溺愛してんじゃないかと思うくらい。

痛快なKOがあるわけでもなく、フットワークを駆使するでもなく、
老獪なテクニックを持っているわけでもなく。
[体格とリーチの長さを生かし、左手をつっかえ棒のように差し出し自分の距離を保ちつつ、相手が強引に距離を縮めれば覆いかぶさるようなクリンチで相手の動きを封じ込める戦い方](from wiki)

ただただ、体格を利用した必勝パターンを徹底して繰り返すのみ。
いや、凄いことなんだよ!ほんとに凄いんだよ!!
歴史上もっとも強い戦法かもしれないし…
全盛期のモハメド・アリ(米)でさえクリチコは倒せないんじゃないかと思う。
徹底して勝つって姿はボクサーその物だと思うしね、心の底から尊敬してる。
ボクサーの中で最も尊敬してる。

だって、行けんじゃね?って思ったらちょっと近い距離で撃ち合ってみたりとかしちゃいそうじゃん、世界中から試合がつまらないって批判されてるんだしさ。
それでもかたくなにかたくなに、例の必勝パターンを…。
 
 

 
 

 

【結論】
クリチコ凄い。
 
 

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