2016/12/04 刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ
奇数日18:00更新のこのブログ。
本日、刈谷あいおいホールでの興行を見に行っているのだが…。
この時間に自宅には多分帰っていない…。
余韻に浸りながら、関係者がリングを解体するところまで見たかったりするのだ。
この内容はブログの機能を利用して、自動的に11/27の18:00にアップされるように設定した。
実はまだまだ決戦前夜、11/26の深夜なのである。
おととい、今日の興行の見どころをアップしたのは、内容を見て、
「行きたい!」と思ってくれる人が一人でも増えればといった思いから。
そこから次の更新で結果のレポを書くのがいちばんスマートだとは思うものの…。
時間的な都合でそれは叶わない。
11/27 刈谷あいおいホールは期待値も話題性も高い。
もちろん楽しみにしているのだが、実は12/4に同じも場所で薬師寺ジムの興行がある。
比国からの輸入ボクサーで、明るく陽気でスリリングなミゲル・オカンポの再起戦や、
久々にリングに顔を出し始めた「不器用な漢」柴田 亮。
2014年の中日本新人王MVPで、杉山 令耕(岐阜ヨコゼキ)と激戦を繰り広げた五十嵐 嵩視。
大型新人、森 武蔵のデビュー戦。
元世界ランカーで現在日本6位の菊地 永太に挑む深蔵 和希。
こちらもかなり期待できる。
まだ予定が決まり切らず、絶賛調整中ではあるものの…。
もし、この興行に行くとして、いつも通りなら見どころ記載は直前の奇数日である12/3。
そうなると、11/27の興行のレポを記載するのは11/29と12/1の2日間しかない。
ファイナルはファイナルで1日使いたいし、4回戦も数が多く、2日分に分けたい。
…かなり厳しい。
と、言うわけで、強引にここで12/4の見どころを前倒して紹介してしまえばいい!なんて思い立つ。
そう…前日の18:00にこのブログを見て、そこから「行こう!」なんてアクティブな人間は限られるのである。
今日の興行の結果を期待した方にはごめんなさいですが、やっつけブログにはしたくない!なんて
ちょっと背伸びして思ってみたりする。
…というわけで、2016/11/27 刈谷あいおいホールの見どころ紹介。
——
【ライトフライ級4回戦】
尾﨑 弘師(トコナメ) vs 太田 アレックス(西遠)
・尾﨑 弘師 デビュー戦
2011年5月にフジタジム所属でプロテスト合格…なんて情報しか出てこず。
そこから5年以上…もしかして別人?って不安もぬぐい切れず。
この空白に何があったのか…ググったら「馬鹿で天然」と出てきた…(汗。
…何もわからんけど、面白そうなら応援するよ。
・太田 アレックス デビュー戦
なんだか凄いリングネーム…と思いきや、これ本名。
日系ブラジル人だそうな。
今月プロテストに合格したばかり。
日系ブラジル人ボクサーと言えば…
アマのライトヘビー級で国内では規格外の強さを誇る但馬 ミツロが思い浮かぶ。
国籍の問題でリオ五輪は叶いませんでしたが、東京五輪は充分射程圏内。
…ミツロとデビュー戦の選手を重ねるのはあまりにも酷…?
なんて思いつつ、そんなところから惚れ込む選手もいますから、それもアリってことで。
【51kg契約4回戦】
山本 悠司(コパン星野) vs 西上床 慎一(中日)
・山本 悠司 2戦2敗
BoxRecで確認すると1戦1敗なのだが、この選手のデビュー戦を…僕は岐阜で見た気がする。
なんて思ってJBCの結果サイトを見てみたらやっぱり!
中日本新人王の1回戦で久野 一輝(緑)に敗れている。
…というか、BoxRecに山本 悠司が二人いる。
…というわけで、BoxRec上わかれてしまっている戦績を一つにまとめておいた。
しっかり手数を出せる選手、しっかり走っている選手…といった印象。
前戦で山本に勝った久野の中日本新人王は次戦を棄権。
相対的に山本の位置がどのあたりかは分かりづらいけれど、
そもそも極度の緊張に苛まれるデビュー戦の姿しか知らない僕は
アテになる情報を持ち合わせていない。
初見の選手を見るような気持ちで見てみようと思う。
・西上床 慎一 1戦1敗
読みにくいが「にしうわとこ」と読む様子。
デビュー戦の相手は菖蒲 瑠香(渥美)で現在5戦3勝1敗1分。
菖蒲に1敗をつけたのは…大注目ホープのユーリ阿久井 政悟(倉敷守安)。
昨年の全日本新人王を制し、既に日本ランクに名を連ねている選手である。
“ユーリ阿久井以外には負けていない”強豪の菖蒲を相手にしたデビュー戦…。
これはちょっと荷が重かったのかもしれない。
初見の選手なので何とも言えないが…デビュー戦の黒星で実力を測るのは間違いなく早計。
期待したいと思う。
【バンタム級4回戦】
今村 太秋(緑) vs 桐林 迅児(HEIWA)
・今村 太秋(緑) 1戦1敗
10月にデビューしたばかりの今村。
デビュー戦同士の試合、アマボク上がりの山城 幹太(ナカザト)と対戦し、
ほぼほぼフルマークで敗戦している。
緑ジム…ということは、熱い…熱過ぎるあのトレーナーの選手?
もう、最近緑ジムの4回戦ってだけで好きになりそうな自分がいる…。
・桐林 迅児(HEIWA) デビュー戦
デビュー戦だけあってほとんど情報見つからず。
うーん…サウスポーか、オーソドックスか、それさえ分からず。
【ライトフライ級4回戦】
中山 和則(薬師寺) vs 稲塲 太一(岐阜ヨコゼキ)
・中山 和則 デビュー戦
・稲塲 太一 デビュー戦
どちらも情報ほとんど見つからず。
ブロテスト合格を条件に内定していたらしいこの試合。
稲塲は今月プロテスト合格が発表された選手。
JBCの試合予定ページが直前まで空欄だったのはそのせいなんですね。
…へぇ、こういったパターンもあるんだぁなんて思いつつ。
【60.5kg契約4回戦】
高瀬 衆斗(蟹江) vs ミゲル・オカンポ(緑)
・高瀬 衆斗 2戦2勝(1KO)
デビュー戦では快心のTKOを決めた高瀬。
心配していたのは、デビュー戦で痛烈なKOを挙げた選手が陥ってしまうことがよくある…
忘れられずに、倒したいあまりの雑なボクシング。
しかし、次戦をほぼほぼフルマークで飾ったところから見て、杞憂に終わってくれたかな…?なんて思っている。
だとしたら、なかなかいい選手になっている可能性もあり。
半年ぶりに見る高瀬にワクワクしてしまう。
・ミゲル・オカンポ 4戦3勝(1KO)1敗
僕が今、一番はまっているボクサーがこのミゲル。
攻撃偏重型、フィリピン人らしいフックの威力は胸が透くような爽快さがありつつ…
防御がちょっと…撃ち終わりの甘さもまた、フィリピン人らしい。
そして試合後の陽気な雰囲気も。
今年の中日本新人王を獲得するも、西部日本新人王との対抗戦で敗北。
遠く離れた熊本での試合、当然見に行けてはいないものの、2RKO負けという結果に…やっぱりかとの思いも強い。
現在のディフェンスではいつかは負ける日が来ることは明白だった。
それが早い段階で来ただけのこと…なんて思う。
この段階で負けを経験できたことは幸運だったのでは…とも。
初の敗北を踏んで、ミゲルがいったいどんな変化を遂げているか期待。
【フェザー級4回戦】
佐藤 康平(薬師寺) vs 福島 貴広(HEIWA)
・佐藤 康平 2戦2敗 24歳
前戦では先に出場する高瀬 衆斗と対戦。
ほぼほぼフルマークで敗戦している。
出てくる情報はほとんどなし…初見のボクサー。
・福島 貴広 デビュー戦
こちらも情報はほとんどなし。
…と、ここまでは高瀬vsミゲルを除いて、初勝利をかけた二人がぶつかり合う試合。
来年の新人王に出場してきそうな面々なので、この段階で要チェックが必要な選手たち!
ここで押さえておけば、来年の中日本新人王の話題は一歩リード!
【スーパーフライ級4回戦】
近藤 冬真(蟹江) vs 柴田 亮(中日)
・近藤 冬真 2戦2勝 20歳
ジムのブログで練習風景を垣間見ることができます。
高瀬とともに連勝を刻んだ近藤。
戸谷 彰宏(蟹江)が全日本新人王への出場を決めたこともあり
ここでジムの勢いを止めたくはないでしょう。
背負うものの大きな一戦に思えます。
・柴田 亮 5戦3勝(2KO)2敗 36歳
練習生時代はジムから全く期待されないような選手だったらしい…。
そこに現れたのはかつての中日ジムの看板ボクサー。
驚異のスタミナと気の強さに着目したその看板ボクサーとともに
ボクシングを磨いていき、プロテストに合格。
あと1年弱で定年を迎える為、見れるのは残り数戦。
“漢”を感じる気の強いボクシングは、はっきり言って買いです。
この選手、かなり面白くって…あんまり勝って欲しくない試合で
空気読まずに勝っちゃったりするタイプの選手に思えてます…。
蟹江ジムの勢い…なんてところを考えると、近藤へ初黒星をなすりつけるのは
こんな選手なんじゃなかろうか…なんてにおいも漂ってくる。
この日イチオシの4回戦!
【48kg契約4回戦】
下方 智裕(富士) vs 冨田 真(HEIWA)
・下方 智裕(富士) 6戦2勝2敗2分
冨田とはデビュー戦で負けた後、再戦で引き分け。
これが実に3度目の対戦となります。
2年越しとなる今回の試合、2勝1敗1分とその間の4試合では勝ち越し。
勝ってイーブンに戻せるか!?
・冨田 真 9戦3勝4敗2分
今年の新人王戦は中日本の決勝で、ダウンを奪われた末の負傷判定負け。
BoxRecではなぜかこの試合、冨田が勝ったことになっているけれども…
最近、勝敗が逆になってることが増えてきた気が…。
0.5勝換算の引き分けが2つある為、合計4勝でB級昇格の権利はあるものの…
一旦再起した上で、6回戦で戦っていくのでしょうか。
それとも、ライセンスを更新せずにまた新人王戦に挑む…?
上手く6回戦の相手が見つからなかっただけ…なのかもしれませんが。
下方との試合は2戦とも際どい試合だったようなので、
ここでしっかりと決着をつけたうえで、B級へ上がるつもり…
なんて勝手なドラマをなすりつけて信じたいような気もします。
とりあえず、ボクサー同士の意地がぶつかるラバーマッチってことで。
【フェザー級8回戦】
五十嵐 嵩視(トコナメ) vs 川村 嘉規(尼崎亀谷)
・五十嵐 嵩視(トコナメ) 11戦8勝(3KO)3敗
2014年中日本新人王MVP。
杉山 令耕(岐阜ヨコゼキ)との2戦は超熱戦。
1勝1敗だが、ボクシングで上回っていたのは五十嵐。
そこを根性でひっくり返した杉山…。
まるで昭和の熱いボクシングのようで、僕の中でかなりの名勝負。
戦歴の中ではK-1で天才と称された日下部 竜也(和光)のボクシング進出の相手を務め、
彼にボクシングを挫折させる黒星を刻みつけている。
中日本で最高に面白い選手の一人。
・川村 嘉規(尼崎亀谷) 13戦5勝(3KO)6敗2分
4連敗を重ねた次期はあったもののここ2年は6回戦で2勝2分。
この引き分けも1つはかなり分のいい引き分けだったよう。
1年ぶりのリングは初めて立つA級のリング。
【59.5kg契約4回戦】
森 武蔵(薬師寺) vs 深井 一矢(中内)
・森 武蔵 デビュー戦
U-15王者…森 武蔵がプロデビュー。
4回戦がセミファイナルに組まれることからも注目度がうかがえます。
「五十嵐を差し置いて…」なんて思いつつ最近のU-15はハイレベル。
井岡 一翔(井岡)の合宿に帯同するなど期待値の高さがうかがえる。
スーパーホープ…デビューといったところか。
・深井 一矢 1戦1敗 20歳
デビュー戦では1RKOで敗北。
相手は現在6回戦で戦う小野 大智(久留米櫛間)。
そこから1年以上間隔を空けての2戦目はスーパーホープが相手。
プロの厳しさを見せつけるか…エリートに屈するか。
【54.5kg契約8回戦】
菊地 永太(真正) vs 深蔵 和希(HEIWA)
・菊地 永太(真正) 27戦19勝(8KO)4敗4分 30歳 日本バンタム級6位
2008年度西日本スーパーバンタム級新人王。
現在日本ランキングではバンタム級6位にランキングされる。
かつては世界スーパーバンタム級6位まで上り詰めたものの、
OPBF東洋太平洋王座に挑戦し、和氣 慎吾(古口)に苦杯を舐める。
再起戦では現在日本フェザー級6位の源 大輝(ワタナベ)に敗れて連敗。
あれから3年、5連勝を飾るものの、手放した世界ランクは帰って来ず。
日本王座への挑戦を叶えて、再度浮上したいところ。
・深蔵 和希(HEIWA) 22戦9勝(3KO)11敗2分 29歳
2011年、2012年と2年連続で中日本新人王を獲得した深蔵だが、
1度目は引分の敗者扱い、2度目は1RKOで全日本新人王には届かなかった。
その後、勝ち負けを繰り返しながら迎えたランカー挑戦。
小澤サトシ(真正)との試合を5R負傷判定1P~0P差の2-0でランク奪取ならず。
再戦では中差の判定負けを喫して2連敗。
3度目の正直とばかりに深蔵がまたもランカー挑戦。
負け越し戦績ながら試合数は20戦を超えた。
ランク奪取にかける思いが相当に強いことは想像にたやすい。
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2週続けてボリュームたっぷりの刈谷あいおいホール。
…行けなかったら…ごめんなさいで。
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