2016/11/27 刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2016/11/27 刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 
 

久々にボクシング観戦記。
 

8月に第三子が産まれ、後楽園ホールからも遠ざかってしまった今年。
妻子を省みず、「そろそろいいでしょう…」というなんとも自分に甘い目測で
今週末の興行を見に行こうと思う。

育メン大絶賛の主婦層を敵に回しそうだけど、ボクシング以外に趣味のない自分にとって
主婦の好感度など知ったこっちゃないのである。
 
 

…と、いうわけで、いつも試合を見に行く前に、出場する選手たちの情報を漁ってから
期待値をMAXまで盛り上げて観戦に向かうニワカファンの自分が、
この週末の刈谷で何を期待するか、恥ずかしげもなくここにさらけ出していこうと思う。
 

僕の思う「見どころ!」ってヤツでしょうか。
4回戦ボーイの情報だとか、なかなか表に出てこないので、
チグハグ穴ぼこだらけになることは必至。
 

関係者の皆さん、もし僕の書いた内容に「全然違ーよ、バーカ!」なんて思うようであれば
積極的な情報発信をお願いいたします。

 ↑俺は悪くないもん!って言い訳を先にしている…。
 
 

試合は12:00開始。
刈谷あいおいホールの松田スーパーファイト。

JR刈谷駅すぐなので、電車での来場をお勧め。
当日は注目の畑中Jrのデビューや、超人気選手になってきた水野がメインだったりってこともあり
チケットが若干心配ですが、まぁ…地方興行で締め出されることはないでしょう。
…とか言いつつ、過去には関西で締め出された経験あり。

心配な方は事前に松田ジムへ問い合わせを…。
しかししかし、この日は全カード面白い…っていつも全カード期待しまくる僕ですが…。
ボリューム盛りだくさんなのは間違いないです。
 
 

・総合格闘技から転向してきた髙橋 ルガー 大毅。
・引き分け以上でB級昇格の井上に対し、フレームの壁に挑む東。
・評価の高い4回戦、菅原 秀馬。
・失神KO負けから這い上がる清 利樹。
・現在デビューから3連勝。”距離の支配者”と呼びたい松浦 克貴。
・ジャブの加賀 聖也vsショート連打の後藤。距離を制するのは…?
・次世代の中年の星、伊藤 記道。
・国体3位、畑中Jrデビュー。
・メインには中部地区最強ホープの水野 拓哉。
 

もう一試合たりとも見逃せないボリューム。
初見の選手や、姫路木下ジムからの遠征組も気になるところ。
…現在、姫路木下ジム会長の大場 貴志(姫路木下)の顔が見れたら超嬉しいなんて下心も。

コパン星野ジムの会長、星野 敬太郎(花形)もいないかしらとワクワク…。
青春時代のヒーローですから…そこはね、いたらテンションあがります。
 
 

—-
【ミドル級4回戦】
横山 圭吾(姫路木下) vs 髙橋 ルガー 大毅(駿河男児)

・横山 圭吾 6戦1勝4敗1分 31歳

関西のリングから登場。
ウェルター~ミドルで6戦を消化。

新日本徳山ジムからデビューし、姫路木下ジム移籍初戦で初勝利。
しかし、次戦では引き分け、さらに昨年の西日本新人王でもあるジラフ麒麟 神田(千里場神戸)に敗北以降3連敗。

負けが混んでいるものの、強い弱いと直結しないのが戦績。
引き分け、3連敗の相手は既にいずれも6回戦昇格を決めている。
いきなりミドル級からの第一試合となったこの興行。
敵地に挑む横山は連敗を止めて再スタートを切れるか…。
 

・髙橋ルガー 大毅 3戦2勝(2KO)1敗 28歳

総合格闘家としてリングを渡り歩いた高橋。
リングス、アウトサイダー、グラディエーター、ディープ…。
昨年ボクシングに転向し、丸一年。

デビュー以来、2連続KO勝利として勢いに乗って挑んだ中日本新人王決勝。
トミナガ シンペイ(中日)に2RKOで不覚の初黒星。
再起を飾り、B級昇格へ王手をかけれるか。
 
 

【ライトフライ級4回戦】
東 健史(KUWANA) vs 井上 ヨシアキ(三河)

・東 健史 3戦1勝2敗 26歳

前戦ではこの後に出場する松浦 克貴にダウンを奪われての判定負け。
井上とは身長差があって、フレーム面では不利に立ちそうだけど、
しっかり撃ち合えるのも東の特徴。

身長差を潰して手を出していけるか…。
ダッシュの本数がモノを言いそうな試合。
 

・井上 ヨシアキ 12戦3勝(1KO)8敗1分 28歳

B級昇格まであと0.5勝…そんなところで3連敗中。
僕が見た試合では長身を生かしたアウトボクシングをこなしていた。
大幅負け越しながら、戦績通りとは見ない方がいい選手。

僕が見た試合では判定が割れ、マイジャッジでは井上にポイントを振っていた。
その後、2戦を見ていないので何とも言えないけれど、
ジャッジへの訴求力が課題なのかもしれない。

デビューから4年半、あと一歩のB級昇格。
高身長ゆえに減量もかなり苦しいと思われる。
報われてほしい…僕がこの日、最も熱く握りこぶしを作ってしまいそうなのがこの選手。
 
 

【56kg契約 4回戦】
田村 俊雄(姫路木下) vs 菅原 秀馬(市野)

・田村 俊雄 3戦1勝(1KO)2敗 

横山と同じく関西の姫路木下ジムから遠征。
デビュー戦に勝利するも、連敗を喫し、この試合が1年半ぶりの試合。
これまで3試合、相手はいずれもデビュー戦の選手。

以前このブログで試合を取り上げた中村 洸介(結花)とは中村の移籍前、
千里馬神戸ジムに所属していたころに対戦。
判定で敗れている。
 

・菅原 秀馬 2戦1勝1敗

今年の中日本新人王では1回戦を勝ち抜け佐伯 瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ)と対戦。
判定で敗北しているが、かなり評価の高かった試合。

佐伯こそ、今年の新人王戦、僕が最も注目した選手。
西軍代表決定戦で敗れてしまったものの…。
その強さは自信を持って推していきたい。

佐伯戦の高評価以来、見たい感MAXだった選手。
 
 

【56kg契約 4回戦】
森 寛人(松田) vs 清 利樹(駿河男児)

・森 寛人 1戦1敗 20歳

デビュー戦では近藤 裕真(畑中)に敗北。
相手の近藤は期待している好選手なだけに、ノーカウント…なんて言い張ってしまいたい。
デビュー戦で負けたうえで、その後を勝ち進んでいった選手なんていくらでもわんさか。
プロのリングで初勝利を手に入れられるか!
 

・清 利樹 2戦1勝(1KO)1敗 24歳

デビュー戦で滅多に見られないほどの、痛烈な失神KO負けを食らった清。

次戦では逆に2RTKOで初勝利。
デビュー戦で綺麗なKOを飾るとその後を崩してしまう選手もいます。
逆にボクシングの怖さを思い知ったという意味で、敗北が清を強くしたのでは…なんて感じます。

…とはいえ、続かなければ意味がない。
「静岡のボクサーは猛者と拳を合わせる宿命にある」…なんて言うと言いすぎか。
ここ15年の僕のボクシング感ではそんな感じを受けまくってしまうのですが…。
ボクシングの国内シーンは静岡の選手が強いととにかく面白い。

そのあたりはまた今後のピックアップで紹介しようと思いますが…
とにもかくにも、静岡と聞くだけで、次の時代を期待してしまいます。
 
 

【スーパーフライ級 4回戦】
今野 光紀(コパン星野) vs 松浦 克貴(岡崎)

・今野 光紀(コパン星野) 4戦1勝2敗1分 32歳

デビューから敵地での2連敗の後、1勝1分で盛り返してきたところ。
前戦でもかなり際どい判定で白星を逃しており…。
今年に入って急成長…なんて声も耳にしました。
しかし、今回は強敵…果たして今野の昇り調子がどれほどのモノか…。
 

・松浦 克貴(岡崎) 3戦3勝 19歳

デビュー以来の3連勝でB級昇格に王手。
全て判定勝ちながら決してパンチのない選手ではなく、
東 健史(KUWANA)からは痛烈なダウンを奪っている。

距離計測の丁寧さには目を見張るものがあり、センスの良さは◎。
東戦の後半、足が止まったこともあり、あれから半年…どれだけ走り込んでいるか。
ふくらはぎが取れちゃいそうなくらいダッシュを重ねてほしい選手。
 
 

【スーパーバンタム級 4回戦】
加賀 聖也(タキザワ) vs 後藤 憬(中日)

・加賀 聖也(タキザワ) 4戦3勝(1KO)1敗 23歳

この選手もかなり楽しみな選手の一人。
フリッカーを軸にしたサウスポースタイルで、
前の手だけでも充分に相手を捌き切ってしまう姿が想像できる。

前回の見た試合では、左を痛めていたようで、
今回の試合でその全貌を見てみたい選手。
 

・後藤 憬(中日) 2戦1勝1敗 

細かくて速い連打に特徴を持つ選手。
相手の加賀はロングレンジを好むと思える。
距離を潰すことができれば後藤のうるさい連打に加賀が飲み込まれることも考えられるが…
しかし…加賀の前の手は異常に厄介。

得意な距離が対照的な二人。
先につかんだ方が試合を一方的に展開すると予想。
…かなり興味をそそられる戦いです。

(外したら恥ずかしいけど、それはそれで面白い試合になるのでヨシ!)
 

【56kg契約 4回戦】
三輪 珠輝(松田) vs 伊藤 記道(市野)

・三輪 珠輝(松田) 5戦2勝(1KO)3敗 20歳

前回見た試合は直前に出場する加賀 聖也との一戦。
加賀の前の手に距離を制され、実力を発揮できなかったような試合。
サウスポーにやりにくさを感じていそうに見えた。
…が、今回の相手はオーソドックス。
この選手の本来の力を見れるのではないかとワクワク。
 

・伊藤 記道(市野) 2戦2勝(2KO) 31歳

また、市野ジムから強い選手が現れた…?
なんて戦績を見ながら思ったりする。
現在東海地方で大注目の市野ジム。
次々に力のある選手を輩出している。

遅いデビューのため、上を目指すなら立ち止っている時間はない。
一気にB級昇格の権利を手に入れられるか…。
要注目選手。
 
 

【スーパーフライ級 4回戦】
畑中 建人(畑中) vs 村上 貴秋(結花)

・畑中 建人(畑中) デビュー戦 18歳

元世界王者 畑中 清詞(松田)の長男。
アマチュア戦績:32勝(5KO)10敗

ボクシングを始めるとき、畑中会長は大反対。
親と比べられる…と。
しかしアマチュアで国体3位の成績を残し、堂々のプロデビュー。
セミファイナルでの出場は、話題性の高さを示す。

最近充実の畑中ジムですから…レベルの高いスパーリングに揉まれていることでしょう。
血筋だとか以上に、その気概と努力に期待!
 

・村上 貴秋(結花) 2戦2敗

今年7月にデビューを飾り、ハイペースでの3戦目。
初勝利を目指して敵地で話題のアマエリートと戦う…圧倒的不利と思える試合も、地方ボクサーの宿命。
こう言う試合を両の拳で切り開いてこそ、記憶に残るボクサー…
なんて僕は思ってしまう。
 
 

【56kg契約 8回戦】
水野 拓哉(松田) vs ジュンドラー・M・ファウザン(インドネシア)

・水野 拓哉 11戦9勝(9KO)1敗1分

元々評判高く、昨年の新人王戦では中日本新人王MVP。
全日本新人王を期待されるも西軍代表決定戦では敵地でキワッキワの判定負け。
しかし、再起戦となった試合、1階級上の全日本新人王を制し、MVPまで獲得した市村 蓮司(RK蒲田)との試合では完璧なKO勝利。

その名は一気に全国区の国内ファンの間に広まり、
いまや「中京のホープ」としてその名をとどろかせる存在。
堂々たる日本ランカーとして、次世代を狙う位置につける。
技術が高く器用さを持ち合わせながら、フィジカルの強さもある。
とにかくバランスを崩さない、下半身の強い選手。

前戦では奥田 翔太(岐阜ヨコゼキ)にまさかのダウン。
目とカンの良い奥田に対し、大ピンチを切り抜けると、相手をそぎ落とすようにダメージを与えて行き
レフリーストップを呼び込んでの逆転勝利。
この苦戦が水野にどんな変化をもたらすか…。

撃たれ弱さをどうスポイルしていくか、水野の成長に期待が高まる。
 

・ジュンドラー・M・ファウザン 3戦3勝

確認できるレコードは3試合のみ。
前戦でIBCインドネシアスーパーバンタム級王座を獲得したナショナルチャンピオン。
東南アジアの外国人=咬ませ犬と思い込まれがちだが、
これまで来日経験0の全勝選手…蓋を開けてみないと何とも言えない。
空けてびっくり超強豪なんて経験…これまで何度あったか…。
 

—-

さてさて、長ったらしい前置きを書きましたが、正直全くアテにならないのはご了承ください。
一つの興行で目玉が飛び出すようなシーンにいくつも出会うことはいつものこと。
ワクワクと期待感いっぱい。
 

試合が終わったら、また長ったらしいレポでも書きますが…
 

こんなブログの試合評なんかアテにせず、現地で見るのが一番!
なんてったって僕の眼はニワカですので…。
 

それでは、また次回。
 
 

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