不正なジャッジについて(コラム) ボクシング選手名鑑ピックアップ！ 2016/09/05
以前から地元判定について、積極的に声を上げるのは控えてきた。
ジャッジが3人座る意味…それを考えれば、ジャッジはバラついて元々のものだし
自分のような素人のマイジャッジが正しいとも思えないからだ。
自分のジャッジと違うと、すぐに買収！地元判定！と声を上げる風潮があるように思う。
しかし、ボクシングの世界戦12Rを見ると、どちらにポイントが流れてもおかしくないラウンドは多々ある。
判定になれば、そんなラウンドが全くない試合なんてごくごく少数だ。
拮抗した試合になれば、1Pや2Pの差で勝敗は入れ替わる。
「どちらに転んでもおかしくない試合」
なんてフレーズを僕はよく使うが、拮抗した試合のほとんどがそうだと思う。
両者が全力を出し切った競った試合を決めるのは、
ジャッジ席に誰が座っているのか？
…そんな運が大きく影響すると感じる。
しかしながら、運で片づけられない地元判定は確かにある。
ランディ・ペタルコリン(比)がオマリ・キムウェリ(豪)に敗れてWBA暫定王座を奪われたが…
レフリーがキムウェリのダウンを何度もスルーした…
死角で起こればありうることだが…何度も起こるようであれば、
そのレフリーの資質に問題があったか、なんらかの意図があったかの2択だと思う。
ダウンをダウンとして裁定せず、キムウェリの体に何かあったらどうするつもりだったのだろう。
レフリーの不正だけは絶対に許せない。
それは命の問題だ。
また、7月に行われた、ガニガン・ロペス(メキシコ)vsジョナサン・タコニン(比)の、
ロペスへ9P差のジャッジはやりすぎだと思うし、自分の中の許容の範囲を超えていた。
タコニングは世界初挑戦でもタイのコンパヤック・ポープラムックに強引な負傷判定…
そして、信じられないスコアで敗れ去っている。
その後、チャンスに恵まれず、世界ランキング1位でずっと待機した揚句につかんだチャンスである。
彼のボクシングにまた…納得のいかないスコアがつけられたことを悲しく思う。
こんなの…勝ったロペスだってかわいそうだ。
「地元判定で勝ったロペス」
「強いタコニングに意地を見せたロペス」
…どちらがロペスを美しく語れるだろう。
ボクシングは時に敗者を美しく引き立てる。
僕はのマイジャッジは1P差でタコニング。
それも、かなりロペスに甘く見て…だと思っている。
しかしながら、ジャッジを下したのは世界戦を判定するほどの専門家。
僕は素人…。
どうしたらそう見えるのだろう…間違っているのは自分じゃないか？
そんな思いで動画を何度も見返している。
「許容の範囲を超えていた」と書いたが、
それが僕の浅はかな見方に問題があるのであってほしいという思いが消えない。
そしてどうかロペスを非難の対象にしないでほしい。
ロペスは必死に戦った…ついたスコアは納得いかないけれど、
リング上の二人は死闘を繰り広げた…。
僕は二人の試合を待っていてよかったと思わされた。
誰もが納得いく判定…現行ルールに乗っ取ればそんなものは存在しない。
じゃあ、かつてのアマチュアのように、ヒット数を測定？
それはボクシングの原点である殴り合いから遠ざかり、
ボクシングの魅力を削いでしまうのは結論として出ていると思う。
そのルールの導入で、アマチュアのボクシングを見なくなったファンも多い。
「正しい判定って何？」
これがそもそも曖昧だから…きっとおかしなジャッジに敗北する選手が出てきて
また、勝った選手もその被害者になってしまう…なんて思う。
そして、また疑問が湧く。
「非難されるべきは選手じゃなくジャッジでは？」
ファンが、ジャッジをジャッジする…
そんなサイトがあってもいいのではないか？
ジャッジの名前一人ひとりに対し、納得いった、いかなかったのWebアンケートをとり
そのパーセンテージをポイント化する。
世界で最も信頼できるジャッジが誰なのか？
ランキングにしたっていい。
ファンは糾弾や罵倒するより、誰が素晴らしいジャッジなのかを評価する…。
そんな立場の方がより楽しめるのではないか…なんて考えてしまう。
日本発のそんなサイト…面白いと思うんですが…。
世界に広がったりしないだろうか？
誰かやってくれないでしょうか？
(他力本願でごめんなさい)
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