中日本の自慢！名リングアナウンサー(コラム) ボクシング選手名鑑ピックアップ！ 2017/10/25
眞野和之。
静岡県静岡市、新東名新静岡インター付近にある散髪屋。
ここの理容室の店主こそ…我々中日本のボクシングファンが全国に誇るべき、名リングアナウンサー。
歩く姿はとってもダンディ。
会場に響き渡る、深い声。
談笑する姿は小粋なおっちゃん。
そして時にリング上でツイストダンス…を踊ることもあるらしい(僕は見たことない)
彼の声でその日の興行が始まる。
いよいよ…。
たとえばWOWOWでビッグマッチを観戦しているファンなら…
待ちに待った試合が始まる前、ジミー・レノンJrの声や、マイケル・バッファーの声で、
その気持ちがグッと盛り上がるはずだ。
中日本のボクシングを観戦する僕にとって…
眞野和之の声はそれ以上…。
中日本ボクシングの興行は月に0～2回。
3回もあれば大儲け。
(…かといって静岡や三重、石川なんかになると行くに行けないことも多いが)
後楽園ホールと違い、毎週試合があるわけではない。
次の興行を今か今かと待ちわびて、当日は満を持して家を出る。
全ての興行が、待ちに待ったビッグマッチなのだ。
そして、響き渡る眞野アナの声を合図に、「さぁ…これから」。
そんな感情を一気に高める。
名古屋で行われる世界戦で、リングアナが眞野さんじゃなかった…。
これに僕はがっくり来た。
田中 恒成(畑中)が…名古屋のボクサーが世界王者になり、ホームで世界戦を行うのになぜ…。
中日本自慢のリングアナがお披露目されないんだ…。
今現在、世界戦常連のリングアナより、僕は眞野さんの声が好きだ。
地元びいきなのかもしれない…でも…あぁ、眞野さんだったらなぁ…なんて毎回思う。
TVで流れる世界戦で、眞野さんの声が響いたら…どれだけ高まるだろう。
多分だけど…まだTVで流れるような世界戦で眞野さんのコールはないよね？
選手のコールは、はっきりと無駄な演出なし。
クラシックで王道。
選手がリングに上がった後、激励賞があると、賞を出したファンや企業の名前を読み上げる。
そして選手にその激励賞を手渡す時、マイクを外してのセリフ。
「ハイ！げきれーしょー！」
近所のおっちゃんが「やったな！頑張れよ！」って言うくらいの軽い感じがたまらなくいい。
それまでのしっかりしたリングアナの声とのギャップがたまらなく好きだ。
マイクを外しているんだけど、たまにこの声がマイクに入ってしまう。
この声が聞こえるかどうか…運が良くないと聞くことができない。
聞けたらその日はちょっとテンションが上がる。
これを聞きたいがために激励賞を出してみようかいつも迷う。
試合が終わった後…
「さ、勝ちましたので…」
で始まる勝利者インタビューはお馴染み。
応援していた選手が勝った日は、この声がずっと耳に残っている。
地方のローカルな興行と、大々的な世界戦では勝手が違うだろうし、
いつもの眞野さんの定番の流れとは違う形にもなるだろう。
でも…TVの世界戦から流れてくる眞野さんの声…憧れてしまう。
なんだったらラスベガスでゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)とかをコールしてほしい。
ゴロフキン相手に…
「ハイ！げきれーしょー！」
…ってやる眞野さんが見たい。
戸惑うゴロフキンの…
「げきれーしょー？？？ノー！！！！ビッグドラマショー！！！」
そんなくだりも想定の範囲で…。
ほんといろんなところで、眞野さん大好き、眞野さんに世界戦を…って叫んでいるんだけど…
なかなかそんな声は世間には浸透してくれず…。
刈谷での興行が終わると、いつも急いだ様子で駅へかけて行く忙しそうな眞野さん。
声をかけるタイミングなんてほとんどなくて、この前、
駅のエレベーターで偶然一緒になった時に一言…「大好きです」とだけ伝えられたんだけど…。
やっぱり急ぎの道中だったようで…ちょっと迷惑だったかもなぁ…とも思ったりする。
もし機会があれば、静岡の散髪屋に行って髪切ってもらおうかな。
お願いしたら…自分の名前とか、コールしてもらえないだろうか。
気分はプロボクサー…そんなの最高じゃないか。
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