2025/12/27 -愛知・愛知県国際展示場- 第7試合~セミファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2025/12/27 -愛知・愛知県国際展示場- 第7試合~セミファイナル(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【54.5kg契約6回戦】
辻 永遠(MR) ○ vs アナルバイ・ムルザバエフ(キルギス)

6R判定 3-0(59-54、58-55、60-53)

辻が長い距離からムルザバエフの入ろうとする立ち上がりだが、
力強く重戦車のようにどっしりと攻め込んでくるムルザバエフ。

しりじりと詰めながら、鋭く跳び込んで強打を撃ちつけるムルザバエフ。
ジャブで突進を阻む辻、足を使いながら距離をキープする。
自分から出てアッパーの連打、強引に入ってきたところにカウンターなど、
時間が進むにつれ、辻がムルザバエフを翻弄していく。

4Rに入ると辻がパンチをまとめる場面が増え始める中、
ムルザバエフのパンチが辻の後頭部に入る場面も増える。

5Rには低く入り続けるムルザバエフの頭が衝突し、ムルザバエフに減点。
ここで追い込まれたムルザバエフが強引に攻め込んでいく。
ラフにガチャガチャと突っ込んでくるムルザバエフ。
辻は慌てずジャブ、左アッパーと、前の手をしっかりと機能させて
試合終了のゴングを迎えた。

マイジャッジは59-54 辻

追いかけ続けたムルザバエフ、一切の失速はなかった。
スリリングなパンチを振り込み続け、ラフにやりにくさを発揮した。
油断すれば一気に相手を飲み込みかねないパワフルな戦いぶりは脅威だった。

そんな相手を、辻がしっかりと封じ込んだように思える。
要所で突き刺さる辻の左フック、左アッパーが印象的だった。
ジャブで相手を止めながらの戦いぶりもあり、前の手で制した試合にも見えた。

力の差を見せてトップランカーの面目を躍如。
一国のアマチュア王者にはっきり勝利。
タイトル戦線へ…挑んでいく辻が見たい。

辻 永遠 13戦11勝(7KO)1敗1分
アナルバイ・ムルザバエブ 1戦1敗

 

【フェザー級6回戦】
溝越 斗夢(LUSH) vs ○ ジョンリエル・カシメロ(比)
5RTKO

お互いに真っ向勝負のスタンスを見せる二人。
大きく振り合う中、お互いにしっかりと反応して外し合う二人。

強烈にボディを襲うカシメロだが、溝越は右のカウンターを撃ち込みカシメロを後退させる。
三階級を制したカシメロと撃ち合う溝越、顔面を跳ね上げられても引かず。
痛烈なジャブの被弾が重なる中、徐々にダメージも積み重なる。
鼻血を吹き出しながら、カシメロに対して、「逃げない」というスタンスを示し続ける。

カシメロを捉える場面も見せながら、4R終盤には強烈な右を相撃ち。
5R、カシメロがパンチをまとめたところで、溝越がダウン。
立ち上がったが、レフリーは続行を許さなかった。

TKOタイムは5R 1分10秒

ここ数年、勝ったと思った試合が逆に出たり、試合直前の怪我で試合が流れたり。
思ったようにはいかないことが続いていたキャリア。
様々な場面で踏んだり蹴ったりにも見えていた溝越。

足を使っていれば…もっと誘えば…いろんなたらればはある。
でも、そうじゃないとも思える。

三階級制覇王者に対し、下がらないと決めて、喧嘩をしに行ったように見えた溝越。
何もかもうまくいかず、世の中に対するフラストレーションを、
絡んできた相手にぶつけるような…
駅のホームで不良がやるケンカを、強打のカシメロを相手に仕掛けたように思えた。
「死んでもいい」くらいの覚悟で。

「喧嘩はしてもいい。悪いことはするな。」が溝越が父親から受けた教え。
そして、それはそのまま溝越の人間を表現する。

溝越はそれでいいと思えた。
やりたいように、自分自身を表現すればいい。
人としての魅力に溢れた選手だ。

僕の大好きな溝越が帰ってきた。
お帰り溝越。

溝越 斗夢 18戦11勝(5KO)6敗2分
ジョンリエル・カシメロ 41戦35勝(24KO)5敗1分

 

■OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ
【バンタム級10回戦】
ケネス・ラバー(比) ○ vs アーヤチ・サイリクエ(中)
2RKO

ガードを固めるサイリクエに対し、好戦的に攻めていくラバー。
ボディを強烈にえぐっていく。

2Rに入ってジャブを出し始めるサイリクエだが、
重厚に攻めていくラバーが、ガードの上からねじ伏せるようにダウンを奪う。
一度は立ち上がったがロープに詰めてねじ伏せるように2度目のダウン。

サイリクエは膝を着いたまま立ち上がらず、テンカウントが数え上げられた。

KOタイムは2R 2分7秒

手を出すことさえほとんどできずにねじ伏せられたサイリクエ。
ボクシングは相対的なもの、相手の実力が高ければ何もできない試合もある。
これまでの実績もしっかりある選手だったが、ラバーの桁外れの強さに敗北した。

世界戦線への突入が待たれるラバー。
資格充分と言える防衛劇を見せたが…。
メジャー4団体のうちWBO以外の3団体でランキングされる中、どの王座へ挑んでいくのか。
どの王座にチャンスがあるのか。

待機グループに入ったとも思える状況。
ただ、ここから長い待ち時間でキャリアを消費することもよくある話。
この勢いのまま、世界へ挑んでいく姿が見たい。

ケネス・ラバー 17戦17勝(12KO)
アーヤチ・サイリクエ 26戦12勝(5KO)10敗3分1無効試合

 

 

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