2025/04/05 -愛知・名古屋市昭和スポーツセンター- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
【スーパーバンタム級8回戦】
長谷川 烈(KG大和) vs 武藤 涼太(松田)
長谷川 烈 11戦8勝(3KO)3敗
これまでは高橋 烈の名前で戦ってきた。長谷川に名を変えてまた中日本へやって来る。
三輪 珠輝(名古屋大橋)、植松 卓美(駿河男児)と中日本のA級戦士たちを連続撃破。
スイッチを繰り返し、独特のタイミングと動きを見せるトリッキーな選手。
福島県会津若松市出身の28歳。
東日本管轄、神奈川県のKG大和ジム所属。
武藤 涼太 9戦7勝(5KO)1敗1分
日本スーパーバンタム級ユース王者、日本同級10位。
全日本新人王獲得後、日本上位ランカーへアタックして敗戦。
ランキングを失うも、すぐさま日本ユース王座奪取でランキングを奪還した。
前の手の左の威力は脅威。愛知県春日井市出身の20歳。
中日本キラーと化している長谷川が、対中日本3連戦でランカー挑戦。
老舗名門松田の新鋭武藤の歯車を狂わせにかかる。
実力証明済みの難敵長谷川を、まだ若き武藤が攻略できるか。
【フライ級8回戦】
坂井 涼(畑中) vs 中山 祐太(一力)
坂井 涼 9戦8勝(4KO)1敗
日本フライ級6位。岐阜県大垣市出身の22歳。
全日本新人王獲得後から、全日本新人王対決2連戦を制して、上位ランカーまであと一つ。
前戦では急遽の名古屋国際会議場メインイベンターを見事に務め上げた。
的確で回転のいい連打は逸品。
中山 祐太 18戦8勝(5KO)7敗3分
中日本のリングでは初登場となるが、後楽園ホールで2試合ほど観戦した選手。
無尽蔵のスタミナと手数で相手を飲み込んでく。
現在ノーランカーに甘んじてはいるがいつランキング奪取してもおかしくない強豪。
東京都江戸川区出身の29歳。
東日本管轄、東京の一力ジム所属。
一力ジムが主催する興行「Fighting Bee」で最も面白い選手がやって来る。
坂井の回転のいいコンビネーションで中山が止まるか否か。
怒涛の手数で中山が、「中山ワールド」に引きずり込むシナリオも存在する。
ノーランカーでも実力ランカークラスの選手がゴロゴロ転がっているのがA級戦線。
ずば抜けたスタミナと手数という尖った武器を持つ中山はその代表格とも思える。
全日本新人王対決を2つも乗り越えた後は、無名の強豪を迎える。
坂井が茨の道で頂を目指していく。
【スーパーフライ級8回戦】
ソン・ウェ(中) vs 犬塚 音也(松田)
ソン・ウェ 6戦5勝(3KO)1分
日本のリング初登場のために初見。
無敗戦績で日本のリングに乗り込んでくる強豪選手。
実力は未知数だが、6戦中2戦は海外でこの戦績。
内弁慶の実績ではない。
犬塚 音也 10戦9勝(4KO)1分
日本スーパーフライ級7位。
万能型でありつつ、好戦的で屈強な体を持つ。
撃たれ強さに依存しがちな場面も垣間見せていたが、改善しより安定感を増した。
唯一引き分け、優勢点で全日本新人王を阻んだ藤野 零大(カシミ)との決着戦を望む。
先を行った藤野に対し、着々と勝利を重ねてランキング上は追い越した犬塚。
そのうえで決着戦を望む声をあげたが、ここでそれを阻まんとする相手が立ちはだかる。
昨今、中国人選手は日本のリングで猛威を振るっている。
日本初登場とあって実力未知数ではある者の、実績的には強豪の選手。
この関門を突破して、見てきたファンたちが望むカードを実現させることができるか。
全ては犬塚が両拳で切り開くもの。
【スーパーフライ級10回戦】
畑中 建人(畑中) vs ウィルベルト・ベロンド(比)
畑中 建人 16戦15勝(10KO)1敗
IBF世界フライ級13位、OPBF東洋太平洋同級4位、日本同級3位。
WBOアジアパシフィック王座を獲得し、世界が見えるところまで手をかけながら、防衛戦で惜敗。
相手は畑中に成り代わるように世界挑戦を叶え、スプリットまで迫った。
愛知県名古屋市出身の26歳。父は天才、畑中 清詞(松田)。史上初の親子世界王者を目指す。
ウィルベルト・ロンド 27戦17勝(6KO)8敗2分
フィリピンスーパーフライ級2位。
日本のリングでは5戦5敗だが、うち2戦はタイトルマッチ。
アジア圏の強豪として認められている存在。
松本 海聖(VADY)からはダウンを奪い、あわやのシーンを作り出している。
実力的に世界戦線で戦えることを示しはしたが、敗戦は敗戦。
実績的には作り直しが必要となった畑中。
再起戦を腰の怪我で飛ばしてしまう不運もあり、ようやく再スタート。
負けてからがボクシング、負けから強くなってこそボクサー。
父の畑中も、世界初挑戦で敗北し、2度目の挑戦で世界を奪取した。
再起戦もまた、リスクある選手との対戦。
フィリピン人らしい思い切りのいい強打を持つ選手。
畑中がもう一度、世界へ向けて歩みを進めていく。
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