中日本所属選手 5月の試合結果(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2023/06/01
今月、中日本の選手が、中日本の地以外で戦ったのは以下の興行のみ。
5/09 後楽園ホール [フェニックスバトル100&ふじの国PROFESSIONAL BOXING3]
こちらは東日本の大橋ジムと中日本の駿河男児ジムが後楽園ホールで共催したものとなります。
中日本の駿河男児ジムが主催に加わりますが、場所が中日本でない事、
平日夜の興行で観戦が叶わず観戦記が書けない都合から
このページで中日本外の試合として扱います。
…というわけで、試合結果でございます。
【50.0㎏契約6回戦】
佐伯 侑馬(大橋) ○ vs 鈴木 尊虎(トコナメ)
5RTKO
国体3位の実績ある選手と対峙した鈴木。
スペック差もある中、序盤からハードヒットをもらう。
耐えながら強烈に左フックを撃ち込むなど可能性を見せるが、
5Rにボディから崩され、リングに沈んだ。
A級昇格まであと1勝としながら
あれほどタフだった選手が2戦連続のKO負け。
相手はB級デビューのアマ実績のある選手。
東京で名を売るチャンスだったが、強い奴らが沢山いることを実感させられた。
立ち向かっていった鈴木を、誇りに思いたい。
【ライト級8回戦】
湯川 成美(駿河男児) vs ○ 村上 雄大(角海老宝石)
0-3(73-78、72-79、71-80)
完璧に対策され、徹底された。
湯川にハマる形を作られると、ただひたすら勝利に向かって走られた。
それを成しえる村上の力量を認めざる得ないところだが、
狙われる立場になれば、こういった展開も当然のこと。
終盤、ノーガードの一発狙いが賛否あったように思うが、
展開を変えれない中、何もできずにズルズルいくよりは
可能性を見出すという意味で、アリだとは感じた。
ただ、その拳が結果を産み出すことはなかった。
露見してしまった”湯川攻略大全”。
この試合をモデルに相手が作戦を組んで来ることもあり得るだろう。
これから立ちはだかる物は、見た目以上に大きいように感じる。
傍目にはキャリアの窮地にも見える。
乗り越えるしかない…きっと見せてくれる。
ここを越えて行く湯川が楽しみでならない。
【スーパーフェザー級8回戦】
木村 蓮太朗(駿河男児) ○ vs 干場 悟(蟹江)
3-0(77-75、78-74、78-74)
序盤に左拳を骨折しながら、しつこい干場を退けた木村。
しつこさは干場の真骨頂。
相手の状況は関係ない…どんな状況でも、変わらず、相手を疲弊の沼に引きずり込んで行く。
木村のトラブルが、干場善戦の理由を10割持って行くのは行き過ぎにも思える。
怪我をしにいくようなスポーツ。
8Rも戦えば、何らかしらのトラブルは起こりえる。
ダメージを与えあう性質からは、相手にトラブルを起こしたほうの勝ち…
もしくはトラブルが起こってしまった方の負け…そんなスポーツでもあると感じる。
それが偶発的か、必然的かは勝負において関係のない事だ。
しつこさを全開に発揮する干場に
片手落ちで勝てるあたりが、技量のなせる業だと感じた。
この試合を乗り越えたのは大きい。
状況と相手を鑑みれば、今後に期待を抱くのに充分だとも思った。
【53.0㎏契約8回戦】
村地 翼(駿河男児) vs 近藤 冬真(蟹江)
○3-0(77-75、77-75、78-74)
国内のボクシングを注視する多くの人が知っている。
ノーランカー 近藤が強い強い選手であることを。
勝ったと思った星を何度も落とし、実力は並みのランカー以上であることを示して来た。
元WBO-AP王者vsノーランカーの試合でも、決して不足感を感じさせない。
試合は1R差で村地を支持するジャッジが2人。
ベルトを巻いたものにさえここまで迫り、そしてそれが驚きではないノーランカー。
肩書はないがリスクのある相手。
ランカーとして、近藤を迎えることが逆に勲章にも感じてしまう。
上位ランカーが、ノーランカーとの試合を接戦で勝ち切った。
そんな試合ではあるが…相手が近藤であるからこそ、
村地が上を目指すに充分と思える。
いざ…二つ目のベルトへ。
日本王座のベルトが久々に静岡へやって来る日を楽しみにしている。
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5月の中日本敵地戦績
6戦4勝2敗
(所感)
近藤の存在感がいかつすぎる。
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