2024/6/16 -石川・石川県産業展示館2号館- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
北陸の原石 英 洸貴(カシミ)をメインに据え、
昨年の全日本新人王、藤野 零大(カシミ)が凱旋のリングに上がる。
見どころたっぷりの北陸、金沢のカシミジム主催興行「拳の嵐」が開催。
6/16 14:00ゴング。
こちらHAB北陸朝日放送のYoutubeチャンネルと…
ボクシング選手名鑑チャンネルの2チャンネルで同時ライブ配信!
HAB北陸朝日放送では元世界王者の飯田覚士さんが解説!
ボクシング選手名鑑チャンネルのメイン配信では生の音を!
ボクシング選手名鑑チャンネルのサブ配信ではせきちゃんがおしゃべり!
ボクシング選手名鑑チャンネルからの配信は以下からどうぞ。
というわけで、今回もせきちゃん的みどころ紹介でございます。
【60.0kg契約4回戦】
中村 永遠(トヤマ) vs 知賀 竜一(LUSH緑)
中村 永遠 デビュー戦
デビュー戦の為に初見。
アマチュア経験もなく、ボクシング歴としても浅いそうだ。
知賀 竜一 1戦1勝(1KO)
デビュー戦ではいきなり右を効かせると、
そこから右を畳みかけての速攻TKO劇。
2年近くの間を置いて2戦目の試合に挑む。
看板選手だった長谷 和紀(トヤマ)がリングから遠ざかりしばらく経つトヤマジム。
女子では石黒 紗良(トヤマ)がコンスタントに試合をこなしているが、
2戦続けて勝ちを逃すなど、戦歴的には苦しんでいる状況。
次を待つ状況に置いて、新しい選手の登場…期待したいと思う。
知賀については、右ストレートの良さと、効かせた場面で攻め切る強さは披露しているものの
デビュー戦が僅かな時間で終わっている分、はっきりとしたフォルムはつかめていない選手。
この試合で戦いぶりをしっかりとチェックしたい。
【スーパーフライ級4回戦】
木内 翔太(カシミ) vs しゃかりきロビン 柊野(SRS)
木内 翔太 2戦2敗
好戦的に戦える選手。
デビュー2連敗と、勝利には届いていなものの、
劣勢の場面でもしっかりと撃って行ける姿を見せて来ている。
しゃかりきロビン 柊野 2戦2敗
東日本の選手の為に初見。
ダブルノックダウンが発生したデビュー戦。
そこから1年半の空白を空け、今年4月に復帰戦を戦った。
初勝利を目指す二人の戦い。
柊野の戦いぶりを見れておらず、勝敗予想は難しいが、
東日本から初勝利を目指して乗り込んで来る柊野を木内が迎え撃つ構図。
■2024年度中日本ライト級新人王準決勝
【ライト級4回戦】
小西 聖羽(カシミ) vs バンザイ・リオン(天熊丸木)
小西 聖羽 1戦1敗
デビュー戦では敗戦したものの、勇猛果敢な戦いぶりは感動を呼んだ。
名古屋でプロテストに合格するも、デビューは叶わず。
地元に戻ってデビュー前の挫折を乗り越える試合を見せた。
バンザイ・リオン デビュー戦
デビュー戦の為、初見。
フィリピン出身のリオンが天熊丸木ジムからプロデビュー。
「いい試合」はしたものの、勝利には届かなかった小西。
勝負事の世界、プロとしての結果に小西が挑んで行く。
名門天熊丸木のボクシングと勇敢なピノイの血が融合するリオンの戦いぶりも楽しみな所。
前座4回戦の濃厚なドラマが詰まった試合に思える。
勝者は8月11日の中日本新人王決勝、刈谷あいおいホールへ登場する。
■2024年度中日本スーパーバンタム級新人王準決勝
【スーパーバンタム級4回戦】
山本 愛翔(カシミ) vs 濱田 広志(天熊丸木)
山本 愛翔 1戦1敗
アマチュア戦績は22戦、高校選抜出場の実績を持ちながら、
全日本新人王候補とも言える村田 碧(和光)に完敗を喫したデビュー戦。
屈することなく、新人王戦にエントリーした。
濱田 広志 3戦3敗
普段の練習を見る人達が口をそろえて「強い」と言う選手。
しかし、デビュー3連敗…プロの厳しさを全身に浴びている。
勝てる相手は沢山いる、試合の組み方で初勝利を与えることは容易。
しかし…それを拾いに行くわけでなく、陣営ともども勝負の新人王エントリー。
「本当は強い」二人が初勝利を目指す激突。
対抗ブロックに優勝候補の藤本 翔大(LUSH)が控えるトーナメント。
初勝利へ…決勝の舞台へ…そして覚醒へ。
プライドバッキバキのカードがトーナメントで運命的に成立している。
【スーパーフェザー級4回戦】
新田 晃生(カシミ) vs ブンヤリット・プムマーク(タイ)
新田 晃生 4戦3勝(1KO)1敗
昨年の中日本新人王、今年の中日本新人王戦はエントリー1名で、
2年連続の中日本新人王となっている。
アマチュア戦績は15戦8勝7敗
ブンヤリット・プムマーク 2戦1勝1敗
日本のリング初登場の為に初見。
直近の試合では、ナックニット・サンシービ(タイ)に勝利している。
6回戦で日本人選手との引き分けも記録しているナックニットへの勝利は
結果としてB級クラスの選手と言っていい実績と思える。
新人王戦は10月の中日本・西部日本新人王対抗戦が初戦となっている新田。
この試合に勝てばB級昇格の権利を得た上で、
各地区の新人王達との戦いへ挑んで行くことができる。
新人王戦ではB級の権利を持つ選手同士の戦いとなった場合、
試合は5回戦で行われ、勝てばB級の1勝としてカウントされる。
2勝でA級昇格となることから、新人王戦の中でB級での勝利数を稼ぎ出すことは
のちのちのキャリアを大きく変えてくれる。
最短距離を走る為にも重要な1戦となっている。
アマチュア戦績は13戦9勝4敗。
ジャブ一撃のKOでも魅せた、前の手の左の威力は抜群。
長井 京志朗 5戦4勝(1KO)1敗
昨年の中日本・西部日本新人王対抗戦で岐阜のリングに立ち
絶妙なカウンターを撃ち込んでセンスを見せた。
その試合の1RTKO負けが唯一の敗戦。
中日本・西部日本新人王対抗戦のリマッチとなる試合。
藤野がが左フックをジャストミートさせ、ラッシュで沈めた1RTKO劇。
そのまま全日本新人王まで駆け上がっている。
現在日本スーパーフライ級10位でありながら、
日本王座挑戦資格のあるA級へはまだ1.5勝が必要。
昨年の中日本新人王トーナメントで引分けた犬塚 音也(松田)はA級に昇格。
全日本新人王の1年先輩である佐野 遥渉(LUSH)は翌週にWBCユース王座を狙う。
どこを切り取ってもライバルだらけ…絶対に落とせない熾烈な争いの中で、
虎視眈々とリベンジを狙う相手が立ちはだかる。
カウンターセンスは秀でているように見える。
一度は沈められた藤野の強打に、その拳を合わせて来るか…勝算なしではないハズだ。
ランカーとして狙われる側となったことが明確に見えるマッチメイク。
挑むもの、挑まれる側…対極のシルエットが背筋にゾクゾク来るカード。
【フェザー級8回戦】
英 洸貴(カシミ) vs ソンムサック・ヌオーエー(タイ)
英 洸貴 19戦12勝(4KO)2敗5分
元日本フェザー級ユース王者。デビュー戦から才能を高く評価され、
自然発生的に「北陸の原石」と呼ばれた。
ユース王座獲得後は6戦負けなし、堅いディフェンスが特徴的。
クセモノ揃いの日本ランカーたちの中でも、崩しにくさは随一と言っていい選手。
ソンムサック・ヌオーエー 6戦4勝(3KO)2敗
2敗はいずれも日本のリングでのものだが、内容は2P差まで迫った判定負けと、
フルマークだったが、相手に最大限の警戒を敷かせた判定負けの2試合。
前戦で戦った溝越 斗夢(緑)は、「相手のパンチが固すぎてカウンターを撃てなかった」と。
メインイベントで迎えるのは日本で連敗中のタイ人選手。
しかし、内容まで目を通せば、ランカークラスを苦戦、警戒させる選手でもある。
8R24分の中で、英の堅いディフェンスを破って拳が届く瞬間があれば、何が起こるかわからない。
WBOアジア太平洋9位、OPBF東洋太平洋11位、日本11位と、
日本の主要地域王座すべてでランキングされる英だが、いずれも下位。
ここを取りこぼせば、すべて失う可能性も往々にある。
再浮上には負けられない試合であることは間違いない。
上位浮上、そうしてタイトルへ…。
地元リングでその狼煙をあげたいところ。
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