2024/5/27 -東京・後楽園ホール- 第1試合、第2試合(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2024/5/27 -東京・後楽園ホール- 第1試合、第2試合(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【女子バンタム級4回戦】
長崎 未久(北澤) vs ○ 和田 千夜美(一力)
4R判定 0-3(37-39、37-39、37-39)

一回り小さい長崎が、和田の長いパンチをかいくぐって
ボディを撃ち込んだのがオープニングヒット。
しかし、その後は強烈に撃ち込まれる和田のストレートに入れず。
和田は連打にも繋げ、1R終了間際には右ストレートを強烈に突き立てる。

2R開始と共に攻めに入った和田。
押し込まれる長崎だったが、なんとか手を返して抵抗。
一発当てるまでに、顔面を跳ね上げられる被弾を複数浴びる苦しい展開だが、
和田の手数が収まると、展開は互角か。
長崎が和田のパンチに合わせてカウンターを奪う場面が目立ち始める。

3Rには下から上へ突き上げて行く長崎。
相撃ち覚悟にも見える長崎の攻め。
中盤には長崎の強烈な右で和田がフリーズする場面も。
和田が正面からの撃ち合いに転じると、和田が上回るか。

最終ラウンドには両者激しい撃ち合い。
決して怯まない長崎、かなりスリリングなタイミングでお互い捉え合うが、
ヒットを多く奪っていくのは和田の方。
猛烈に撃ち合う中、試合終了のゴング。

マイジャッジは39-37で和田。
公式ジャッジも同じくの3-0で和田の勝利。

前半、長いリーチを活かして和田がはっきりと上回った。
長崎にとっては距離が遠いまま着々と時間が進んで行く中、
3Rにはもらいながらも詰めて強打を叩きつける。
強烈な被弾に和田が劣勢にまわったようにも見えたが、
最終ラウンド死力の撃ち合いで押し切った和田が判定勝利。

入りからフレームの利点を活かして主導権を握った和田。
もらいながらも…で起死回生に繋がらんとする一撃を撃ち込んだ長崎。
最終ラウンドの撃ち合いで押し切った和田。
2分4Rの中に濃厚な展開が繰り広げられた試合だった。
面白く熱い女子の試合でこの日の興行に熱が入ったように思える。

長崎 未久 4戦1勝3敗
和田 千夜美 2戦2勝

 

【ウェルター級4回戦】
朴 優輝(T&T) ○ vs 吉野 奏摩(一力)
4R判定 2-1(39-37、39-37、37-39)

ジリジリと前に歩みを進める吉野。
緊張感のある戦いの中、吉野が右で朴の顔面を跳ね上げてパンチを纏める。
ガードを固めて乗り切った朴、お互い強打で捉え合うスリリングな展開。
至近距離では吉野の回転が勝るか、しかし撃ち終わりに叩き込む朴の左フックは強烈。

ジリジリと詰めていく吉野、距離を維持する朴。
2R後半、朴が撃ち終わりを狙う左フックを何度も突き刺す。

時折被弾しながらもガードを高く上げて撃ち返す朴。
吉野はガードの上からでも叩いていく。
3Rは吉野が手数を増し、その撃ち終わりを待つ朴と、大きく手数の差をつける。
お互いもらいながらでも…の展開。

最終ラウンドは猛烈に撃ち合う中、
朴が何度も強烈に右を撃ち下ろして終了のゴング。

マイジャッジは38-38のドローだったが、判定は割れて2-1で朴の勝利。

両者4R、12分間の中にしっかりと出し切った試合に見えた。
手数を多く出してくる相手に、しっかりと印象に残る一撃を放って行った朴。
どちらに転んでもおかしくないラウンドを制してのデビュー戦勝利となった。

対して吉野は勇敢に攻め、手数で上回った。
見る者によっては、吉野についてもおかしくなかった試合。
初勝利まであとほんの僅かと思える戦いぶりだった。

朴 優輝 1戦1勝
吉野 奏摩 3戦3敗

 

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