2024/5/27 -東京・後楽園ホール- 前置き(中日本ボクシング観戦記・番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
前日の26日だった。
「結婚を前提にお付き合いしてください。」と言った。
返事はOKだった。
その人の声を初めて聴いた瞬間だった。
理由はわからない…好きになってもいい人だと思えた。
この人なら受け入れてくれると思った。
行くしかないと思った。
彼女の声は、自分が好きになることを許してくれるように思えた。
そこで気付いた。
婚活珍道中なんて飛び回っていたが、どことなく心は後ろ向きだった。
自分に自信がなかった。
「好きになったら、迷惑をかける」
だから、初対面でも結婚してくれる相手を探していた。
それだけ勢いのある人じゃないと、その劣等感のようなものが拭えないと思った。
結局僕は相手を「勢い」という条件でしか見ていなかった。
「勢い」で好きになれる相手を探していた。
素敵な女性たちには沢山出会った。
だけど、僕にとって「好きになってはいけない人」だった。
それぞれの生活がある、邪魔をしたくない。
そんな思いばかりだった。
「結婚してしまって、感情やそんなものは後付けでいい。一緒にいれば好きになる。」
そう思っていた心が切り替わった。
「好きになってしまえばいい。その後のことは後から考える。」
相手の女性は条件的には全く合わない相手だ。
結婚するには色々と手放さないといけないものが多くなる。
それを乗り越えようとする気持ちがあれば、乗り越えられる。
手放すものは手放せばいい、それでもいいから一緒にいたいと思える相手だと思った。
考えて見れば、自分のボクシングに対してのスタンスがそうだ。
全ての根源は「好きだから」でしかない。
お金のこと、自分の時間のこと、損得で考えたら何もできない。
むしろ損しかしない。
だけど、そこじゃない。
その結果、色んな人達に出会い、色んな人達を愛し、色んな人達に愛されている。
「好き」が全て…そう生きてきたはず。
3000円だけ握りしめて、深夜バスで東京へ飛び出していった女の子がいる。
ボクシングが好きだから、自分を応援してくれる人たちが好きだから。
「好き」に向かって突っ走っていった。
誰もがうらやむような生き方だと思う。
辛くてしんどい場面はいくらでもある。
それを想像して怖くて動けなくなる。
突撃して、恐怖をぶち壊し、その先に辿り着いた彼女は、
しんどくて厳しい毎日を羨ましいほどにイキイキと生きている。
ボクシングは損が多すぎる…と見ていて思う。
やっている選手たちを支えているのは「好き」だ。
そして「好き」を全うした選手たちは、
普通では手に入れられないほどのものを手に入れてリングから降りていく。
リングを去るときの濱口 人夢(市野)のような顔をできる人間がどれだけいるだろうか。
さて、ここでいつもの前置き。
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
そして、TVで観戦するのとは違い、1つの角度しか見れず、スロー再生もない。
レフリーで隠れたタイミングでパンチが入っても気付けないし、かなり離れた自由席での観戦。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。
東京に飛び出していった、樋口 藍(一力)のようになりたい。
自分の「好き」との真っ向勝負をしているようにも見える彼女を応援したい。
17歳も年下の女の子の生き方に憧れる。
この日は後楽園ホール。
「樋口 藍についていく」
戦いぶりを目と心に焼きつけに来た。
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