2018/12/2 -刈谷あいおいホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/12/2 -刈谷あいおいホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 
 

この日は中日本の人気ボクサーたちが多く登場。
溝越 斗夢(緑)中山 和則(中日)力石 政法(緑)
 

溝越は注目を浴びた亀田 京之介(協栄)との試合からの再起戦。

中山は中日本新人王決勝で、2度目の大激戦となった太田 アレックス(西遠)戦を
引分ながら優勢点で勝ち抜けならず…からの初6回戦。

力石は春に失敗したランカー挑戦失敗をまだ引き摺っていた中で、2度目のランカー挑戦のチャンス。
 

いずれも人気選手たちが復活を賭けたリングに挑む。
さらに4回戦には来年の新人王レースの注目選手たちが並び、激戦臭香るカードも。
今年、中日本最後の興行はかなりの豪華さになっている。
 

【51.5kg契約4回戦】
中村 淳希(市野) vs 安西 蓮(岡崎)

中村 淳希 1戦1勝(1KO)

4月のデビュー戦では中村 潔(ARITOMI)を相手に圧巻の1RKO劇。
しつこいボクシングに巻き込まれてしまえば、相当厄介な相手になる中村 潔に対し
スピードでアタックを完全に殺し、タイミングも当て感も抜群のストレートを突き刺しての勝利。
三重のホープ、中村三兄弟の中でも最強との噂が聞こえる中、それに違わぬ試合を見せた。
 

安西 蓮 3戦2勝(1KO)1敗

デビュー戦、いきなりの撃ち合いで優位に立ちながら、逆転の一撃でリングに沈んだ安西。
2戦目では綺麗なワンツーで1RKO勝利、3戦目はダウンを奪ったうえでのフルマーク勝利。
ストレート系のパンチのタイミングが良く、攻撃力の高い選手。
時折おろそかになるディフェンス面が改善すれば、可能性がどこまでも広がる選手に感じる。
 
 

来年の中日本新人王、どちらも優勝予想に挙げたくなる選手。
組み合わせ如何では、来年一年を大いに盛り上げてくれる可能性もある二人がここで星を潰し合う。

安西にとってはデビュー戦で敗北した服部 琢磨(市野)と同門選手が相手。
間接的なリベンジマッチの構図も、また試合に対する期待を高めさせてくれる。
 
 

【ライトフライ級4回戦】
後藤 圭人(タキザワ) vs 田中 蓮志(トコナメ)

後藤 圭人 デビュー戦

タキザワジム期待の18歳がプロデビュー。
高校1年生からボクシングを始めて、現在高校3年生の叩き上げ。
存在感のある選手を送り出してくるタキザワジム。
新たな選手の登場に期待感が高まる。
 

田中 蓮志 1戦1敗

デビュー戦は今年の中日本新人王ライトフライ級準決勝。
優勝する太田 アレックス(西遠)に判定で敗北している。
今年の中日本の興行で唯一行けなかった興行に登場した選手。
個人的に前回のリングを見れなかった悔しさを晴らしたい思い。
 

どちらも初めて試合を見る選手。
来年の新人王争奪レースに絡んでくる選手かどうか…。
また、これから始まっていく彼らのボクサーズロード。
描いていくドラマの序章を確認したい。
 
 

【56.0kg契約4回戦】
中村 龍明(市野) vs 三輪 珠輝(松田)

中村 龍明 1戦1勝

三重のリングで期待を受ける、中村三兄弟の三男が登場。
デビュー戦ではガチガチのブルファイターを相手に1Rから2度のダウンを奪い、
4回戦では超大差となる6~7P差のフルマーク勝利を収めている。

長男の中村 祐斗(市野)にユース王座戦が控えることもある。
ここで勝って、勢いを渡したいところ。
 

三輪 珠輝 8戦4勝(1KO)4敗

今でも記憶に残る、伊藤 記道(市野)との大激戦。
刈谷を揺らす熱戦を演じた男は、その試合を最後にリングから姿を消した。
選手生命が危ぶまれるほどのヘルニアを患ってのこと。
それから2年半、帰ってきたリングで1戦1敗。
前戦では谷口 政治(結花)を相手に競り勝ったものの、
自分を「ビビり」と表現するほど、試合内容には満足いかなかった様子。
 

長男の祐斗同様、龍明が誇る攻撃力は4回戦では抜群に感じる。
対して、龍明の同門である伊藤と大激戦を演じた三輪。
この試合、三輪が伊藤戦同様に突貫すれば…二人の試合は攻撃力の激突となる予感。

前戦の試合後、消化不良感を露わにした三輪…。
その姿から…この試合、出て来ると予想する。
そういう試合になった時の三輪は、面白く、激しく、強い。

激戦香るカード…この試合は心の底からイチ押ししたい。
 
 

【バンタム級4回戦】
大林 鮎真(三河) vs 杉浦 慶政(岡崎)

大林 鮎真 1戦1敗

今年3月のデビュー戦ではサウスポーのアウトボクサーである
角本 陽平(結花)にダウンを奪われ、フルマークの判定負け。
まともなヒットをほとんど奪えないまま、柔らかさの前にいなされ続けた12分間だった。
大林がどんな姿になっているのか…選手は試合で強くなるわけではない。
彼がどんな9ヶ月を過ごしたのか、しかりと確認したい。
 

杉浦 慶政 デビュー戦

デビュー戦の為、初見。
事前情報も見つけらず…。
 
 

三河地方の選手同士の戦い。
武骨にシビアなカードに挑むことの多い三河地方。
彼らが歩む道もきっと熱く激しいものになるだろうと想像する。

三河地方からの選手が多ければ多いほど、中日本のボクシングがかき回される印象もある。
彼らの活躍次第で、地方一つの熱が変わることは間違いない。
2戦目とデビュー戦の三河対決…これから先、数年後の期待を感じさせてくれる試合となることを願う。
 
 

【フェザー級4回戦】
阿部 史也(タキザワ) vs 古俣 諒(浜松堀内)

阿部 史也 2戦1勝(1KO)1敗 サウスポー

デビュー戦では東 祐也(北海道畠山)と熱戦を演じ、
相手をダウン寸前まで追い込むも、接戦をモノにすることはできず。
2戦目では鬱憤を晴らすかのように1RKOで初勝利を挙げた。
来年の新人王、期待できる選手の多い、この近辺の階級…優勝候補の一角に上がっておかしくない選手。
 

古俣 諒 2戦1勝1敗

今年の新人王戦でデビュー。
室田 桂秀(畑中)との接戦を、距離を潰しての手数で乗り切り準決勝へ進出した。
準決勝では実力者の後藤 憬(中日)と対戦。
フルマークで敗北するが、ダメージを重ねる中で迎えた3R、右ストレートを直撃させて後藤を揺らした。
 

来年の新人王戦に向けて、力比べとなるこの時期のカード。
同じ階級にエントリーすれば、来年またぶつかる可能性もある二人。
勝って優位に立っておきたいところ…。
来年の布石となる試合にワクワクしてしまう。
 
 

【58.0kg契約4回戦】
溝越 斗夢(緑) vs 東 祐也(畠山)

溝越 斗夢 4戦2勝(2KO)1敗1分

前戦、亀田 京之介(協栄)との対戦で初黒星を喫した溝越が登場。
亀田との対戦はAbemaTVでも放送され、世間の注目を一気に集めた。

デビュー戦ではノーガードから一撃で試合を決め、2戦目では
今年の全日本新人王候補の英 洸貴(カシミ)に引分けて周りを驚かせた。
さらに3戦目では減量苦で足がまわらない状態から、相手のパンチにことごとくカウンターを合わせてKO勝利。

ドラマティック過ぎるその道のりに、またもや試練の対戦相手が立ちはだかる。
 

東 祐也 5戦2勝(1KO)2敗1分

これが2度目の刈谷のリング登場となる東。
前回は直前の試合に登場する阿部 史也(タキザワ)との熱戦を演じた。
角度の鋭利なボディブロー、そして30秒以上の猛ラッシュを敢行するスタミナを見せた。
 

阿部との試合、効かされた直後に仕掛けた東の猛ラッシュは目に焼き付いている。
拮抗した1,2Rからの3Rで強烈に効かされ、試合が決まったかに思えたところからの盛り返し。
一旦は敗色が漂った試合をひっくり返した…4回戦では珍しい試合展開だった。

そんな強敵相手に、わずかな試合期間で挑んで行く溝越。
スタイル的に、二人の試合は噛み合いそうにも思える。
切って落とすか飲み込むか…異なるスタイルの二人がぶつかり合う。
 
 

【50.0kg契約6回戦】
中山 和則(中日) vs 大橋 波月(TEAM10COUNT)

中山 和則 7戦5勝(5KO)1敗1分

マンモス 和則が移籍を経て、リングネームを本名に変えて6回戦のリングに上がる。
強烈な右フック、そして貫く左ストレート…国内最高クラスの破壊力を持つ。
しかし、スタミナが持つのはわずかに2分…そんな弱点が階級増で克服されるか…。
これまでよりさらに6分長い試合、環境も変わりどんな変化を見せて来るか。
 

大橋 波月 7戦4勝(3KO)2敗1分

デビュー3連勝を飾ったものの、東日本新人王戦は3度挑んで叶わず。
この試合で初の6回戦に挑むこととなる。
かつて下した相手には、今年の東日本新人王ミニマム級新人王、柴沼 智樹(KG大和)がいる。
 

お互い初の6回戦となる試合。
太田 アレックス(西遠)との激戦を終えた中山が新たな物語を刻み始める。
右フックを振り回してKO勝利を重ねた中山だが、ラウンド数が長くなるこれからの試合。
スタミナを考えるとスタイルが変わって来るだろうとも感じる。

そんな矢先に中日ジムへ移籍…選手の長所を崩さずに選手を強くする印象がある。
階級増、そして中日ジム&中山の化学反応が楽しみで仕方ない。
対するは東日本からやって来る大橋…東のファンや東の関係者たちに、中山の魅力を魅せつけて欲しい。
 

【ライト級8回戦】
力石 政法(緑) vs 前田 絃希(グリーンツダ)

力石 政法 4戦3勝(2KO)1敗

今年4月、A級初戦で元日本王者の坂 晃典(仲里)へランカー挑戦するも、まさかの2RTKO負け。
強烈なジャブ、一撃で試合を終わらせる左ストレート、それらを叩き込む豊かなテクニック。
デビュー当初からその実力を評価する関係者は多かったが、
試合でその全貌を発揮する機会にはまだ恵まれていない。
9月には兄の矢吹 正道(緑)が世界ランカーに敗北。
兄弟揃って歩んできたボクサーズロード、かかるものは大きい。
 

日本ライト級14位
前田 絃希 10戦6勝(2KO)3敗1分

大商大でアマキャリアを積んでA級デビュー。
前戦では吉野 修一郎(三迫)の持つ日本タイトルに挑んだ。
圧倒的な力を魅せて防衛ロードを進んでいる吉野に対して粘り強く抵抗。
猛烈に被弾しながら、手数を止めることなく吉野を脅かしたが、9Rに力尽きた。
一昨年には中日本の山口 祥吾(唯心)に苦杯を嘗めさせている。
 

力石にとって2度目のランカー挑戦…前回の敗戦から眠れぬ日々を過ごしたという。
今度の相手は日本タイトルを争ったばかりの猛者。
坂が獲ったフェザー級より2階級上のライト級を争った選手だ。

中日本のホープ、矢吹・力石兄弟が揃って敗北した春。
夏に乗り越えたかと思いきや、この秋、矢吹が挑んだ世界ランカーは超のつく強豪だった。
そしてまた、弟の力石も熾烈な戦いを踏んできた男を、刈谷のリングで迎え撃つこととなる。
 
 

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