2018/11/11 -城東区民センター 大阪天神興行Ⅰ- (中日本ボクシング観戦記番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/11/11 -城東区民センター 大阪天神興行Ⅰ- (中日本ボクシング観戦記番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 
 

予定より少し遅れて目が覚める。
最近飲んでいる薬の副作用もあり、なかなかしっかり目が覚めない。

前日、映画「破天荒ボクサー」が名古屋で上映された。

山口 賢一(大阪天神)が、大阪帝拳を離れることになったいきさつから、
フリーのボクサーとして日本のリングに立とうとしたときに、提示された条件など…。

大筋は既に教えてもらっていた話、大筋は把握しているクラブ制度の問題点…。
それが具体的に、はっきりと、映画の中に記録されていた。

現在、クラブ制度を採用しているJBCの問題点が浮き彫りとなり、
現役ボクサーたちが何に苦しめられているかが映し出されている。
山口と同じ苦しみを味わうボクサーは大勢いる。

普通はそこでリングを離れる…そんな中、山口は海外のリングへ一歩を踏み出し、
そして世界挑戦まで辿り着いた。

現役ボクサーたちに見てほしい映画。
直前に山口と話した時に出てきた言葉…
「俺はこうやってやってきた。」
「やったらええねん、できるよ。」

この二つが何度も頭をよぎった。
 

二度目の大阪天神興行に行ったとき、打ち上げに誘ってもらった。
そのときに見かけた桜並木の景色…
そこを走る山口の姿が映画の中にあった。

見たことのある景色がいくつもあった。

全て山口 賢一と出会って見れた景色。
ずっと、この映画の中身を、自分の歩いてきた道のりを見せようとしてくれていた。
山口 賢一はなんて優しい人間なんだろうと思ったら、涙が出てきた。

山口が切り開いた道のりを記録した映画。
山口がなぜそういった道を選んだのか、選ばざる得なかったのか…
それを説明することで、JBCが…クラブ制度が抱える諸問題が炙り出される。

糾弾の為の映画ではないと思う。
ただただ、がんじがらめの理不尽なルールの中で戦った男のドキュメンタリーだと感じた。
名古屋では11/23まで上映されている。

選手、ファン、そして現状のボクシングに違和感を感じる関係者。
一人でも多くの人に見てもらいたい映画だと思う。
 

舞台挨拶の終了間際、打ち上げへの参加を呼び掛ける山口が
「○○(本名)は絶対来てや!」
…と、僕に呼びかける。

ありがたく参加させていただく。
普段なら交わることのない、映画関係者の方とお話をさせていただく。
日生学園の話も盛り上がる。

そんな中、仕事の呼び出しが…。
迷いに迷って、先に失礼させていただく。
急いで帰宅し、アルコールに毒されながら仕事を片付ける。

気が付けば深夜1時。
ようやく床に就くも…翌日予定通りに起きることは叶わなかった。
 

だいぶざっくりと、いい加減に身支度を整え、最寄りのバス停からバスに飛び乗る。
15:00頃には大阪に到着できそうだ。
 

この日の大阪天神興行は17:00オープン。
大阪を散策する時間は失ったが、大阪へ行くときの目的の一つ。
友愛亭のラーメンを食べる時間は確保できそうだ。

スマホをいじくりながら大阪を目指す途中、
スケジュールを確認し直したところで気付く…。
友愛亭のお昼のラストオーダーは15:00らしい。

大阪難波駅への到着は15:00予定…。
近鉄鈍行でのんびり向かう予定だったが、途中で特急列車に乗り換える。
せっかく大阪に向かうのなら、友愛亭のラーメンは外せない。

大阪難波に到着して、徒歩15分程。
友愛亭に到着する。

ボクシングのポスターがあふれる店内。
メニューには「カミソリパンチ」「右ストレート」などボクシングにちなんだ名前が並ぶ。
この日は初めての「ヘヴィ」を注文。

欲張って「バタ飯」と「替え玉」も…。
ラーメンの味も抜群。

普段この店でアルバイトしている元選手の李 明浩(大阪帝拳)は、
村田 諒太(帝拳)山中 慎介(帝拳)のお疲れ様会に呼ばれて不在。

この三人は確か、高校時代に同じ国体予選に参加していたはず。
合宿にも帯同したことがあるそうで…進退を明らかにしていない村田含め、
ボクサーたちがつながり続けていることに、なにか嬉しい思いになる。

ラーメンを腹に詰め込んでいると、大阪のボクヲタが合流してくれた。
映画「破天荒ボクサー」の感想を交換し合う。
 

友愛亭で腹の中の備蓄を充分過ぎるほどに蓄えると、大阪のボクヲタと共に会場を目指す。
会場には世界王者のまま引退届を出し、東京五輪を目指す高山 勝成(仲里)がいた。
山口と同じく、JBC管轄のボクシングから飛び出し、海外でIBFのベルトを巻いた…
山口の盟友と呼ばれる男でもある。

いつも物腰の柔らかく腰の低いチャンピオン。
日本人でただ一人、4団体のベルト全てを巻いたことのある選手でもある。
そんなチャンピオンが、たった一回こっきりご飯をご一緒したことがあるだけの僕を覚えていてくれた。

チャンピオンはボクシングが東京五輪から除外されないよう集められている署名の活動中。
少しだけ挨拶をさせてもらい、会場に突入。

外観も綺麗で先鋭的な印象を受ける会場に入ると、思った以上に広い会場。
客入りは満員とはいかないまでも、7割程度は埋まっていたように思う。
雰囲気は明るく、何より客のテンションが高い。
 

シンサック・MTカッバンラオvs大松 孝典の3分3Rのスパーリングから興行開始。
名前はタイ人だが、流ちょうな日本語を操り、日本人に見えるシンサック。
名前を伏せて…のことだろうか、大松は三重の天勝ジム所属。

天勝ジムと言えば、全日本新人王獲得後に海外に主戦場を移した森定 哲也(天勝)
選手兼会長を務める三重県のジムだ。

大松のワンツーはぎこちなく、技術的にシンサックが圧倒する形で、大松を2RTKO。
ヘッドギアありでも効かせて倒しきってしまった。

全てにおいてまだまだ感のあった大松だが、最初から強い奴はいない。
ここから強くなっていく姿が見れれば…再チャレンジの舞台を見てみたいと思った。

公式戦は第2試合から。
日本国内で行われる、JBC管轄外のプロボクシング…
この日の試合がいよいよ開始される。
 
 

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