2022/09/10 -三重・四日市市総合体育館- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2022/09/10 -三重・四日市市総合体育館- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

懐かしい景色が広がっていた。
四日市市総合体育館、ここから車で数分の場所に10年前に勤めていた会社がある。

会社の駐車場に車を突っ込んで、その中で寝泊まりするような生活だった。
消臭、害虫駆除、特殊清掃を扱う会社。
朝7時には会社へ行って現場へ向かって車を走らせる。

その当時は小さな小さな会社。
従業員は自分ともう一人だけ。
社長にはとにかく気に入ってもらえた。

「給料は安くいていい、頑張って会社を大きくなったら沢山ください。」
社長が大好きだったのと、青春じみた感覚が楽しくて、そんなことを言った。

夕方には現場が終わり、近くのスーパー銭湯で体を洗うとそのままアルバイトへ。
夜中の3時まで働いた。

当時僕には借金があった。
どんなに働いても、借金の利子や、家に帰らないことによる外食などでお金は消えて行った。
完全にワーキングプア状態だった。

そんな僕を救ったのは妻だった。
借金を全額返済してもらい、妻の家に転がり込んだ。
今もその家で暮らし続けている。

家族を持つとなれば、収入的に無理だった為、その会社は辞めた。
その会社の営業を代行する下請けとして独立させてもらった。
その他の仕事をやりながら、その会社を大きくするという目標に継続して携わりたかった。

ただ、世の中は甘くない。
会社という殻を抜けたその外には、社会と言うさらに強固な殻があった。
結局、食えるか食えないか…の生活だった。

そんな折、四日市の会社の前に、ITエンジニアとして働いていた会社の先輩から連絡があった。
独立したならフリーエンジニアとして戻ってこないか。
ありがたい連絡だった。

それが結婚半年目のこと。
ようやく食っていけるお金を確保することができた。

あれから10年、三人の子供に恵まれて、普通の生活ができている。
「意外と頑張ったな。」

現場に行くときよく通った道、食べたくても入れなかったラーメン屋、
様々なことを思い返しながら会場に到着した。


会場に到着すると、久々にお会いする方と再開。
何年振りだろうか、近況を報告し合う。

 

さて、ここでいつもの言い訳前置き。

自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。

先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。

 

リングには中日本のリングで何年もマイクを握って来た眞野リングアナが。
一時、引退されていたの眞野アナのリング復帰に驚き、そして歓喜する。

中日本のボクサーを最も知っているリングアナ。
だからこそ、勝利者インタビューは簡潔な質問で、その選手の魅力を引き出してくれる。
そして頑張った選手に対する嬉しそうな声色。
僕が日本で一番好きなリングアナウンサーかもしれない。

眞野アナの呼び出しで第1試合の選手が入場。
「これが聞きたかった!」そんな感覚で選手を眺める。
いよいよ第1試合。

 

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