2018/4/1 -刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/4/1 -刈谷あいおいホール-見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

今日、まさに中日本ボクシングが開幕しましたが…。
多分今この時間は、現地観戦に訪れた東京のファンと一緒に酔っ払い。

奇数日18:00のこのブログの公開時間には間に合わない…というわけで。
3/25の観戦記の公開は27日からとなります。

本日は4/1の興行の見どころ紹介!
 

中日本、春の怒涛の興行ラッシュ。
4興行が2週間に密集した超過密日程の最終は
薬師寺ジム興行の「SPLENDID BOXING」。
 

前試合が強い意味合いをもつこの日。
カードの羅列を見るだけで、ゾクゾク来てしまう。
 
 

■中日本ライトフライ級新人王準々決勝
【ライトフライ級4回戦】
マンモス 和則(薬師寺) vs 十河 正人(MSG平石)

・マンモス 和則(薬師寺) 5戦4勝(4KO)1敗

強烈な右フックと、必殺の左ストレート。
その大きく迫力のある強打は、もはやマンモスの代名詞として認知を得ているように感じる。
昨年の新人王戦では中日本・西部日本新人王対抗戦で敗北したが、
再起戦となった昨年11月の太田 アレックス(西遠)との対戦では
相討ちのフックでお互い同時に腰を落とすなど、超大激戦となった。

リードされながら、大逆転のKO劇を演じ、見るモノを魅了した一戦。
今年のライトフライ級、堂々の優勝候補。
 

・十河 正人(MSG平石) 5戦1勝3敗1分

スタミナお化けの十河がマンモスと対戦。
信じられないほどの手数を放り込み続けるその姿は、手数がそのまま生き様に見えてしまう。
5戦して1勝しかできていない選手…しかし、その魅力は撒き散らし続けてきた。
 
 

戦績や前評判で行けば、マンモスが圧倒的に優勢だろう。
しかし…マンモス唯一の敗戦はスタミナ切れが原因。
十河がいつものように手数を放り込み続ければ…ズルズルに疲弊するマンモスも想像できるが…

接近戦一択の十河のボクシング。
わずかに距離が開けばそこは危険なミドルレンジ。
マンモスの強打一撃で試合が終わる可能性も高い。

十河の追いかける足が一瞬でも弱まれば、そこで試合が終わる…
しかし十河が一瞬たりとも止まらずにマンモスを疲弊に追い込めば…驚きの結末も…
そんな脳内再生が楽しくて仕方ない。

マンモス優勢…しかし、十河にとってチャンスのない試合ではない。
僕の中では興味の尽きない好カードと感じている。
 
 

 

■中日本バンタム級新人王準決勝
【バンタム級4回戦】
桐林 迅児(HEIWA) vs 青柳 冴亮(浜松堀内)
 

・桐林 迅児 5戦2勝(1KO)3敗

一時期調子を落としたように見えたが、昨年最後の試合では復調を感じた。
パンチがしっかりあり、ガードの巧い選手だと感じている。
力は持っている選手なだけに、ここから中日本の重要なキャストになる可能性も秘めている。
 

・青柳 冴亮 デビュー戦

デビュー戦の青柳…すなわち未知数。
未知数ということは…抜群に強い可能性もあると言うこと。
その力をここでしっかり確認しておきたい。
 
 

対抗のブロックは僕がこの階級の優勝候補に推す大森 雄貴(三津山)
インターハイや選抜出場の経験もある、評判のいい水上 翔太(カシミ)が対戦。
どちらが勝ち上がっても強豪となるだろう。

そこに挑む権利を得るための一戦。
もしも予想をひっくり返す結末があるなら、この試合はドラマの第1話になるはずである。
存分に楽しみたいと思う。
 
 

■中日本フェザー級新人王準々決勝
【フェザー級4回戦】
佐藤 康平(薬師寺) vs 高田 雅人(とよはし)
 

・佐藤 康平 3戦1勝(1KO)2敗

前戦では嬉しいプロ初勝利。
近い距離での攻防には粗が見えた佐藤だったが、フレームで抑え込んでの勝利。
粗があるということは、伸びしろがあるということ。
あれから1年2か月も経過している。

選手は試合で強くなるわけではない。
試合と試合の間の練習で強くなって来る…佐藤が強くなるには充分な時間。
前戦からの変化に期待したい。
 

・高田 雅人 デビュー戦

とよはしジムよりデビュー戦で新人王に挑む。
情報は持っていないが…実力不明なだけに面白いとも言える。
 
 

この試合の勝者は準決勝で中野 元気(トコナメ)と対戦する。
負越し戦績ながら、中野には今年の新人王で大化けする可能性を感じている。
そこに挑む二人…

プロ4戦目となる佐藤が意地を見せるか、それとも高田が新たに名前を刻むか…。
ここも今年の序章として見落とせない試合。
 
 

 

【56.8kg契約4回戦】
中野 元気(トコナメ) vs 後藤 憬(中日)

・中野 元気 5戦2勝(1KO)3敗

今年の中日本新人王にはフェザー級でエントリー。
シードとなり6月の準決勝から出場、期間が空くためここで1試合挟んだ形か…。
対戦相手は直前の試合で決まるため、決勝の予想をするにあたって比較しやすいカードの並び。

前戦では負けてはいるが、全日本新人王決定戦にまで勝ち上がる高瀬 衆斗(蟹江)を相手に
後半に抜群の盛り返しを見せている。
高瀬との試合、大化けを匂わせる試合だと感じており、
僕は中野をフェザー級中日本新人王の優勝候補として挙げている。
 

・後藤 憬 6戦3勝3敗

今年の中日本新人王にはスーパーバンタム級でエントリー。
中野と同じく、シードとなり6月の準決勝から出場。
この時点、対戦相手は既に決まっている。

前戦では、既にB級昇格の権利を手に入れていた久保田 祐介(岐阜ヨコゼキ)
接戦ながら敵地で判定勝利を飾っている。

初期は近い距離でのショートの巧さが目立ったが、
徐々に徐々にカウンターパンチャーとして磨かれてきている。
近づいても離れても強い…そして勝ち負けを繰り返しながら、その力は伸びてきている。

後藤も激戦区のスーパーバンタム級で優勝を狙える逸材。
 
 

今年の中日本新人王レースの優勝候補同士の対決。
前哨戦としては少々豪華過ぎる気もする。
負け越し戦績と、イーブンの戦績…
このカードが豪華に感じれるのは継続して見ているファンの特権かもしれない。
 
 

 

【ウェルター級4回戦】
松井 敦史(薬師寺) vs 志田 幸人(姫路木下)

・松井 敦史 デビュー戦

中日本新人王はウェルター級で決勝からの出場。
8月に決戦を控えている。
社会人選手権3位の実績を持つ松井が8月に向けてその力を披露する形。
 

・志田 幸人 4戦3勝(1KO)1敗

唯一の敗北も1-2のスプリット。
昨年デビューからハイペースでの4試合を重ねた。
ファイター型の選手と聞いている。
 

西日本で好成績を残す志田を呼んでの松井のデビュー戦。
アマチュアで残した実績がプロでも生きるか…未知数ではあるが…。
組まれたカードには期待が表れているように感じる。

新人王にエントリーしていない志田にとってはここで勝ってB級昇格を決めたいところ。
ここもまた楽しみな一戦。
 
 

 

【スーパーフライ級6回戦】
松浦 克貴(岡崎) vs 近藤 冬真(蟹江)

・松浦 克貴 6戦5勝(1KO)1敗

昨年は全日本新人王決定戦に勝ち上がるものの、惜しくも今川 未来(木更津グリーンベイ)に敗北。
距離の主導権を握ることに長け、どの距離でも勝負できる姿に「距離の支配者」なんて呼びたくなる。
昨年の中日本新人王の主役の一人、松浦がここからA級昇格に挑むロードを歩み始める。
 

・近藤 冬真 8戦6勝(1KO)2敗

ガードが巧く、突っ込んでくる相手に対する前の手の使い方も巧い。
的確な連打も魅力で、昨年の中日本新人王は圧倒的に勝ち上がった。
西軍代表決定戦で全日本新人王を獲得する白石 聖(井岡)に敗れてしまったが…。
近藤もまた、中日本新人王の主役だった一人。
 
 

昨年の中日本新人王技能賞の松浦と、敢闘賞の近藤。
新人王明けの大事な一戦で、次の時代を期待される二人が潰し合うように激突する。
近未来のメインイベンター候補、どちらが先に進むのか。

B級で見れる最高級に近い1戦にも思える。
運命を分ける1戦…もうカードが決まったことを知った瞬間から胸が熱くて仕方ない。
 
 
 

【ライトフライ級6回戦】
東 健史(ARITOMI) vs 冨田 真(HEIWA)

・東 健史 7戦4勝(1KO)3敗

僕が勝手に付けている異名は「弾幕の東」。
連打の回転力に秀でた選手。
昨年の中日本新人王は決勝で長井 佑聖(市野)のスピードに敗れてしまうも
前戦では既にB級昇格の資格を得ている村松 政実(松田)と対戦し、4勝目を飾ってB級昇格。
勝ち負けを重ねながらB級まで上がってきた東の魅力は削がれない。
 

・冨田 真 14戦6勝6敗2分

負けの多い冨田だがそのボクシングは魅力的。
変則的にステップを斬って相手に飛び込んでいく、
迂回し角度をつけながら小刻みなステップで突っ込んでいく姿は、まるで追尾型魚雷のよう。

これまで、現日本ランカーを苦しめるなど、どんな相手にも接戦に持ち込み突撃する姿に
気が付けば観客が声援を送っている、超魅力的な選手だと感じる。
 
 

お互いに魅力的な特徴を持った二人。
そしてお互いに勝ちも負けも含めて重厚なドラマを築いてきた二人。
スタイルは全く違うが感じる魅力には似たものを感じる。

ここで勝てばA級昇格の権利を手に入れる冨田。
ランカー相手にも善戦するその力に、果たしてB級初戦となる東がどこまで迫れるか。
この試合の内容次第で、中日本での東の存在感が一気に増す可能性もあり…

逆に冨田がA級昇格の権利を手に入れれば…、
ここから冨田のランカー挑戦という新たなストーリーが始まるようにも感じる。

今後の道に大きく影響を与える試合になると感じる。
 
 

 

【56.0kg契約6回戦】
飯見 嵐(ワタナベ) vs 高瀬 衆斗(蟹江)

・飯見 嵐 5戦4勝(4KO)1敗

岡崎市出身で東日本で活躍する飯見が凱旋。
昨年の東日本スーパーバンタム級新人王を獲得、MVPを受賞している。
全日本新人王決勝戦では大方の予想を覆すTKO負け。
ここからB級を勝ち抜ける戦いに挑む。
 

・高瀬 衆斗 6戦4勝(1KO)1敗1分

昨年、全日本フェザー級新人王決定戦まで勝ち上がった中日本新人王。
これまで、ミゲル・オカンポ(緑)中野 元気(トコナメ)など
中日本の実力者に勝ってレコード築き上げてきている。
 

昨年の全日本新人王を獲り逃した二人が激突する。
ここもまた、同年の新人王同士が先に進む順番を決める試合。
まさに勝負をかける二人の試合。
 
 

 

【スーパーフェザー級6回戦】
森 武蔵(薬師寺) vs ワッタナチャイ・シットサイトーン(タイ)

日本スーパーフェザー級14位
・森 武蔵 5戦5勝(4KO)

昨年、中日本新人王のうち唯一、全日本新人王を獲得した森が日本ランカーとして凱旋。
堂々のメインイベンターを務める。
U-15を2度制し、熊本から名古屋に移り住んで世界を目指す。

デビュー戦からセミファイナルを戦った森に、若干の反感も感じたが…
それに相応しい実力者であったことを結果で示した。
 

・ワッタナチャイ・シットサイトーン 戦績不明

はっきりとした戦績は解らない。
昨年刈谷に登場したタイ人たちは一定の実力と頑張りを見せてくれた。
タイ人ボクサーを見れば「噛ませタイ人」などと揶揄されてしまう昨今。
覆す力を見せて欲しい。
 
 

この試合に勝ってA級の試合に挑んで行きたい森。
ここは凱旋の意味合いを強く感じるが…。
A級昇格後、どのような戦いを繰り広げていくか。

同ジムに所属し、同じ階級だった力石 政法(緑)が緑ジムに移籍し、4/30に世界ランカーと戦うチャンスを手に入れた。
知名度的には森の方が高く、さらに現在のランクも森の方が高いが…
結果如何では一気に立場が逆転する。

当人同士は仲のいい様子がSNSなどで見られるが、周りはライバルとしての目線を送ってしまうだろう。
直接対決はなくとも、世界を目指すと公言し、期待値の高い者同士。
力石の結果如何で、森に激烈シビアなロードが期待される可能性もある。

様々な運命が絡み合う…それもまたボクシングの魅力。
 
 

中日本新人王戦4試合に、その前哨戦とも言える4回戦が2試合。
そして運命を分ける6回戦が3試合に、スーパーホープ森の凱旋試合。

この日の濃厚さ度合いは半端なさ過ぎる。
 

ボクシングの神様がどんなドラマを用意しているのか…。
期待に胸膨らむ一日。
 

この日のあとは興行が終わり次第、大阪のABCジャパンの興行を観戦しに向かう予定。
さらに4/7は後楽園ホール…そこから4/8は倉敷へ矢吹 正道(緑)vsユーリ阿久井 政悟(倉敷守安)を観戦に向かう。

4/15に三重で、4/30にはセンチュリーホールで興行が。
ボクシング三昧の春…全身で謳歌していくつもり…。
 

もう…ワクワク感でお腹のあたりがゾワゾワして尿意が止まらない!
 
 
 

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