2019/09/15 -愛知・刈谷あいおいホール(二部)- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2019/09/15 -愛知・刈谷あいおいホール(二部)- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

刈谷あいおいホール二部興行。
緑ジム主催、夜の刈谷あいおいホールは滅多に見れない特別な空間!

来年の新人王を争うであろう選手たちが多数登場し、
セミファイナルでは溝越 斗夢(緑)窪田 晃則(西遠)がA級昇格を賭けて激突。
メインでは力石 政法(緑)が南米の強豪選手を迎えての試合。

そしてなんとエキシビジョンで…
 
 
 

【62.5kg契約4回戦】
下田 一貴(天熊丸木) vs 村田 翼(和光)

下田 一貴 2戦1勝(1KO)1敗 サウスポー

昨年の中日本新人王相手にデビュー戦ではカウンターの左ストレートで
衝撃の1RKO勝利を飾った下田だったが、
2戦目では逆にストレートのカウンターを浴びての1RKO負け。
決定的な敗北を乗り越えて約1年半ぶりに復帰。

ここまでわずかな時間しかリングに立っていない下田。
空白の1年半が下田をどう変化させているかにも注目したい。
 

村田 翼 1戦1敗

いつでも、誰とでも戦る。常に行ける準備はできている。
デビュー戦も1週間前に決定、この試合も1か月を切ってから決まった試合。
より険しい道を望む村田の実力は確かなもの。

デビュー戦では今年の中日本新人王に輝いた三輪 珠輝(名古屋大橋)と戦い、
スマートなアウトボクシングで勝っていてもおかしくなかった接戦を演じて見せた。
 
 

選手を育てることでは定評のある天熊丸木ジムの下田。
空白はただのブランクか…それとも強くなってリングに戻って来るのか。
対するは来年の中日本新人王候補である村田。
来年の新人王争いの伏線となる試合だと感じている。
 
 

【ライトフライ級4回戦】
後藤 圭人(タキザワ) vs 各務 海都(尾張水野)

後藤 圭人 3戦1勝1敗1分

なかなか結果が付いてこないが、来年の中日本新人候補だと感じている選手。
スピードに優れ、技術もある選手。
デビュー戦では今年の中日本新人王、田中 蓮志(トコナメ)と引き分けている。
前回、プロで初の敗北を喫した男が、それをきっかけにどこまで力を伸ばしてくるか。
 

各務 海都 1戦1勝 サウスポー

デビュー戦ではアウトボクサーを相手に距離を詰めて、ダウンを奪っての判定勝利。
2戦目は後楽園ホールが予定されたが、トラブルに巻き込まれてのキャンセル。
一切手を出さぬ中、リンチを受けての怪我…被害届も出しているとのこと。

試合に向けて準備した中、悔しさもあっただろう。
ここで晴らして欲しい思いもある。
 

各務はデビュー戦での快勝劇から思わぬ躓きがあったが、耐えたことで次のリングに繋がった。
目に怪我もなく各務がこの試合を迎えられたことを心底ほっとしている。

試合自体は来年の中日本新人王決勝でおかしくないカード。
力はありながら、結果につながっていない後藤…どこで勝ちを覚えるか。
スピードで上回ったとして、各務は前へ出る足が止まらぬ選手。
シャープな攻撃力も見せる後藤とは激しい試合になりそうな予感もある。
 
 

【ライトフライ級4回戦】
ブル 弘師(HEIWA) vs 亀川 陵太(ARITOMI)

ブル 弘師 6戦2勝(2KO)4敗

2017年の中日本新人王、試合中に叫び声をあげる熱いブルファイターだったが
キャリアの中で、足を使った戦いもするようになっている。
前戦では1RKO負けだったが、バランスも重心もこれまでとは見違えるようだった。
負け越し戦績だが、力を伸ばしてきているボクサー。
「ブル 弘師は近いうちに必ず来る。」僕は常々そう言っている。
 

亀川 陵太 1戦1勝(1KO)

デビュー戦はいきなり訪れたビッグチャンスに焦ることなく相手を仕留めて1R 51秒でのKO勝利。
撃つべきパンチをしっかりと判断しての快勝劇を披露している。
まだまだ全貌は見れていないが、神経の太さを感じる試合ぶりに、今後の戦いが楽しみだと感じている。
 
 

歴戦のブルが、まだ未知の部分が多い亀川と対戦。
覚醒も近いように思えるブルに亀川がいったいどこまでやるのか。
まったく予想がつかない試合…二人のボクサーに今後どんな期待を抱くのか。
それを見定める試合となりそうに感じる。
 
 

【ウェルター級4回戦】
上原 大樹(伊豆) vs 廣中 大介(とよはし)

上原 大樹 1戦1敗

デビュー前から全日本新人王候補と評判だった上原だったが
デビュー戦のリングではまさかの2RTKO負け。
今年の中日本新人王、能嶋 宏弥(薬師寺)に苦い黒星を付けられた。
破壊力ある左ボディは凄まじい迫力。
 

廣中 大介 4戦2勝(1KO)2敗

重戦車のごとく詰めて猛烈な手数で襲い掛かるファイター。
今年の中日本新人王戦は上原と同じく、能嶋 宏弥(薬師寺)に敗北。
昨年は全日本新人王決勝まで勝ち上がった松井 敦史(薬師寺)に中日本新人王を阻まれている。
 
 

お互いに新人王戦を同じ選手に負けた二人。
敗者復活の様相を呈するカードは、そのまま来年の中日本新人王戦を占うカード。
お互いに圧力とパワーの選手…そして噛み合いそうな二人。
この試合、3Rまで行くのだろうか…激しい正面衝突を起こしそうな気がしてならない。。
 
 

 

【65kg契約4回戦】
高畠 愛大(タキザワ) vs 北川 仁暉(唯心)

高畠 愛大 1戦1勝

デビュー戦ではブルファイターの佐藤 光(畠山)を相手に押し込まれながら接戦を拾った。
出てくる相手に奥の手の綺麗なアッパーを何度も撃ち込む姿には驚かされた。
輝きの片鱗を魅せている高畑…プロ2戦目、さらにパフォーマンスを上げてくる可能性も高い。
 

北川 仁暉 5戦1勝(1KO)3敗1分

終盤の失速が目についたキャリア初期。
プロ4戦目で階級を一気に4階級増量し、生まれ変わった姿で初勝利を収めた。
足を使ったボクシングが奇麗だったが、ファイターとして相手をボディでリングに沈めた。
前戦では不意のダウンを喫して敗戦したが、試合を接戦に持ち込んでいる。
 
 

試行錯誤の道のりを歩く北川と、デビュー戦でしっかり輝いた高畑。
背景がまったく異なる二人がリングの上で交わり合う。
自分の存在を誇示できるのはどちらか。
 
 
 

【フェザー級6回戦】
溝越 斗夢(緑) vs 窪田 晃則(西遠)

溝越 斗夢 7戦5勝(3KO)1敗1分

前評不利の試合を何度も重ねてこの戦績。
カウンターパンチャーとして、抜群のタイミングで相手を沈めて来た。
効かせた場面で仕留め切る勝負勘も凄まじい。
 

窪田 晃則 8戦5勝(2KO)3敗 サウスポー

東日本のSRSジム所属としてA級まであと1勝に迫りながら、
昨年、静岡の西遠ジムに移籍して浜松のリングに登場。
そこから約1年半ぶりの試合となる。
 

昨年、唯一見に行けなかったのが浜松の興行。
そこに登場して以降試合を行っていないため、実は窪田は初見のボクサー。
この試合に勝った方がA級昇格…チャンスの数はぐっと増える。

どちらが先に登るのか…、新人王戦をスキップして年内A級昇格をもくろむ溝越。
ここを勝たなければ、新人王を回避した意味を失う。
溝越の選択の成否がこの試合にかかっている。
 
 

【60.0kg契約8回戦】
力石 政法(緑) vs フレディ・フォンセカ(ニカラグア)

日本ライト級8位
力石 政法 7戦6勝(4KO)1敗 サウスポー

対日本ランカー2連勝のあと、14年に中日本から全日本新人王に輝いた山口 祥吾(唯心)にも勝利。
いずれの試合も力の差を見せて、自分の立ち位置が「ここ」ではないことを示している。
破壊力抜群のパンチを持ちながら、丁寧に試合を組み立てる頭脳派サウスポー。
 

フレディ・フォンセカ 31戦27勝(18KO)3敗1分 サウスポー

IBF世界スーパーフェザー級王座に二度挑戦したフランシスコ・フォンセカ(ニカラグア)の弟。
WBA世界スーパーフェザー級12位にランキングされていたが直前になって、なぜかランク外へ。
世界ランカーとしての実力を持ちながら、ランキングのない選手として刈谷のリングに上がる。
 
 

兄の矢吹 正道(緑)が初めて世界ランカーに挑んだ時も、同じく直前で相手が世界ランキングを外れた。
不可解にも同じ不遇に立たされる力石、見返りのない、強い相手と対峙することとなる。

この試合に負ければ、敗因は力石のモチベーションとする声が多く上がるだろうと感じる。
そのモチベーションを落としたとして、その声の風向きは試合を組んだ陣営にも向く。
兄の時にも同じことがあった分…。

沈めることができるのは、力石の両拳のみ。
世界を狙う足掛かりとしてセットされた試合は、力石が周囲を守る戦いとなったように見える。

また、ランキングは手に入らずとも、勝てばその強さを知らしめる試合にはなるはずだ。
イキのいい奴らの標的となるような存在感を刻みつければ、先には繋がる。
被った不利益も、不遇も…ボクサーはその両拳で打開する以外にない。
間違いなく、勝負どころの試合。
 
 

この日は一旦はセットされながら、対戦相手が決まらなかった
矢吹 正道(緑)vsマンモス 和則(中日)のエキシビジョンがセットされている。
 

プロデビュー前、畑中ジムで腕を磨いた二人は、ちょうど同じ時期に仕事が忙しくなってしまう。
ジムに通えなくなり、二人で公園で練習した時期もあり…。
両者は薬師寺ジムよりプロデビュー。
その後、お互い別のジムに移籍するも、二人の仲は続いており、
一緒にカブトムシ獲りに行ったりもしている様子。

破格のハードパンチャー同士、リングの上の魅力もさることながら、二人の関係性も面白い。
 
 

お互いに腕を試し合うようなカードが並ぶアンダー。
重い意味のあるセミファイナル、ファイナル。
 

一部興行での新人王対抗戦という檜舞台を見た後に、この濃厚なカードの並び。
体力持つかな…とにもかくにも楽しみです!
 
 
 

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