2016/12/04 刈谷あいおいホール-前置き-(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
12月4日。
かつて、日本における伝説的な戦いが行われた日。
辰吉 丈一郎(大阪帝拳) vs 薬師寺 保栄(松田)
かつての名勝負があったその日から22年経った同日、薬師寺の地元に近い刈谷の地で、
彼の興した薬師寺ジムによる興行が行われる…。
なぜか今年、ボクシングを見に行こうとすると歯のトラブルに見舞われる。
朝から左奥、下の歯の被せモノがポロっと外れる…。
鏡で覗くとかつての虫歯でえぐり取られた歯の内部が茶色くなっている。
どうやら被せモノの下で、着々と虫歯菌が仕事を進めていたようだ…。
まるで表舞台に出てこないボクサーの努力のように、着々と進行した虫歯菌の努力は
僕のこれから始まる一日のワクワクに水を差す…なんて仕事をやってのけた。
しかし…である。
歯医者に行っている時間などない。
とりあえず外れた被せモノを洗面台の隅に置き去りにし…
「何も起こっていない」と自分に言い聞かせる対策で乗り切ることにした。
歯のバタバタや、忘れ物を取りに帰ったこともあり、ちょいと出発が遅れる。
第1試合の開始は12:00。
できれば30分前には着きたい。
ナビで「刈谷市産業振興センター」を目的地に設定。
名称変更があったからなのか、僕の古いナビでは「刈谷あいおいホール」と設定しても出てこない。
到着予定は12:00ギリギリ。
「今日は高速で行こう…」
名古屋ICから東名高速に乗り、豊田JCTで伊勢湾岸に。
豊田南ICで高速を降りると南東に下る。
我が家から会場の直線距離はそれほどでもないが、
下道を走ろうが、高速を使おうが大きく迂回させられることに変わりはない。
普段1時間半かかる道のりを、30分短縮して現地に到着した。
当日券で入場し、パンフレットを手に取る。
…内容を見て愕然とする。
「またこのパターンか…」
午前中にオヤジファイトが組まれている。
今回、事前の準備が思うように進まず、JBCの試合スケジュールしか見ていなかった為か…。
そんな情報を完全に見落としていた。
知ってれば…朝イチで乗り込んだのに。
ショック過ぎる…見たかった。
この日は、現地に仲良くさせていただいている、モノっ凄く詳しい方が
会場にいらっしゃると聞いていたので現地で一報入れる。
「2F通路に陣取りました」
刈谷あいおいホールの特等席である。
後楽園のバルコニーばりの見やすさを誇る。
この場所は人気が高く、カメラを持ち込むファンも多い。
人が多い時はつつましく観客席最後方から眺めたりする。
観客席最後方はTVカメラが入る位置。
かつて画面上で見た試合を思い返しながら
「あのときはこうだった…」
「あの試合に似ているな…」
なんて思い返しながら見たりするときには最適だ。
もちろん、特別な日はリングサイドを買うこともある。
思い入れのある選手が、連敗のトンネルから抜け出すのを目撃した時など…
大感動の勢いで、次の試合はリングサイドで!なんて思ってしまう。
頭の悪い僕のようなファンの財布の紐は、ボクサーが作り出す感動で簡単に緩んでしまう…。
そんなこんなで、客席でボクシングにやたらと詳しい知り合いと合流。
挨拶を済ませる。
以前も書いたけれども、試合中にガリガリメモを取る僕。
きっとボクシングヲタクを分類するなら、僕はキモヲタの部類に属するのだろう。
その姿に、彼も少々面食らったよう。
さて、本日も…いつもの 言いワケ 注釈。
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
そして、TVで観戦するのとは違い、1つの角度しか見れず、スロー再生もない。
レフリーで隠れたタイミングでパンチが入っても気付けないし、かなり離れた自由席での観戦。
ここに書く内容に誤りが多分に含まれることもある。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識したうえで、読み進めていただきたい。
デビュー戦の選手が多く、前情報を手に入れづらかった興行。
この時期のこういった興行は、来年の新人王の伏線になる。
今年の新人王、僕が注目ボクサーとして挙げた選手は全員敗退。
あっと驚く選手が出てきたり、負けるはずがないと思っていた選手が途中で転んでしまったり。
そんなことはいつものこと。
後付けで「俺はあいつ勝つと思ってたぜ!」なんて見栄を張るより
今年も外したぁ、なんて言っていた方がいい…。
だってニワカなんだもの、やってみなきゃわからないのがボクシングなんだもの。
めちゃくちゃ詳しい人だって…普通にハズすもの。
そうして懲りずに今年も注目選手を掲げて、赤っ恥をかいたりするのである。
ちんけな僕のボクシング観がひっくり返る、そんな瞬間に大きなドラマがあったりするものなのだ。
11/27、三輪 珠輝(松田)が大激戦をしたけれど…
そんな試合をする選手だなんて全く思っていなかった。
来年の今頃、今日デビューした選手を見ながら、彼らの今日を感慨深く思い返すことになるかもしれない。
胸の詰まる一日…そんな風に表現したくなるこの日の興行。
来年の中日本新人王に向けて、注目選手を絞り込む…
えげつないのが数人。
今後、期待は多数。
…という訳で、こうご期待。
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