12月遠征選手の結果(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2021/01/05
さて、12月遠征選手たちの結果でございます。
※観戦には行けておりませんので、動画での確認や聞きかじりを含みます。
※分量的な都合で西軍代表戦は除きます。
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12月5日 ダイナミックグローブ
東京都:後楽園ホール
【65.5kg契約4回戦】
橋本 拓海(帝拳) ○ vs 後藤 宗士(とよはし)
4R判定 3-0(39-37、39-37、40-36)
長身の後藤、デビュー戦は聖地後楽園ホールでの判定負け。
前に出てくる相手に対し、「かなりいいのも入れていた」そうで、
見に行けなかった悔しさを噛みしめております。
来年の新人王、参戦はあるのでしょうか。
黒星スタートのボクサーキャリアとなってしまいましたが、
長身選手がモロ好みの自分にとって、
彼のボクシングを見れる日が待ち遠しくてたまりません。
【58.5Kg契約8回戦】
中野 幹士(帝拳) ○ vs 佐伯 瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ)
8R判定 3-0(78-73、78-73、78-73)
のちの世界王者候補から佐伯がダウンを奪う善戦。
ポイントが示す通り、ダウンシーン以外は力の差を見せられた形ではありましたが
後楽園ホールのファンをぶったまげさせるには充分な結果を残したと言えると感じます。
元日本王者であったり、世界王者候補であったり…。
相手が強いほどにインパクトを残してしまう佐伯。
グッと期待値を上げて、岐阜のメインイベンターとしての
晴れ姿を楽しみに待っていたいと思います。
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12月9日 A-sign.Bee.27
東京都:後楽園ホール
【60.0kg契約8回戦】
ジロリアン 陸(フラッシュ赤羽) ○ vs 太田 卓矢(とよはし)
1R 39秒TKO
試合開始直後の緊張感のある中で、ファーストコンタクト。
ジロリアンの左フックが直撃し、一撃でのTKO負けとなりました。
試合後、引退を表明した太田。
“中部の激闘王”としてしこたま殴り合いをしてきた太田です。
もう一度試合が見たいなんて、口にできるほど、彼の歩いたキャリアは軽くはありません。
一度は4回戦で終えたキャリアでしたが、復帰して日本ランカーにまでなりました。
その内容は激戦の連続…客席を盛り上げることと、結果を出すことを両立すること。
なかなかできることではないと思います。
心からお疲れさまでした。
また、いつか顔を合わせることができれば、リング上の姿とはかけ離れた
あの人懐っこい笑顔を見せてくれればと思います。
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12月10日 FUJI BOXING – DIAMOND GLOVE
東京都:後楽園ホール
【53.0kg契約8回戦】
青山 功(セレス) vs ○ 村地 翼(駿河男児)
7R負傷判定 0-3(65-68、65-69、64-70)
村地が日本王座挑戦権内の日本ランカーに対し、しっかりと実力を示しての勝利。
2Rに発生した偶然のバッティングで青山がカット。
左ジャブ、ワンツーが特に冴えた試合になったそうな。
タイトル挑戦に敗れ、一旦はキャリアの作り直しを強いられた村地ですが…。
着々と…着々と自身の相応しい立ち位置へと向かっております。
【60.0kg契約8回戦】
サンダー 照屋(平仲) vs ○ 木村 蓮太朗(駿河男児)
4R 2分10秒TKO
かつて刈谷のリングに西部日本新人王として登場したこともある照屋を
ボディで沈めて、木村がA級初戦を飾りました。
これで3連勝、簡単な階級ではありませんが、
順調な滑り出しに、先々への期待は膨らむばかり。
堂々たる世界王者候補、木村のサクセスストーリーを
リアルタイムで楽しんで行きたいと感じます。
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12月26日 カケルホールディングスPresents A-SIGN.Boxing
墨田区総合体育館
【スーパーバンタム級8回戦】
赤穂 亮(横浜光) ○ vs 中村 祐斗(市野)
世界挑戦経験者に日本ランカー中村が挑んだ試合。
圧倒的な力の差を見せられ、右アッパーでリングに沈みました。
タフで鳴らす中村がダウンする姿、想像がつきませんでしたが、これが現実。
世界王座の価値が下がったなんて言われる昨今ですが、
下から見上げれば、今も昔もその頂は遠い遠い先にあるもの。
その頂まであと僅かにまで迫った男との戦いが、
今後の中村をより強くしてくれることを願っています。
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12月27日 CRASH BOXING vol.21 in枚方
大阪府:枚方市総合体育館
【スーパーフェザー級4回戦】
北園 龍一(グリーンツダ) ○ vs ハンマー・タク(岐阜ヨコゼキ)
1R 2分36秒KO
11/29の刈谷あいおいホールの興行で、最もインパクトを残した選手であるタク。
タイトなスケジュールでこの試合に挑みましたが…
残念ながら試合は1RKO負け。
しかし、一か月前に目にした思い切りぶん回すそのスリリングなパンチと、
それが炸裂したときの破壊力…、魅力たっぷりのボクサーであることは変わりません。
また、痺れさせてくれる試合を見せてもらえればと思います。
【ミニマム級4回戦】
原田 竜輔(岐阜ヨコゼキ) vs ○ 初田 翔(寝屋川石田)
2RTKO
昨年の西日本新人王に原田が挑んだ試合。
残念ながらTKOでの敗北となりましたが、今はまだ及ばなかっただけだとも感じます。
来年、再来年…力を増していったうえで、少しずつ階段を上ってくれればと思っています。
■日本ユーススーパーバンタム級タイトルマッチ
【スーパーバンタム級8回戦】
下町 俊貴(グリーンツダ) vs 干場 悟(蟹江)
この試合は下町の棄権により中止となりました。
干場には相応のチャンスが訪れて欲しいと感じますが…。
それはユース王座か、vs下町か…かつて手を合わせた因縁もあった試合。
楽しみだっただけに残念ですが、一時作ったブランクも乗り越えた干場です。
この不運もきっと乗り越えてくれるものだと思っています。
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12月31日
大田区総合体育館
【フライ級8回戦】
中嶋 憂輝(角海老宝石) △ vs △ 近藤 冬真(蟹江)
8R判定 0-1(75-77、76-76、76-76)
日本ランカー相手に近藤が五分の試合。
相手はアマチュア実績が抱負で期待を集める日本ランカー。
3年近く勝利から遠ざかってはいますが、強い相手に善戦の連続。
この試合も、近藤がその強さをしっかりと示したものになったようです。
しかし、結果がついて来ないのは苦しいところ。
「勝っていておかしくなかった試合」を、どうか「勝った試合」にしてほしい。
今後もその報が届くのを待っていたいと思います。
【WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ】
井岡 一翔(Ambition) ○ vs 田中 恒成(畑中)
8R1分35秒TKO
前半4Rは五分…しかし、試合中に田中を分析しつくした井岡が
中盤のペースを握って2度のダウンを奪取。
倒すしかないと前に出た田中だったが、腰を落とした所でレフリーストップ。
田中らしい面白い試合、井岡らしい戦術に長けた試合。
両者のいい部分がふんだんに散りばめられた試合は、
井岡が戦前の言葉の通り、田中の壁となって立ちはだかりました。
しかし、ここまで数々の強敵と対峙してきた田中。
無敗では来ましたが、いつこの日が来てもおかしくなかったと感じます。
それ程、実力のある相手との戦いを積み重ねてきました。
負けて、魅力が薄れる選手ではありません。
プロになる前、高校生の頃からライバルに恵まれ、負けも何度も経験して来た田中です。
ここから田中の物語が、これまで以上に濃厚なものになってくれると信じています。
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(所感)
これまで自分たちを喜ばそうと、しこたま殴り合って来てくれた太田。
そんな太田に、誰が「もう一度やってくれ」と言えるでしょうか。
どこかホッとしつつ、そんな気持ちです。
激闘王よ永遠に…。
刻み付けられました。
中日本選手10月の敵地戦績合計 2勝7敗1分(新人王戦除く)
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