電撃復帰 ドノバン・ラドック(カナダ) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2015/12/31

電撃復帰 ドノバン・ラドック(カナダ) ボクシング選手名鑑ピックアップ! 2015/12/31
 
 

さて、今日は大晦日。
日本人の世界タイトルマッチが目白押しです!
 
 

僕はね、ほんっとにプロモーターさんに言いたいんだけど、何でわざわざ大晦日?
全部見たいの!全部見たいのにぜんっぜん見れんでしょ?

今日はね、選びに選んで、WBO世界ミニマム級タイトルマッチの
田中 恒成(畑中)vsビック・サルダール(比)を選びました。
ま…僕名古屋市在住なんで。
 

という訳で、ブログの自動公開機能を使ってます。
これが公開される頃にはまだ帰宅できていないと思うので。
 
 

仕方ないとは言え、興行がもうちょっと割れてほしい。
同日に7試合って…

もっとボクシング見に行きたい!!!!!
 
 

 
 

それはさておき、本日はドノバン・ラドック(カナダ)の3回目。
 

マイク・タイソン(米)レノックス・ルイス(英)と時代を代表するボクサーに黒星をつけられたラドック。
特にルイス戦では手も足も出ず、タイソン戦の善戦で上げた評価を一気に落としてしまったラドック。
 
 

この後、フルマークで再起を飾った直後には、保持していたIBC世界ヘビー級の防衛戦で
甘いマスクの人気選手、元WBO世界ヘビー級王者のトミー・モリソン(米)に敗北。

あまり知られていない一戦ですが、この時代のヘビー級ベストバウトに数えられそうな、Theド突き合い。
モリソンが勝利を手にした左フックのカウンターは、とんでもなく綺麗なカウンターでした。
壮絶な決戦でしたが、この敗北でなけなしのマイナータイトルまで手放してしまいます。
 
 
 

この試合後、3年間リングから遠ざかりますが、1999年に復帰すると8連勝。
WBO世界ヘビー級王者だったビタリ・クリチコ(ウクライナ)への挑戦が決まります。
しかしこれも流れることとなり…。
 
 

1年以上の空白の後、1勝を挟んで、カナダの国内王座を再獲得しますが、ここで引退。
引退の理由に関しては情報が無いんですが、
レノックス・ルイス戦後、モリソンに敗北するまでの2試合をこなすのに3年の歳月を消費しています。
ルイスに敗れたところから世界への気持ちが折れていたのかもしれません。

ルイスとの敗北から6年後に順調に8連勝を重ねて、世界初挑戦がマッチメイクされるも…それもお流れ。
最後の花道としてカナダの国内王座を獲得し、引退した形です。
 
 
 

その後、投資に手を出し失敗を重ねて破産。
家庭用ゴミ箱の開発・販売を事業として展開するも、共同経営者ともめて裁判。
裁判費用の為、トロントとジャマイカの自宅を売却…。
引退後は踏んだり蹴ったりの人生を送っていました。
 
 

このラドック、冒頭に今年を振り返る上で…と書きましたが。
 
 

なんと今年3月、54歳での復帰を果たしています。

しかもCPBCカナダヘビー級王座を手放したばかりの国内トップ戦線の選手、
レイモンド・オルボワーレイ(ナイジェリア)を5RTKOに下して…。
 

その後1勝を挟んで、9月にはダイロン・カーマン(カナダ)の持つ国内王座に挑戦。
この選手、今カナダのヘビー級では最も世界ランクに近い選手。

この試合にはコテンパンに敗北していますが、これで再度引退するのか…
はたまた、まだまだ戦い続ける気なのか…。
 
 
 

ラドックが倒した元世界王者達…。

第33代WBA世界ヘビー級王者のジェームズ・スミス(米)
第35代WBA世界ヘビー級王者のマーク・ウィバー(米)
第36代WBA世界ヘビー級王者のマイケル・ドークス(米)
第38代WBA世界ヘビー級王者グレッグ・ペイジ(米)

時代を作った選手…ではありませんが、一度は世界のベルトを巻いた…
つまり世界戦を勝ち抜く実力を持っていた選手たちです。
 

それを4人も葬った…。
確実に世界を獲る力を持った選手だったんですね。
それが時代のスター、ルイスとタイソンの2選手に敗れたことで
一度の世界挑戦も叶わぬまま、世界戦線から脱落してしまった。

強くてもベルトを獲れない選手がいる…その代名詞のような選手だと思うんです。
 
 

タイソンに善戦するまでは、詳しいファン以外にはまだまだ名前の売れてなかったラドック。
無冠の帝王なんて呼ばれてました。
ルイスへの敗戦はね…まだしょうがないとして、モリソンへの敗北が痛かった。
 
 

今現在、日本で強い強いと騒がれている世界王者達…。
彼ら以外にも、ランキングに埋もれるもっともっと強い選手がいる可能性もあります。
…というかいる可能性が高いでしょう。

実力があってもつまづいたり、契約やプロモーションの規模の問題でうまくキャリアが作れなかったり…。
世界に辿り着いた時には全盛期を過ぎてしまっていて、弱い世界王者と揶揄される…。
そんなこともままあります。

いろんな選手のキャリアを覗いていくと…あれ?凄いじゃん!ってなることがあります。
隠れた偉大な選手を見つける瞬間…。

あの試合で勝っていたら…このタイミングで世界挑戦できていれば…。
そんなタラレバの感傷に浸る瞬間って、ボクシングの分厚い魅力に触れる気がするんです。
 
 

偉大な世界挑戦未経験選手の一人、ラドック。
50代半ばで世界初挑戦…なんて夢のような試合を叶えてもらいたいものです。
 
 
 

そんなこんなでこのブログが10月からスタート。
なんとか3ヶ月に届こうかというところです。

来年は「今年一年ありがとうございました」と言えるよう継続していきたいですね。
それでは「今年3ヶ月ありがとうございました」。

奇数日更新なので、実は次回は元旦の明日。
何を書くかはまだ決めてません。
 

そういう訳で、また来年。
よいお年を…。
 
 

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