2025/06/15 -愛知・刈谷あいおいホール- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
この日の刈谷はメインもB級初戦対決。
他はすべて4回戦というラインナップ。
みなさん、こういう興行なんです。
駆け出し選手の試合をしっかり見ておくことで、
「俺はこの選手を見てきたんだ!」っていう思いが沸きます。
1試合2試合でやめていく選手でも飛び切り素敵な選手は存在します。
この日を見逃したら、一生出会えない選手もいるものです。
さらには、この日の刈谷あいおいホールの戦いで、中日本新人王戦、決勝進出者が出そろいます。
フレッシュな顔ぶれの4回戦も多数あり、来年の新人王戦を見越しても見逃せない日。
インイベントには松岡兄弟の弟、松岡 陸(浜松堀内)がB級初戦へ!
今回もせきちゃんてき見どころです!
■2025年度中日本バンタム級新人王準決勝
【バンタム級4回戦】
島袋 友樹(松田) vs 藤本 翔大(LUSH)
島袋 友樹 6戦3勝(2KO)2敗1分
3連勝でB級昇格まであと0.5勝としながら、直近の試合で連勝ストップの敗戦。
センスにあふれたわけではないが、真面目さが垣間見えるような下から崩すボクシングが魅力。
前回の試合では完敗と言える敗戦を喫したが…踏まえてこの試合ではどうか。
アマチュア戦績は2戦2敗。愛知県出身の25歳。
藤本 翔大 7戦1勝(1KO)3敗3分
たった1勝ながら実力の高さは各所で認められている。
思うように進まないプロキャリア、なかなか結果の出ない7試合を経て経験値も蓄積している。
今年の新人王戦での開眼なるか。
アマチュア戦績は6戦4勝2敗。静岡県田方郡函南町出身の22歳。
どちらも4回戦で多くの試合を消化し、経験値も高くなってきている。
持ち合わせでは藤本に分があるようにも思えるが、
試合で力を発揮する場面を見せてきたのは島袋の方。
決勝には今年の中日本新人王戦目玉選手の犬塚 琉樹(名古屋大橋)が控えている。
大アップセットの切符を手に入れるのは…。
【55Kg契約4回戦】
川瀬 航(名古屋大橋) vs 白井 優成(駿河男児)
川瀬 航 4戦2勝(1KO)1敗1分
前戦では、各ラウンド数発のパンチで優劣が入れ替わるような接戦を演じたが敗戦。
初の敗戦から、この試合が再起戦となる。
長身選手の基本パターンがしっかりと出来上がっている選手。
切って落とす怖さも持ち合わせる。
愛知県北名古屋市出身の23歳。
白井 優成 5戦2勝2敗1分
平成の時代に静岡で鳴らした白井4兄弟の一人、白井 孝明(三津山)を父に持つ。
アマチュア戦績:7戦4勝3敗、巧みなボクシングがベースにありながら、
劣勢の展開では撃ち合いに出ることもある。
昨年の新人王戦は全日本新人王を獲得した山本 愛翔(カシミ)に敗戦。
その後、聖地後楽園ホールに挑み、2敗目を喫している。
静岡県静岡市出身の22歳。
元々5/11に予定されて試合だが、流れたうえでこの日に再セットされた。
どちらもクオリティの高い選手。
並みの相手で勝ち星を稼げは、B級昇格も容易だが、そんな二人がここで激突。
「上で勝負できる選手」が創り上げられていくようにも思えるカード。
【フェザー級4回戦】
ハイテク・サトフォード(陽光アダチ) vs 吉田 真虎(西遠)
ハイテク・サトフォード 3戦1勝2敗
中日本のリング初登場のために初見。
西日本管轄、大阪の老舗ジム、陽光アダチジムより刈谷のリングに登場。
兵庫県出身の32歳。やりにくさ満点のサウスポーと聞く。
B級昇格目前の坂上 蓮(MR)と対戦し、0-2の判定まで迫った実績がある。
吉田 真虎 2戦1勝(1KO)1敗
好戦的ファイター、しつこい攻撃が魅力。
デビュー戦では腰の落ちる一撃を浴びたところから盛り返してのTKO勝利。
直前の試合でも、型の出来上がった選手を押し込んで苦しめた。
どちらも好戦的な選手。
正面衝突となれば、距離がつぶれた膠着戦か…
それとも、会場を揺らすような大激戦か。
「やりにくい」と形容される選手同士の対決となった。
【スーパーライト級4回戦】
辻 翔太(とよはし) vs 矢山 來斗(北島)
辻 翔太 デビュー戦
デビュー戦のために初見。
愛知県田原市出身の25歳。
矢山 來斗 1戦1敗
中日本のリング初登場のために初見。
西部日本管轄、福岡県の北島ジムより参戦。
デビュー戦ではアウトボクサーにファイトを仕掛けたが、
ダウンを奪われての敗戦を喫したとのこと。
福岡県福岡市出身の18歳。
初見の選手同士の戦い。
辻はもちろん、矢山も中日本・西部日本新人王対抗戦まで見越せば
中日本新人王ファンが抑えたくなるフレッシュなカードと思える。
【スーパーフェザー級4回戦】
小田 智己(三河) vs 淵上 慶(西遠)
小田 智己 デビュー戦
愛知県蒲郡市出身の29歳。
デビュー戦のために初見。
淵上 慶 1戦1勝
静岡県磐田市出身の22歳。
今年の春にデビュー戦を戦い、ダウンを奪っての判定勝利。
デビュー戦特有の固さも見られたが、そのまま走り切ったように見えた。
中日本の選手同士のフレッシュな対決。
現在、中日本のスーパーフェザー級はタレントが豊富。
割り込んでいけるか否か、2人のボクサーの序章をしっかりと確認したい。
【65.5kg契約6回戦】
松岡 陸(浜松堀内) vs 中島 大智(北島)
松岡 陸 5戦4勝(2KO)1敗
2022年度中日本ウェルター級新人王。
全日本新人王決定戦まで勝ち上がりながら、アゴの骨折で棄権した。
リング上で好選手たちと巡り合いながら、1敗でB級へ勝ち上がった。
破壊的なミドルレンジのストレートが魅力的。
中島 大智 5戦4勝(1KO)1敗
昨年の西部日本スーパーライト級新人王。
西軍代表決定戦で敗退はしたが、対抗戦では中里 雄大(中日)の
ガチャガチャとした戦いぶりに付き合いながらも制している。
既にA級クラスの実力は持ち合わせていると思える松岡だが、
試合数が伸びず、ようやくB級初戦を迎えることとなる。
とんとん拍子での勝ち上がりを期待したいところだが、B級戦線もまた厳しいもの。
相手もまた、4回戦での4勝をクリアしてきた選手である。
今回はクセモノ中里を凌駕した西部日本新人王が立ちはだかる。
先を期待される選手として、また、この日の刈谷を背負うメインイベンターとして。
強敵を迎えた松岡の戦いぶりや如何に。
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