2023/10/08 -岐阜・じゅうろくプラザ(一部)- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2023/10/08 -岐阜・じゅうろくプラザ(一部)- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

この日の岐阜は二部構成。

まずは、中日本・西部日本新人王決定戦が11:00に開始されます。

 

中日本新人王が全日本新人王を目指す旅。
最初に立ちはだかるのは西部日本新人王。

この試合の勝者は、11月の西軍代表決定戦で西日本新人王と、
12月の全日本新人王決定戦で東日本新人王と相まみえ、全ての試合に勝利して
晴れて全日本新人王の称号を手にします。

つまり、中日本、西部日本の新人王が目指す、全日本新人王への道のりは
各地区の新人王を総ナメにする厳しい厳しい戦いとなるのです。

この日の激突がその幕開け。
試合会場は中日本地区と西部日本地区で隔年開催となっており、
今年は中日本地区の年…岐阜はじゅうろくプラザでの激突となっています。

小さめの会場に観客の熱気が押し込まれる岐阜の熱量は全国随一。
最も熱い会場で、両雄が雌雄を決します。

こちら、sakanaチャンネルより生配信予定

(メイン)

 

(サブ)

こちらはメイン配信が止まった場合に備えて…のものでもありつつ、
せきちゃんが副音声的に選手を紹介しながらの配信となっております。

 

さて、ここからはせきちゃんてきな見どころ紹介!

■2023年度中日本・西部日本ミニマム級新人王対抗戦
【ミニマム級4回戦】
今井 聖也(とよはし) vs 坂田 一颯(S&K)

今井 聖也 5戦2勝3敗 サウスポー

ジュニアチャンピオンズリーグで2度の優勝、アマチュア14勝と土台のできた選手。
デビュー2連勝後、昨年の中日本新人王決勝で敗戦、その後は敵地2連戦で連敗中。
今年はエントリー1名での中日本新人王となった。
現在A級昇格の権利を得ている、宮澤 蓮斗(蟹江)とは1勝1敗。
スピードに乗ったハイクオリティの試合を演じている。


坂田 一颯 2戦1勝1敗 サウスポー

昨年に引き続き不戦での西部日本新人王獲得。
全日本新人王を目指す道のりでは、中日本新人王、宮澤 蓮斗(蟹江)に敗戦。
アマチュアでは17勝、宮澤とも拮抗した試合を演じており、
昨年も全日本を獲る実力がある強豪として名が聞こえて生きてた。
昨年を越えられるか、リベンジのリング。


昨年の新人王戦で宮澤に敗戦した者同士。
ハイレベルと言われた昨年のミニマム級…
例年なら両者とも全日本新人王を獲っておかしくない実力者同士の戦い。
クオリティの高い試合が期待できるカードが、この日のオープニングとなった。

 

■2023年度中日本・西部日本ライトフライ級新人王対抗戦
【ライトフライ級4回戦】
滝川 裕大(中日) vs 上蔀 哲汰(S&K)

滝川 裕大 3戦2勝(1KO)1敗

どこかぎこちなく見えるボクシングも、熱量でカバー。
アドレナリン全開でのKO勝利、出し尽くしての敗戦、
劣勢をしつこいボディで打開した中日本新人王決勝戦。
相手にとっては見た目以上にやっかいな選手だと感じられる。


上蔀 哲汰 3戦3勝(1KO) サウスポー

西部日本新人王決勝ではワンツーを軸に見事なフルマーク勝利。
距離感に秀でた選手にも思える。
センスある戦いぶりでプロ3連勝中。アマチュアでも7戦の土台がある。


泥臭いタイプにも見える滝川が、センスあふれる上蔀に挑む。
前評判では上蔀が大きくリード…しかし、こういったカードが
ドラマを産むのも新人王トーナメント。
真逆の二人がぶつかりあう構図の面白い試合。

 

■2023年度中日本・西部日本フライ級新人王対抗戦
【フライ級4回戦】
坂井 涼(畑中) vs 濵村 悠太郎(YANAGIHARA)

中日本の4回戦では対戦相手がいないと言われる実力者の坂井と
アマで30戦以上を戦った濱村の試合。
昨年も同カードとなり、坂井が勝利し勝ち抜けていた。
リマッチのドラマ溢れるカードだったが、濱村の棄権により
坂井の西軍代表決定戦進出が決まっている。

 

■2023年度中日本・西部日本スーパーフライ級新人王対抗戦
【スーパーフライ級4回戦】
藤野 零大(カシミ) vs 長井 京志朗(宇部)

藤野 零大 2戦1勝(1KO)1分

デビュー戦となった中日本新人王準々決勝ではジャブ一撃で相手を切って落とし、
準決勝では今年の目玉選手とも思えた犬塚 音也(松田)を引分の優勢点で撃破。
決勝は相手の怪我による棄権で、1年目での中日本新人王獲得。
今年の新人王戦でデビューしたニューフェイスが、旋風を巻き起こした。
今年のシンデレラと言いたくなる選手。


長井 京志朗 4戦4勝(1KO)

デビュー4連勝で既にB級昇格の権利を獲得。
終盤に激しく撃ち合う姿が印象的。
トップギアに入ったときの手数の多さに注目したい。


印象のいい一撃を叩き込むことに長けている藤野に対し、
ここぞの手数では長井が秀でているようにも思える。
勝負論でどちらが勝つか予想しづらい拮抗したカード。


■2023年度中日本・西部日本バンタム級新人王対抗戦
【バンタム級4回戦】
樫谷 樹歌(タイガーウイング) vs 金城 隆太(沖縄ワールドリング)

樫谷 樹歌 4戦3勝(1KO)1敗

アマチュア13戦の土台がある選手。
その土台をしっかり活かしての中日本新人王獲得。
やれることのバリエーションが多く、効かせる一撃も持ち合わせる。


金城 隆太 2戦1勝1敗

西部日本新人王はエントリー1名での獲得。
まだまだぎこちない叩き上げだが、初勝利を挙げた試合では
劣勢のラストラウンドでダウンを奪っての逆転勝利を挙げている。


アマチュアスタートの樫谷とは積み上げて来た時間に差がある金城。
しかし、執念の連打で勝利をさらった戦いぶりに怖さはある。
樫谷圧倒的有利との声も聞こえる試合…だからこその魅力がある。

 

■2023年度中日本・西部日本スーパーバンタム級新人王対抗戦
【スーパーバンタム級4回戦】
武藤 涼太(松田) vs 向井 光(ビッグアーム)

武藤 涼太 3戦2勝(1KO)1分 サウスポー

中日本新人王戦では技能賞を獲得。
アマチュア19勝、B級デビューに近い実績を持っての新人王戦参戦。
決勝ではこれまで全日本新人王候補と言わた相手を
何度も苦戦させてきた時弘 将志(とよはし)と対戦。
ファイター時弘をファイターの土俵でねじ伏せる戦いぶりを見せた。


向井 光 2戦1勝(1KO)1敗

西部日本新人王戦決勝ではダウンの応酬からスタートし、
大逆転のKO勝利で岐阜のリングへ乗り込んで来る。
まだキャリアは浅く見えるが、一撃の魅力がある選手。


キャリアの差をかなり大きく感じる試合だが、
一瞬を奪い合うボクシングで、一撃の怖さは常につきまとう。
向井がビッグドラマを巻き起こすか、それとも、
全日本新人王候補の呼び声高い武藤がその実力を誇示するか。

 

■2023年度中日本・西部日本フェザー級新人王対抗戦
【フェザー級4回戦】
石崎 大二朗(LUSH) vs 中村 良介(黒崎KANAO)

石崎 大二朗 2戦2勝(2KO)

アマチュアで17戦を踏み、時間を置いてのプロデビュー。
回転よく的確に撃ち込むファイトは圧巻。
優勝候補の太田 彩千耶(中日)を飲み込むファイトで3RTKOに沈めた。


中村 良介 4戦3勝(2KO)1敗

カウンターで叩き込まれる右ストレートは圧巻。
準決勝では右ストレートを効かせてからの後続打で1RKO勝利。
決勝では右ストレートで3度のダウンを奪っての2RTKO。


“輝ける左ストレート”太田 彩千耶を撃破した石崎に、
今度は右ストレートの秀でた中村が立ちふさがる。
中村はカウンターのタイミングも持っており、
石崎が飲み込むか、中村が斬って落とすか…スリリングな展開が期待できる。

 

■2023年度中日本・西部日本スーパーフェザー級新人王対抗戦
【スーパーフェザー級4回戦】
新田 晃生(カシミ) vs 藤澤 孟則(冷研鶴崎)

新田 晃生 2戦2勝

アマチュア15戦の土台あり。
中日本新人王決勝では野性味あふれる古川 修誠(杉田)を左手一本で完封。
数々の好試合を演じて来たハードパンチャーに圧倒的な勝利を挙げた。


藤澤 孟則 4戦2勝1敗1分 サウスポー

アマチュアでは16戦を戦っている。
西部日本新人王戦では引分優勢点での勝ち上がり。
パンチが伸びるロングレンジの選手。


お互いにジャブがいい二人の戦い。
オーソドックスvsサウスポーでは、ストレートからの展開も多くなるが…
アマチュア経験も、秀でたパンチも、距離も似た二人。
鏡合わせのように向かい合う二人の戦いに、唸るような技術戦を期待したい。

 

■2023年度中日本・西部日本ライト級新人王対抗戦
カードなし

今年は中日本新人王戦でライト級へのエントリーが無かったため、
西部日本新人王の児島 弘斗(黒崎KANAO)が不戦で西軍代表決定戦進出となっている。

 

■2023年度中日本・西部日本スーパーライト級新人王対抗戦
【スーパーライト級4回戦】
中里 雄大(中日) vs 新垣 基広(琉豊)

中里 雄大 2戦2勝

それぞれ一つ一つの動きは器用には見えないが
相手に合わせて戦い方を選べる選手。
多少のスペック差は乗り越えられる強さアリ。


新垣 基広 2戦1勝(1KO)1敗 サウスポー

しつこい圧力が魅力的。
西部日本新人王決勝は負傷判定で獲得した。


これまで下馬評不利を覆して2連勝の中里。
この試合の予想はキャリア初の五分予想といったところ。
一見不器用にも見える中里の厄介さに
多くの人が気付き始めたと言ったところか…
警戒されるここからが勝負所にも思える。


■2023年度中日本・西部日本ウェルター級新人王対抗戦
【ウェルター級4回戦】
松岡 蓮(浜松堀内) vs 上田 龍進(S&K)

松岡 蓮 9戦4勝(4KO)5敗

負け越し戦績での中日本新人王獲得はMVP受賞のおまけつき。
破壊力もあり、器用さもあるが、強敵に4連敗を喫した時期があった。
実力はMVP受賞相応のもの。


上田 龍進 2戦1勝(1KO)1分 サウスポー

アマチュアで18戦の実績。
決勝は対戦相手棄権による獲得だったが、準決勝でしっかりと勝利を挙げており
昨年の西部日本新人王決勝は引分優勢点での敗退の接戦。
西部日本新人王実力相応の選手であることは間違いない。
手数に秀でた選手。


松岡が上田の手数に付き合うかどうかで試合展開は大きく異なるように思える。
選択肢が豊富なのは松岡の方にも思えるが、上田の土俵に乗るかどうか。
乗れば激しい試合が期待できるが…
ダメージをいかに溜めないかも新人王戦の重要なポイント。
どう出る松岡…1Rの戦いぶりを注視したい。

 

■2023年度中日本・西部日本ミドル級新人王対抗戦
【ミドル級4回戦】
泉 幸治(沼津石川) vs 古森 綾音(博多協栄)

泉 幸治 1戦1敗

中日本新人王は対戦相手棄権による不戦での獲得。
デビュー戦では1RKO負けとなっており、
まだ実力の程ははっきりとつかめていない。


古森 綾音 1戦1勝(1KO) サウスポー

こちらも西部日本新人王を対戦相手棄権による不戦で獲得。
デビュー戦は2RKO勝ちを飾っている。


どちらもまだ実力のつかめない二人だが、
泉から見て初戦でやられたのと同じサウスポーが相手。
ここを払しょくできるかどうか…
古森の試合は映像でも確認できていない為
勝敗予想はしづらい試合。

 

ここまでの戦いがどうか、各地に圧倒的な新人王がいるかどうか、
各階級、各選手によって観客の期待値は異なることになるだろうが…
「我らが中日本新人王」を肩に背負ってリングに挑んで行く。
全力で全日本新人王を期待して行きたい。

 

こちらは 全国の新人王戦をがっつりレポートしてくれる torajiro さんのブログ。
中日本の選手達もしっかりと見てくれており、この日の勝敗予想までしてくれています。
ぜひぜひこちらも合わせて読んでみては。

2023年ボクシング中日本・西部新人王対抗戦ガチ勝敗予想付観戦記
こんにちは。新人王トーナメントが大好きなボクシングブロガーのtorajiroです。 2023年10月 ...

 

 

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