2023/11/23 -愛知・津島市文化会館- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2023/11/23 -愛知・津島市文化会館- みどころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

【バンタム級4回戦】
芝山 定佳(名古屋大橋) vs 小川 椋也(天熊丸木)

芝山 定佳 2戦1勝1敗

たった一発のパンチからTKO負けを喫したデビュー戦から、2戦目では丁寧に戦っての初勝利。
距離をしっかり維持しながら優位に立ち、相手の撃ち合いも受け止めつつの判定勝利。
和歌山県出身。公務員を務めている。


小川 椋也 4戦2勝(1KO)1敗1分

徐々に徐々にファイターとしての力を増してきている小川。
対人恐怖症ボクサーとしての知名度もあるが、
それを除いたプロボクサーとしての立ち位置も出来上がりつつある。


中日本を代表するインファイターへ…のイメージも膨らんでいた小川だが、
今年に入って小川 昂輝(駿河男児)、石崎 大二朗(LUSH)など良質なファイターが登場。
現在中日本No.1ファイターとしてはテル のび太(緑)が思い浮かぶところ、
それを追う選手たちの「立ち位置」の争いも面白い。

対して芝山はロングレンジに秀でているように見える選手。
詰めるか捌くか…優位不利が明確にわかる試合になると予想。
観戦初心者にもすすめたくなるカード。

 

【53Kg契約4回戦】
津田 康光(ARITOMI) vs 加藤 駿希(松田)

津田 康光 3戦1勝2敗

好戦的な戦いからの勝利、封じられての敗戦、そして一撃でのKO負け。
負けても次に挑み続けるのはARITOMIのカラーとも言える。
ここまで様々な試合を踏んで来た津田が2勝目に挑む。


加藤 駿希 6戦2勝4敗

天熊丸木ジムより松田ジムに移籍しての初戦は敵地大阪。
拮抗した負傷判定を落としているが、勝っていてもおかしくなかった試合。
これまでの対戦相手の質も高く、負け越しが実力に見合わない選手。


どちらも負け越し戦績だが、スペック的には加藤に分があるようにも思える。
だからこそ、ここで津田がそれを覆したときに得られるものは大きいように感じる。

加藤は1年半ぶりの中日本での試合。
一度は佐野 遥渉(LUSH)に心を折られた男の再挑戦。
持ち得る力をリングで披露することができるか。

 

【57.5kg契約4回戦】
加藤 頼(名古屋大橋) vs 太田 奏人(中日)

加藤 頼 3戦2勝1敗

相手を捌き、撃ち合いを制して挙げた2勝だったが、
前戦では一撃の怖さを思い知るような1RTKO負け。
仕切り直しの再スタートの1戦。


太田 奏人 3戦2勝1敗

悲運の天才が4年半ぶりにリングに帰ってくる。
デビュー戦こそ圧倒的な判定勝利を挙げたものの、
続く2試合ではいずれも試合中に肩を脱臼…。
片腕で試合を拮抗したものにし、接戦を1勝1敗としている。


敗れた試合は中日本新人王戦の決勝。
その舞台でも片手で試合を拮抗させた太田の実力。
4年半のブランクは懸念点だが、錆びていなければ
4回戦では上位に位置する力を見せてくれると思っている。

対して、こちらもしっかりと実力のある加藤。
レベルの高い試合が繰り広げられることを予想する。

 

【バンタム級4回戦】
青山 翼(杉田) vs 冨田 遼平(天熊丸木)

青山 翼 2戦1勝1分

デビュー戦から好戦的な戦いを続けての戦績。
ダウンを奪われながらの判定勝利から、撃ち合いの末のドロー。
激しい試合を二つ続けている。
思い切り振り抜く拳が魅力的。


冨田 遼平 デビュー戦

デビュー戦の為、初見。


激しい試合を二つ続けて来た青山。
岐阜ヨコゼキジムから杉田ジムへ移籍しての初戦となる。
激闘派予備軍とも言える戦いぶりを変貌させてくるか…
それともその姿そのままに強さを増すか。

デビュー戦の冨田相手にどう戦うかを見て行きたい。

 

【スーパーフライ級4回戦】
鳥羽 琉希(ARITOMI) vs 片桐 頌斗(中日)

鳥羽 琉希 デビュー戦

デビュー戦の為に初見


片桐 頌斗 3戦2敗1分

試合開始と共に狂ったように攻め立てる”バーサーカー”。
勝ち星はついてきていないが印象的な試合を残している。
前戦、封じられたような完封劇で敗戦しており、
変えて来るならこの試合と感じられる。


鳥羽の情報はないが、片桐が変化するか、貫くかに見どころあり。

 

【ミニマム級4回戦】
赤塚 翔(名古屋大橋) vs 清木場 哲生(T&T)

赤塚 翔 6戦3勝2敗1分

熱闘男、赤塚がB級昇格まであと0.5勝と迫っている。
相手を削り取るスタイルが故に、長いラウンドが有利とも思える選手。
4回戦さえ切り抜ければ、そのボクシングは大きく飛翔するようにも感じる。


清木場 哲生 3戦1勝2敗

デビューから2試合を加藤 哲生の名前で戦い、
前戦より名前を清木場 哲生に改めて初勝利。
キックボクシングから転向して来た元自衛官。


長いラウンドが強いと思える赤塚が、いよいよ4回戦をクリアしようとしている。
立ちはだからるのは東日本からやってくる選手。
中日本初登場の為、初見となるが、赤塚がいつもの熱闘に持ち込めるか。

 

【54.5kg契約6回戦】
菅原 健太(名古屋大橋) vs 長尾 太我(SUN-RISE)

菅原 健太 8戦4勝(2KO)2敗2分

B級初戦は大好きなボクサーと名前をあげていた塩田 賢(市野)との試合をドロー。
思い入れの強い相手との戦いを目指してリングに上がった菅原は一気に力を伸ばしていた。
持ちがにじみ出るようなボクシングが魅力的。


長尾 太我 9戦4勝(1KO)4敗1分

中日本初登場の為に初見。この試合が初の6回戦。
戦歴の中には現日本5位の杉本 太一(勝輝)と引き分けた試合もある。
4回戦最後の試合はダウンの応酬でB級昇格を決めている。


毎試合、熱い気持ちにさせてくれる菅原が迎えるのは
西日本で激戦を乗り越えてB級昇格を決めた長尾。
1試合前の赤塚から菅原の流れはセミファイナルに
向かう興行にしっかりと熱を注入してくれるはずだ。

 

【女子アトム級6回戦】
ファナクラン・カンジャナウオン(タイ) vs 吉田 里穂(RISE)

ファナクラン・カンジャナウオン 6戦4勝(2KO)1敗(1KO)1分

日本のリングでは1敗1分。
引分けた試合では最終ラウンドをワンツーでもぎ取った。
中日本のリングには初登場。


吉田 里穂 4戦3勝1分 日本女子アトム級11位

デビュー戦引き分け以降3連勝でB級初戦を迎える吉田。
前戦では中国の強豪に勝利を収めている。
高校柔道トップ選手からのプロボクサー転向、強弱の巧みさは逸品。


6回戦に昇格し、日本タイトル等も視野に入ってくる時期。
しかし、軽い階級に強豪が集結する女子では、まだまだランキング下位。

デビュー戦で引け分けた川口 玲可(フュチュール)は日本7位と先を行く。
川口が2RTKOで仕留めたファナクランとの対戦。
立ち位置を測られる難しい試合だが、
より高みを目指すためにも、A級昇格、ランキング上昇を狙いたい所。

 

■日本ユースバンタム級タイトルマッチ
【バンタム級8回戦】
安西 蓮(名古屋大橋) vs 渋谷 亮太(T&T)

安西 蓮 14戦8勝(3KO)5敗1分 日本バンタム級13位

下馬評不利の試合をいくつも覆した「狩る側」の男。
全戦でも下馬評を覆しての日本ユース王座獲得。
荒々しいボクシングが洗練されるにつれ、強さを増してこの立ち位置。


渋谷 亮太 10戦7勝(1KO)1敗2分

中日本のリング初登場の為に初見。
B級昇格以降は3連勝で、A級でも既に1勝を挙げている。
この試合が初のランカー挑戦。
カウンターのタイミングに秀でた選手と聞く。


日本ユース王座獲得により安西の強さに気付き始めたか…この試合の前評判は五分。
ただし、ベルトを巻くことで狩る側から狙われる側にまわった初めての試合とも言える。
相手は熾烈な東日本新人王戦を決勝まで勝ち上がった実績の持ち主。
難しい試合に難敵が立ちはだかる。

溝越 斗夢(緑)テル のび太(緑)など、中日本にも強豪がひしめくバンタム級。
この試合に勝てば、安西が頭一つ抜け出す構図になりそうだ。

 

 

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