2018/8/11 -住吉区民センターⅡ- (中日本ボクシング観戦記番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/8/11 -住吉区民センターⅡ- (中日本ボクシング観戦記番外編) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
 
 

■スーパーフライ級8回戦
藤本 耕太(江見) vs 寺田 達弥(ロマンサジャパン)

OPBF東洋太平洋バンタム級13位/日本スーパーフライ級19位
藤本 耕太 12戦8勝(2KO)2敗1分
寺田 達弥 11戦6勝(1KO)3敗1分

ゴングとともに藤本がリングの上を圧倒的スピードで疾走する。
寺田を躱しながら、コツコツとパンチを当てて危なげない展開。
しかし…3Rには寺田が慣れてきたか…藤本を捉え始める。
ここで藤本のパンチの質が変わり始める…より力強く、鋭利に。
試合はスリリングな展開になっていく。

試合が後半に入ると、スピードとパターンに慣れた寺田が試合を盛り返し始める。
ここまで我慢の展開が続いたが、ここから一気にまくって判定へ。

マイジャッジは前半と後半でスパッと分かれる76-76でドロー。
公式ジャッジは77-76、75-78、77-77の1-1。

飛び抜けたスピードを見せた藤本。
西軍代表決定戦で村上 勝也(薬師寺)を失神させたパンチ力も持っている。
この試合がもし6Rだったら、藤本が圧倒した試合になっただろうと思う。
相手がスピードに慣れた後の展開…これさえあれば、もっともっと先へ行く選手だろうと思う。

寺田は…我慢の展開を盛り返した形。
3Rには藤本のスピードについていき、パターンに変化があった後も、5Rにはアジャストした。
A級2戦目だが、8Rの試合を充分にこなせている。
ランカーと引分ける実力を相応に評価されて欲しいと感じる。
決して”並”の選手とは感じられなかった…”強いノーランカー”と聞かれて、名前を挙げたい選手の一人。
 
 

■スーパーバンタム級8回戦
鯱ドラゴンズ 敬太(六島) vs 谷口 陽祐(奈良)

OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級13位
鯱ドラゴンズ 敬太 18戦8勝(1KO)6敗4分 サウスポー
谷口 陽祐 12戦6勝(1KO)5敗(2KO)1分
 

試合開始直後から、右ストレートのタイミングが合っている谷口。
頻繁に鯱の顔面を捉えて行き…ラウンド終盤にはその右が鯱の顔面を貫いての一撃。
後ろ倒しに倒れた鯱はカウント中になんとか体を起こそうとするがままならず…
レフリーはそのまま試合をストップ。
起き上がれない鯱はそのまま担架に乗せられて退場した。
 

これで4連勝としてランカー撃破の谷口だが…
4回戦時代は負け越しボクサー。

6回戦を2連勝で最短突破し、A級初戦でランカー撃破を叶えて見せた。
きっとこれまでの道のりは、濃厚だったんだろうと感じる。
全てのボクサーを全て見ることは不可能な話…しかし、「見ていればもっと感動できた」の思いは強い。
谷口を見てきたファンにとっては万感のシーンだったに違いない。
素直に、羨ましい。
 

名古屋出身を全開にアピールしている鯱。
中日本でボクシングを見ている身からすれば、心情的に凄く応援したくなる選手だが…。
この日は何も出せぬまま試合が終わってしまった。

何よりもまずは体が心配だが…。
この日のダメージが癒えたら、入場曲の「燃えよドラゴンズ」がまた聞きたい。
 
 

■スーパーフライ級8回戦(ノンタイトル)
坂本 真宏(六島) vs コウ・キチャン(韓)

WBOアジア太平洋フライ級王者/OPBF東洋太平洋フライ級10位/WBO世界フライ級4位
坂本 真宏 13戦12勝(8KO)1敗
コウ・キチャン 8戦6勝(2KO)2敗
 

試合を通じて坂本がそのパンチ力で制圧したように見えた。
しかし、キチャンもパンチ鋭く、韓国人らしく前に出る姿も熱くさせてくれた。
頭から来るキチャンにやりにくさを感じさせる坂本。

バッティングによるカットを負い、キチャンには減点が課せられる。
カット直後はキチャンが攻勢に出る場面もあり、不安にさせられたが…。
ボディを効かせて崩し、5Rにダウンを奪うと立ち上がったところに一気のラッシュでTKO。

流石のチャンピオン、そしてえげつないパンチ力を魅せてくれた。
日本人同士の世界タイトルマッチが行われるWBO世界フライ級。
ランキング的にも標準を定めるのはそこになって来るだろう。

日本人同士の世界戦が続けば様々な意見が噴出するかもしれないが…
ランキングを見れば、日本人同士が続いても自然だと思えるほど、
この階級には強豪日本人ボクサーが充実している。

今国内で、世界の頂を狙うトップ戦線が見られる。
そのメインメンバーの一人である坂本の試合を、この目で見られたことを幸運に思う。
 
 

試合が終わり、外へ出ようとすると選手たちがお見送り。
握手したい気持ちもあったが、やっぱりボクサーとの接触は緊張するので…
一旦立ち止まって、ドギマギしながら結局はその場を立ち去る。

ちょっと後悔しつつ…駅に向かうと、この日超絶の頑張りを見せた
グォン・ギャンソク(韓)が駅のホームに。

先ほど大感動を与えてくれた選手が駅のホームに佇む姿に驚き、一瞬固まってしまったが…
先を歩いていた仲間が、いかにも自然に「ナイスファイト!」と声をかけ、
あっさりと握手してもらっている。

…大阪のファンは凄い。
どさくさに紛れて、仲間に続いて握手してもらう。
とんだラッキーで浮かれ気分。

一人だったらきっとモジモジしながら…心の中で
「俺…ギャンソク見たぜ!うっほーい!」で終わりだったと思う。
爽やかに対応してくれたギャンソク…ますます好きになってしまった。
 

そのまま一緒に観戦していたファンと一緒に大阪の街へ。
飛田新地の真っただ中に渥美ジムがあることに驚き…
映画にもなったアンチェイン 梶(陽光アダチ)を探して徘徊し…

アンチェイン行きつけの飲み屋を訪れ、
そこがファントム・オザワ(北陸石丸)や永石 磨(北陸石丸)も訪れる店であることを知り驚く。
うまい酒をたらふく飲んで、難波のインターネットカフェへ。

この日はいつもより飲んでいたことと旅の疲れもあり…そのまま眠り込んでしまった。
このまま、大阪にとどまり、連日のボクシング観戦。
翌日は…池田市民文化会館へ…。
 
 

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