2023/04/02 -愛知・刈谷あいおいホール- 前置き(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!
3月26日、今年のsakanaチャンネルからのプロボクシング生配信1発目。
競合が少なかったこともあってか、これまでの3倍以上の視聴者がサブ配信に集まった。
歓声が許されるようになり、配信中のおしゃべりも遠慮は不要。
気持ち、熱量…そういった曖昧な形の無い物こそ、人を動かす。
ボクシング界に一般人の生配信を受け入れてもらったとき、強く強く実感した事。
感情は声に乗る、言葉に乗る。
目の前で繰り広げられる戦いに対して、自分の感じる感情をそのまま載せていく。
熱量を最優先に…。
自分がバンドマンだった時、一番やりにくいライブはお客さんの少ないライブ…
反応が返ってこないライブだった。
反応があれば、こちらの気分も高揚する。
そのまま感情を載せてパフォーマンスをやっていける。
ある時、お客さんが10人程度になってしまったことがあった。
同じ場所で月に4本のライブがあり、チケットが割れてしまったのだ。
断れない出演依頼と、自分たちの主催のイベントがバッティングしてしまった結果だった。
「4本のうちどれかに行けばいい」という印象を与えてしまい、チケット販売に苦戦した。
勝負のライブと思った1本に集中して販売して行った結果、4本中の1本に谷ができてしまったのだ。
当日、自分は39度の熱を出していた。
コンディションまでもが最悪だった。
朦朧とする意識の中、眩しい照明もあって客席は見えない。
開き直るしかない状態で、3000人のお客さんが思い浮かんだ。
自分の憧れのアーティストが大きな会場でライブしている映像を頭に浮かべた。
自分のやってきたライブの中でベストパフォーマンスを出せた日になった。
聞こえてこない歓声を頭の中で作り出し、自分のテンションをMAXに引き上げた。
それ以降、心のコンディション作りにはかなり重きを置くようになった。
自分のテンションや感情をMAXに持って行くためにどうするか。
ライブが近付くにつれ、感情を作る作業に時間を割いた。
「人は熱量で動く」
その成功体験をもとに、配信前には熱量を作る作業に勤しむ。
何も難しいことはない。
その日組まれた対戦カードを眺めながら、あれやこれやと想像を膨らます。
ただ単純に、そのカードに対して自分のワクワクを高めていくだけ。
おべっかや嘘はそこにない。
どういう角度で見れば楽しめるか、どういう感覚を持って1Rのゴングを聴くか。
「面白くない試合は存在しない」
必ずその試合を面白いと思っている人は存在する。
身内しか面白くないなんて言われる試合もある。
それは逆説的に言えば、身内のような感情で試合を見れば面白いということだ。
だったら身内になってしまえばいいのだ。
そうなれるように「これまでの道のり」に重きを置いて言葉にする。
面白くない試合なんか見たことない。
自分の立ち位置を柔軟に変えれば、どんな試合にも魅力が出て来る。
身内ノリからスタートしてその身内を広げて行くのは、ラジオの人気番組がやってることでもある。
よく否定される身内ノリだが、別に悪い事ではないと思っている。
前回の3月26日、それなりの手ごたえがあった中、
その手ごたえが正しかったかどうかは、この日の配信で集まってくれる数字に出るハズ。
12:30を迎えてプロテストが始まる。
いきなり60人近い視聴者が集まる。
これまでコロナ期間中はリアルタイム視聴者でサブ配信を見てくれる人は30人程度がMAX。
「自分が思うままに、自分の感じる感動をそのままぶつければいい。」
答えが出た…そんな確信の中、配信が進んで行く。
さて、ここでいつもの言い訳前置き。
自分はファンではあるが、熱狂的なマニア程の肥えた目を持ってはいない。
自分より凄いと思えるファンはそこらじゅうに転がっている。
先に言い訳をしておきたいわけではなく、そういうものだと言っておきたい。
同じ試合を見ていても、違う感想を持つファンもいるわけで…。
ここに書いたことが正解ではないと…。
それだけは認識した上で、読み進めていただきたい。
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