2018/7/15 -刈谷あいおいホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

2018/7/15 -刈谷あいおいホール- 見どころ(中日本ボクシング観戦記) ボクシング選手名鑑ピックアップ!

 

この日は東から乗り込んでくる猛者が多数。
さらにフィリピンからやって来る選手もどぎつく強い。
さらにはデビュー戦の新顔も多く5名!
新たに出会える選手、楽しみ過ぎる!

【フェザー4回戦】
手島 慎平(中日) vs 樋口 怜良(ARITOMI)

手島 慎平 デビュー戦

個性豊かな選手たちを輩出してくるイメージのある中日ジムから、また新たな選手。
それぞれの長所を徹底的に意識させてくれる中日ジムの選手は解りやすくて面白いと思っている。
果たしてこの選手はどんな特徴を持っているのだろうか。 

樋口 怜良 デビュー戦

こちらは三重のARITOMIジムから。
頑張り屋さんが多いARITOMIジムの選手。
勝ち続けるような選手は出ていないが、生観戦のファンを惹き付ける魅力を持った選手が多い。
ARITOMIの名前に僕の中ではそんなイメージが定着しつつある。

また新たなキャラクターが中日本に増える試合。
当然初見なので試合予想は全くできないが…新たなボクサーに出会えるワクワクでいっぱい。
いい試合を見せて欲しい。

【バンタム級4回戦】
菅原 健太(名古屋大橋) vs 久野 一輝(トコナメ)

・菅原 健太 デビュー戦

ついに名古屋大橋ジムからプロ第1号がデビュー。
我らがOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者だった大橋 弘政(HEIWA)の興したジム。
負けても負けてもあきらめずにチャンピオンになった大橋がどんな選手を送り出してくるのか。
それだけでもうワクワクしてしまう。
この選手から名古屋大橋の歴史がスタートする見逃せない試合。 

・久野 一輝 2戦1勝1敗

2016年の新人王にエントリーし、1回戦は勝ち抜けるものの、準決勝は棄権。
以降ブランクを開けての試合となる。
最終戦から2年半…ブランクがもたらす変化を楽しみたい。 

実は久野は、中日本ボクシング観戦記に登場した一番最初のボクサー。
今でも文章力があるとは言えない自分だけど、あの頃は今より酷くって…。
この選手の試合をもう一度ちゃんと書きたい。
そんな個人的な思いもある試合。

【62.5㎏契約4回戦】
林 望(岐阜ヨコゼキ) vs 樋口 和輝(ARITOMI)

・林 望 デビュー戦

A級選手が立て続けに引退した岐阜ヨコゼキジム。
4回戦でもボクシングから遠のく選手がおり、一気に選手数を減らしたことを憂慮していたが…。
また新たな選手が登場することにホッとする。
これから岐阜の歴史を作っていく選手の一人になってくれることを願う。 

・樋口 和輝 デビュー戦

昨年の高校総体で三重県2位の記録が見つかる。
ARITOMIジムで高校ボクシングからの選手は珍しいように思う。
興味が駆り立てられる。 

今年の中日本新人王ではライト級はエントリー1名のみ。
スーパーフェザー級以上で選手が枯渇する階級が毎年出ており、
ライト級近辺に新たな選手が出てきてくれることを嬉しく思う。
来年の新人王を思い切り楽しむためにも、ここはしっかり押さえておきたい試合。

【スーパーフェザー級6回戦】
遠藤 勝則(角海老宝石) vs 高瀬 衆斗(蟹江)

遠藤 勝則 6戦4勝(1KO)2敗

昨年の東日本新人王戦では1回戦から2つの勝ち星を重ねてベスト8。
準々決勝で優勝候補の一角だった今井 健裕(ワールドS)に敗れている。
パワーファイトを魅せる選手のようで、今井戦は激しい試合になったよう。 

高瀬 衆斗 7戦4勝(1KO)2敗1分

昨年の中日本フェザー級新人王。拳法をルーツに持ち、真っ向勝負が魅力の選手。
全日本新人王では佐々木 蓮(ワタナベ)に敗北して日本ランキングには届かず。
凱旋した試合では昨年の東日本新人王MVP飯見 嵐(ワタナベ)に真っ向勝負で沈んだ。
現在連敗中…しかし、そこに恥ずべき敗北なし。 

2戦続けて東の強敵を迎え撃つ高瀬、応援にも力が入りそうだ。
遠藤の試合は肉眼で見たことはないが、撃ち合う選手だと聞いている。
…となれば、今回もまた高瀬の魅力爆発かもしれない。

B級初戦の遠藤と、B級未勝利の高瀬…。
お互い再起戦ともなり、勝敗がこの先を分けるシビアなカードでもあると感じる。

【ライトフライ級8回戦】
内田 勇気(KG大和) vs 冨田 真(HEIWA)

・内田 勇気 10戦6勝(1KO)4敗

4回戦の間は勝ち負けを繰り返したが、6回戦に上がると2連勝でB級を通過。
A級選手へと昇格して、敵地で初の8回戦に挑む。
勝利した6回戦の2試合は逆転と接戦に競り勝った試合だという。
そういった勝負強さを持つ選手もまた魅力的だ。 

・冨田 真 15戦7勝6敗2分

ようやく6回戦を勝ち抜けた冨田が東からの選手を迎え撃つ。
日本ランカー戸谷 彰宏(蟹江)との3戦目に敗北し、
後楽園ホールに乗り込んだ試合では力を発揮することなく敗北。
4回戦での1勝を挟みながら苦しんだB級ロードだったが、その後2連勝でA級昇格となった。
負け越しだった戦績も回復し、ここから新たなスタートとなる。

ステップするサークルを湾曲させて切り込んでいくフットワークは「リングを切り裂く」という
表現が当てはまり、出入りの激く小気味いいボクシングを展開する。
サークルの湾曲がはっきりわかるバルコニーから観戦するのを奨めたい選手。

二人とも、勝ち負けを繰り返した過去を持ち、そんな中から連勝でA級昇格を決めている。
戦績の羅列を眺めて似たような印象を受けてしまう。
A級初戦同士、東と中の色濃い道を歩いた二人がぶつかる…そんな印象を抱いている。

【フェザー級6回戦】
飯見 嵐(ワタナベ) vs スントーン・パンホーム(タイ)

・飯見 嵐 6戦5勝(5KO)1敗

前戦、同じく刈谷のリングで高瀬 衆斗に強さを見せつけた飯見がまた中日本のリングに登場。
地元は愛知県岡崎市。昨年の東日本MVPが何度も見れることを幸せに思う。

飯見は勝てばA級昇格。
この先ランカー挑戦など、マッチメイク含め厳しい道のりに挑んで行くこととなるだろう。
次はいつ見れるかわからない…しっかりその強さをこの目に刻み付けようと思う。 

・スントーン・パンホーム 4戦2勝(1KO)2敗

戦績は確認出来る限り。
2敗は元PABAパンアジアバンタム級暫定王者のチュン・チェンミン(韓)と、
元WBOアジア太平洋スーパーフライ級王者のラクニラン・ムアトランサラカン(タイ)に喫したもの。

飯見の対戦相手がしばらく未定のままだった為、誰が相手になるのか…想像を巡らせていたが
目ぼしい選手は試合が決まっていたり、近い時期で既に試合をしていたり…。
ファンの間でも話題となったが、やはり出る名前は干場 悟(タイガー)菅原 秀馬(市野)
干場は引退を表明し、菅原は11月に標準を定めている様子。

できることなら中日本の選手との試合を見たかったが、仕方ないか…。
マッチメイクは水物、本人の意思やファンの思い通りに進んで行かないのもまたボクシングのリアルだ。
この日は飯見の実力を存分に楽しみたいと思う…が、未知の力というのも侮れないもの。

静岡ではインドネシア人ボクサーが日本人からダウンを奪う展開もあった。
色眼鏡は捨てて試合を楽しみたいと思う。

【59.42kg契約8回戦】
森 武蔵(薬師寺) vs アラン・バレスピン(比)

日本スーパーフェザー級17位
・森 武蔵 6戦6勝(5KO)

昨年の全日本新人王が初のA級戦に挑む。
全日本新人王を獲得し、さらに1勝を加えながら日本ランキングは下がり、最下位に位置している。
既に世界ランカークラスと実力を評価するファンもいるが…。
この日、その力を証明するにふさわしい相手が対角コーナーに立つ。 

比国スーパーフェザー級王者/OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級6位
・アラン・バレスピン 14戦12勝(9KO)2敗

喫した2敗はロンドン五輪銀メダリストで、WBOオリエンタルライト級王者の
デニス・ベリンチク(ウクライナ)と、現在WBO世界スーパーフェザー級7位にランクされる
日本スーパーフェザー級王者の末吉 大(帝拳)

このうち末吉との試合では序盤を圧倒しながら、1発に泣いての逆転KO負け。
充分に対抗する力を見せつけている。

現在の森の日本ランキングは、その実力を充分に認められていない証とも思える。
相手もまた、OPBFの中腹に位置するランキングとは乖離した実力を持った選手。
実力を証明し、誇示するのはどちらか…国こそ違えど同じような立場に思える。

このハードな試合が、ハードと認められるのか否か…。
興味のある人は「Allan Vallespin」で検索して動画を見てみるのもいいと思う。
デニス・ベリンチクに圧倒された試合でさえ、随所に恐ろしさを見せている。
世界のトップクラスではないにせよ、アジアのトップクラスの一人だろうと感じる。 

この試合、ホープがプロテクトされてアジアの外国人と戦う試合とは全く違う。
強い日本人と強いピノイが激突する…シビアな生存競争。
低過ぎる日本ランキングを飛び越え、森 武蔵が危険過ぎる領域に足を踏み入れる。

過小評価の中、負けてしまえば失うものが大きく、勝てばまたさらにシビアな世界が待ち受ける。
中日本の期待のホープが…ボクサーとしての生死の世界へ踏み出す日となる。

 

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